人・文化・世界をつなぐ、新しい「和」のプロデュース――伝統に新たな価値を生み出す挑戦

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株式会社SUI-RYUは、「世界中に日本を愛する人を増やす」というビジョンを掲げ、日本文化の価値を国内外へ発信する事業を展開しています。代表を務める近藤幹大氏は、大学卒業後にメーカーで営業・商品開発を経験し、独立を経て、日本文化を未来へつなぐ事業づくりへと舵を切りました。現在は伝統木彫のプロデュースを中心に、クリエイティブ制作や和の精神性を学ぶコミュニティ運営、企業研修まで幅広く展開。海外での展示や現地企業との提携も進めながら、職人が持続的に活躍できる仕組みづくりと、日本文化の新たな価値創造に挑戦しています。

世界と日本の架け橋となり「世界中に日本を愛する人を増やす」

Z-EN――まず初めに、2025年4月に会社SUI-RYUを設立された経緯と会社の理念についてお伺いしたいと思います。

近藤幹大氏(以下、近藤氏)――私たちSUI-RYUは、「世界中に日本を愛する人を増やす」というビジョンを掲げ、その実現のために設立した会社です。
現在は創業2期目になります。

資本主義の中で日本を守り、日本文化を次世代へ残していくには、会社という形で事業として取り組むことが必要だと考え起業しました。
現代に生まれた自分だからこそできる形で、日本を世界へ伝え、次の世代へつないでいきたいと思っています。

会社名の「SUI-RYU」は「水龍」と「水の流れ」の2つの意味を持っています。
海や水との縁に加え、人と人、日本と海外をつなぐ架け橋となり、新しい流れを生み出したいという思いを込めています。

営業職から起業へ。日本文化を事業として守る道を選んだ理由

――近藤さんご自身のご経歴についても教えてください。

近藤氏――兵庫県神戸市で育ち、幼い頃から魚が好きで、長崎大学水産学部へ進学しました。
卒業後は、不織布メーカーで新規開拓営業から商品開発までを5年間経験しました。

元々、大学の頃から『ニューヨークでビジネスがしたい』という夢がありました。
コロナ禍など将来を考えるキッカケがあり、挑戦する人生にしようと決めて独立しました。

独立後、仕事が泣かず飛ばずで伸び悩んでた時に、そもそもなぜ仕事をしてるのか、という問いから、やるなら日本の為になる事業をしようと思い、今の伝統木彫事業や和の共育コミュニティ事業を始めました

木彫り・クリエイティブ・教育を融合した独自の事業モデル

――現在の事業内容をご説明いただけますか。

近藤氏――現在は大きく3つの事業を展開しています。

1つ目はクリエイティブ制作です。
企業のブランディングからクリエイティブまでを一貫して行える事業です。
実績としては、大阪万博、カンボジアのイベント撮影、NYの富裕層向けイベントのロゴ制作などがあります。

2つ目は、現在最も力を入れている木彫り事業です。
靖国神社や日光東照宮、リッツ・カールトン日光などを手掛ける木彫り職人とプロデュースし、神棚や木彫り作品、空間装飾をオーダーメイドで制作しています。

私たちが目指しているのは、職人さんが職人業を生業にできる世界を創ることです。
技術を守るだけではなく、仕事を生み出し、その価値を広げていきたいと考えています。

創業わずか3か月後にニューヨークで飛び込み営業を行い、現地企業と業務提携を結びました
現在も作品を展示していただいています。
また、マレーシアでは日本大使館主催イベントへの出展や百貨店での展示、さらにフィリピン企業との提携も進めており、木彫り作品を建築空間へ取り入れる取り組みを行っています。

海外へ行くと、日本人以上に日本文化へ興味を持ってくださる方が多いことを実感します
その経験から、日本文化や精神性を正しく学び、次世代へ残していく場が必要だと考えるようになりました。

高級神棚ブランド『巫 -KANNAGI-』

3つ目の事業は、和の共育コミュニティ事業『和ノ輪』です。
「社会課題を解決する侍を世界へ」というビジョンで、日本文化や和の精神性を熱い志を持った方々と共に学べる場所です。
現在は、東京や大阪で交流イベント、オンライン勉強会、企業向け研修などをしております。

