廃校をアートの力で再生するプロジェクト始動!グランピングやサウナも!(後編)
- 2023/4/6
- インタビュー
廃校をリユースして現代アートを展示し、屋外でのグランピングや本格フィンランドサウナも体験できる「那須ユートピア美野沢アートヴィレッジ」の運営元、那須スポーツガーデン有限会社代表取締役の清水博康さんへのインタビュー。廃校を理想郷に生まれ変わらせるまでのご苦労や地元の方々との交流について、前編で詳しくお話いただきました。続きとなる後編では、さまざまな体験型の仕掛けを用意して、自然のなかで「遊ぶ・楽しむ・癒される」を実現させている現在のご様子とこれからの展望について伺っています。
目次
アーティストとのつながり
――インタビューの前編では、アーティストの方々とのつながりが広がって多くのアーティストの作品を扱われることになったとお聞きしましたが、実際はどのようなところから始まったのでしょう。
清水氏――野外フェスイベントに携わる友人がコロナで活動の縮小を余儀なくされ、それに関わっていたアーティストの方々も仕事を失っていたんですね。
そこで、一緒にやっていくことを考えました。
本来なら皆、全国を駆け回っているような有名なアーティストばかりです。
コロナがあったことで彼らのスケジュールをおさえることができ、オープンに間に合わせることができたという感じです。
その友人がアート全般のプロデュースをしてくれたんですが、いい空間ができて非常に感謝しています。
「那須ユートピア美野沢アートヴィレッジ」の今
――オープンから半年が経過しましたが、現在、施設はどのような方たちが利用されていらっしゃるのでしょう。
清水氏――小さなお子さん連れのご家族や友人・恋人同士といった、比較的若い方々が中心に利用されているイメージですね。
近隣に住む方々のご家族が里帰りで使ったり、旧小学校の卒業生が利用してくれたり、本当にありがたいなぁと感じています。
ちょうど、みちのくの玄関口「白河の関跡」が近く、平安・鎌倉時代の記録が残っている歴史的スポットがあったり、観光地の那須高原が近かったりするので、アクセスのよさも感じてもらえていると思います。
今後はイベント開催や他業種とのコラボレーションの機会をつくり、SNS発信も盛り上げていきますので、いろいろな方にお越しいただきたいです。
▶たくさんの困難を乗り越えて「那須ユートピア美野沢アートヴィレッジ」をオープンされた清水さん。次のページでは、サウナやグランピングなどをバージョンアップさせ、多様な使い方を可能にしている現在の様子についてお届けします!