「出張寿司に選ばれた男」の流儀―美味しい!の先にある感動を握る

この記事を読むのにかかる時間: 5

出張寿司というサービスを、単なるケータリングではなく「人と人をつなぐエンターテインメント」へと昇華させているのが、出張寿司職人・はるみちさんです。株式会社超楽はるみちの代表でもあるはるみちさんは、子どもの頃から魚に親しみ、魚屋で培った知識と独学で磨いた技術を武器に、口コミだけで事業を拡大。現在は経営者交流会や企業イベント、記念日など幅広いシーンで活躍し、「美味しかった」だけではなく「楽しかった」と言われる空間づくりを追求しています。今後は全国各地に加え、海外やインバウンド向けの展開も視野に入れ、寿司をきっかけに新たな出会いを生み出す事業にも挑戦中。インタビューでは、その独自の価値観と、人を惹きつけるはるみち流哲学について伺いました。

経営者が集まる場で支持される“体験型”出張寿司とは

Z-EN――現在の事業についてお伺いします。エンターテインメント性の高い出張寿司を展開されていますが、どのようなお客様からの依頼が多いのでしょうか。

はるみち氏――基本的には何十人と集客できる経営者の方からのご依頼が多いです。
最近は平日の依頼も増え、都内の経営者交流会が全体の7〜8割を占めています。
そのほか、ご家族の記念日や社内イベント、経営者コミュニティなどでもご利用いただいています。

――その中でも、「はるみちさんだからお願いしたい」と思われる理由は何だと思われていますか。

はるみち氏――一番は、人と自然に仲良くなれることですね。
仕事というより友達のところへ遊びに行くような感覚です。

目の前で魚をさばいたり、「炙ってから30秒以内に食べてください」といった演出も交えたりしながら、お客様に「超楽しかった」と思っていただける時間を作ることを大切にしています。
それがリピートにもつながっているのだと思います。

魚一筋の人生が、口コミだけで広がる事業を生んだ

――なぜ出張寿司という仕事を選ばれたのでしょうか。

はるみち氏――自分が選んだというより、「出張寿司に選ばれた」という感覚です。

子どもの頃から釣りが好きで、釣った魚をさばいていました。
大学も海洋系へ進み、魚屋へ就職したら寿司部門に配属されました。

友達の家で寿司を握るようになると好評で、銀座の会員制バーで働く友人から「バーで握ってほしい」と声をかけてもらったのが転機です。
そこから口コミで広がり、自分でプランを作ったことも話題になって、自然な流れで事業になりました。

――ご経歴を見ても、本当に魚一筋ですね。

はるみち氏――そうですね。
魚屋以外で働いたことはなく、寿司屋で修業した経験もありません。

握りは独学でやらせていただいています。
市場で魚や野菜などを見ながら、「この組み合わせは面白そうだな」と考えるのが好きで、他のお店を参考にするというより、自分の感覚を大切にしています。

「美味しい」は当たり前。その先の感動を届けるために

――今につながる一番大きな転機は何だったのでしょうか。

はるみち氏――会社を作ろうと思った時ですね。
タイ料理屋でランチを食べながら何気なくGoogleで「出張寿司職人」と検索したら、自分が3位くらいに表示されていました。
「これは会社を作ろう」と思い、今では一番上に表示されるようになっています。

――集客はどのようにされているんですか。

はるみち氏――今までは何もしていません。
すべて口コミで広げて頂きました。
イベントに参加された方から紹介が広がり、そのつながりなどで今までやってこれました。

最近は弟子も育ってきたので、これからは発信にも取り組みたいと思っていますが、大きく広げるより、自分の目が届く規模で一人ひとりのお客様としっかり向き合っていきたいですね。

――お客様からは、どのような感想をいただくことが多いのでしょうか。

はるみち氏――「美味しかった」はもちろんですが、一番嬉しいのは「楽しかった」と言っていただけることです。

希少な「えんがわ」を直接ルートで仕入れ、自分で味付けを考え、「炙って30秒以内に食べてください」といった演出も交えながら、寿司だけでなく体験そのものを楽しんでいただけるよう工夫しています。