――メイン事業である木彫り事業を選ばれた理由を教えてください。

近藤氏――最初から木彫りと決めていたわけではありません。
西陣織や包丁、お茶など、さまざまな伝統産業を見て回る中で、職人さんが生活できる仕組みをつくるには、経済的な価値も生み出さなければいけないと感じました。

世界共通で価値を届けられ、若い人が「かっこいい」「やってみたい」と思える分野を考えた結果、神社仏閣が好きだったこともあり木彫りにたどり着きました。
建築装飾にも展開でき、収益性も期待できます。

職人でも生活できるという成功事例をつくることが、後継者不足の解決にもつながると考えています。
ただ何より、交流会で神社彫刻を手掛ける職人さんと出会い、「この方と神棚を作りたい」と思ったことが大きなきっかけとなり、今に繋がっています。

海外市場で証明する、日本文化と職人技の新たな可能性

西武百貨店 in クアラルンプール
2026年6月に出品

――SUI-RYUならではの強みをどのように捉えていらっしゃいますか。

近藤氏――創業2期目でありながら木彫り事業を海外展開できていることに加え、映像や写真、ロゴ制作などのクリエイティブを活用したブランディングまで一貫して対応できることです。

さらに、日本文化を発信するだけでなく、日本の精神性を学ぶ教育・コミュニティ事業も同時進行で行っていますので、クリエイティブ制作、海外展開、教育までを一体で提供できることが私たちの強みだと自負しています。

――企業とはどのような形で関わることが多いのでしょうか。

近藤氏――最近では飲食事業を展開する企業の社員研修を担当しました。
理念浸透やチームビルディングだけでなく、「和」の精神性を取り入れながら、自分の志や会社への貢献を考える内容です。

企業理念と社員一人ひとりの理念とにギャップがあると、離職やデメリットの多い行動につながりますので、安心して話せる環境づくりを心掛けながら、まずは「何がやりたいのか」を丁寧に対話しています。

――これまでで特に印象に残っている出来事はありますか。

近藤氏――ニューヨークで予定していた商談が早く終わったため、残りの日程で飛び込み営業を続けました。
帰国当日に訪問した会社で思いもよらず作品を気に入っていただき、提携、現在の展示につながったことは強いご縁を感じます。

西武百貨店 in クアラルンプール
2026年6月に出品

また、マレーシアの日本大使館イベントでは、作品だけ送る予定だったのを変更して現地へ足を運んだことによって、多くの方とのご縁が生まれ、百貨店での展示にもつながりました。
行動したからこそ得られた出会いだったと思います。

志ある人を育て、日本文化を次世代へつなぐ未来構想

高級神棚ブランド『巫 -KANNAGI-』

――今後どのような事業展望を考えていらっしゃるのか、お話いただければと思います。

近藤氏――まずは、神棚ブランド『巫 -KANNAGI-』を広め、経営者や企業へ日本人が大切にしてきた感謝やご縁を伝えていきたいと考えています。

また、日本文化や精神性を学ぶコミュニティをさらに広げ、企業研修を通じて組織づくりにも貢献していきたいです。
将来的には、日本文化や精神性を世界へ広げ、「世界中に日本を愛する人を増やす」というビジョンを実現していきたいと思っています。

近藤幹大
株式会社SUI-RYU 代表取締役

投稿者プロフィール
兵庫県神戸市出身。
長崎大学水産学部で海や魚について学んだ後、コーヒー関連企業で5年間、営業や商品開発に携わる。
大学時代から抱いていた「ニューヨークでビジネスをしたい」という夢を原点に、コロナ禍をきっかけに挑戦する人生を決意し、2024年に映像クリエイターとして独立。2025年4月、株式会社SUI-RYUを設立した。
クリエイティブPM事業と伝統木彫事業、和の共育コミュニティ事業『和ノ輪』を展開し、日本の伝統文化や精神を世界へ発信。2026年6月にはクアラルンプールの西武百貨店への出品も実現した。「世界中に日本を愛する人を増やす」を掲げ、世界と日本の架け橋となり、未来の子どもたちへ日本の文化と平和をつなぐ活動に挑戦している。

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