世界的視野をもつ弁理士として顧客のビジネス成長に尽力(後編)

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弁理士キャリア寿命延長へAI活用も

――ありがとうございます。Z-EN読者のみなさんも、一度自社のサービス名が商標登録されていないか調べてみるといいと思います。特許や商標登録へのニーズも増えていると思いますが、改めて、御社の優位性を伺わせてください。

筒井氏――弊所の職員のほとんどが10年以上勤めてくれていて、長い人は20年以上と熟練の域に達しているので、技術力が高いことが強みです。
国内外のさまざまな申請を行って経験を積んでいますので、お客様のさまざまなニーズに応えられていると思います。

しかし、価格競争に巻き込まれているのも事実です。
また、組織力があるといっても申請は担当者が1人で完成までアテンドしますので、個々の能力の差が出ることは否めません。
そこを乗り越えていくことが課題です。

――課題解決のために考えていることはありますか?

筒井氏――AI活用なども考えています。
また、我々は長く働かなければいけないので、キャリア寿命を長くするためにも、今までの業務以外の形で能力を生かせるビジネスも模索しているところです。

グローバルビジネスマーケットに対応

――なるほど。ご説明ありがとうございます。では最後に、事業承継後に目指していることがあれば教えてください。

筒井氏――今までの事務所の良さを守りながら、私の強みである外国とのネットワークを活かし、知的資産評価にももっと力を入れていきたいですね。
クライアント・ファーストで依頼人の利益を最大化するプロフェッショナルとして、チームワークを保ち、社会変化に敏感であり、常に挑戦することを大事に、皆さんにより頼りにされる存在になりたいと思っています。
特許業界に限らず他の業界のプロフェッショナルの方々とタイアップしたいという気持ちもあります!

さらに、グローバルビジネスマーケットに適した知的財産の醸成の仕組み作りと、権利取得や権利保護の提案やサポートができる存在・チームがいることで日本一を目指したいと思っています。

――ありがとうございました。今後のご活躍、期待しております!

インタビューの前編は、「国内顧客の外国出願ニーズに160か国のネットワークで応える」でご覧いただけます。

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筒井章子
筒井国際特許事務所 所長

投稿者プロフィール
慶應義塾大学総合政策学部卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
ストラスブール大学大学院。
  国際工業所有権研究センター(CEIPI)修士課程(商標・意匠)修了、同修士課程(特許)履修。
専門は商標、ビジネスモデル、著作権、不正競争。
特定侵害訴訟代理業務可能。

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