魚の仕入れには仲介業者さんとの信頼関係が欠かせません。
一度、希少な「えんがわ」が流通の途中で盗まれたこともあり、それほど価値のある食材を扱っているのだと実感しましたね。

全国、そして海外へ。寿司を通じて人と人をつなぐ挑戦

――活動エリアは関東が中心でしょうか。

はるみち氏――「どこでも行きます」というスタンスです。

先月は石垣島へ行きましたし、九州のお話もあります。
交通費や宿泊費はかかりますが、呼んでいただければ全国どこでも伺います。
今は海外展開も考えていて、少しずつ打ち合わせも始めています。

――ここまで事業を続けてこられて、印象に残っている出来事はありますか。

はるみち氏――ある国の大使館で寿司を握ったことですね。
日本にいながら外国の法律の中で仕事をしているような感覚が新鮮でしたし、外国の方にも「美味しい」と言っていただけて、とても印象に残っています。

ほかにもたくさんありすぎて話しきれません(笑)

――事業をする上で、一番大切にしていることは何でしょうか。

はるみち氏――出張寿司は、美味しいのは当たり前だと思っています。
それ以上に、その場を楽しくして感動していただくことを大切にしています。

目の前で魚をさばいたり、お客様のご要望に合わせた演出をしたりと、「ネタはこちらで用意するから握ってほしい」「釣りから一緒に来てほしい」といったご依頼にもできる限り応えたいと思っています。

経営者として、また楽しいことが好きな個人として、お客様のニーズに応えられることは全部やりたいですね。

人として深く付き合える仲間と未来をつくりたい

――今後取り組んでみたいことを教えてください。

はるみち氏――海外での出張寿司にはぜひ挑戦したいですし、インバウンド向けのサービスにも興味があります。
築地を案内して、一緒に街を回ったあとに寿司を楽しんでいただくような体験も面白いと思っています。

その様子をYouTubeで発信したり、寿司をきっかけに出会った方々と新しい事業へ発展させたり、人とのつながりから新しい可能性を広げていきたいですね。

――今後、企業とのマッチングではどのような方とご一緒したいですか。

はるみち氏――事業よりも、人として気が合うことが一番大切です。
親友のような関係で本音を話せる相手と、一緒に面白いことに挑戦したいですね。

――最後にPRをお願いします。

はるみち氏――自分の売りは「変態出張寿司職人」です(笑)。
変態とは一つのことをとことん突き詰めるという意味です。

好きなことに没頭する人たちと一緒に、寿司を通じて人と人がつながる楽しい時間を、全国そして海外へ届けていきたいと思っています。
ちなみに下ネタも大好きですよ(笑)

福田はるみち
株式会社超楽はるみち 代表取締役
出張寿司職人

投稿者プロフィール
寿司ネタを切る修行を経て、出張寿司職人に。1年の半分ほどを飛び回り、寿司を握って欲しい人達のために全国津々浦々で活躍する。自身主催のパーティーも開催。
幼少の頃より海と釣りをこよなく愛し、日本大学 生物資源科学部に進学し海洋生物について学ぶ。卒業後は大手鮮魚販売店に就職、ここで魚について本格的な知識を得る。その後は独学で「寿司」について学び、いきなり銀座で寿司職人デビューを果たす。
その明るい性格や魚に対する確かな目利き、味、そしてお客様を楽しませるパフォーマンスがまたたく間に評判となり、現在は年間200回ほどの出張寿司や主催イベントを行なっている。
出張寿司のオファーは一般のお客様にとどまらず、大手企業経営者、お笑い芸人、プロスポーツ選手を始め、大使館や有名神社など多岐にわたる。さらには、スリランカの日本食レストランで寿司に関する指導を行うなど、まさに寿司業界の革命児的な存在として活躍する。

関連記事

ピックアップ記事

  1. 岩手県紫波郡紫波町で公民連携事業開発コンサルティング業務を手がける株式会社オガール。代表の岡崎正信氏…
  2. 社長がしくじった経験から一定の法則を導き出し、それに学ぶことで成功につなげていこう!との趣旨で開催さ…
  3. 「PR」と聞くと、企業がテレビやラジオなどのメディアで流すイメージCMや、商品やイベントなどを情報発…

編集部おすすめ記事

年別アーカイブ

ページ上部へ戻る