元知能犯担当刑事が教える!投資詐欺に騙されないためのコツ

世の中では悲しいことに様々な種類の詐欺が横行していますが、投資の世界にも詐欺は存在します。
詐欺、横領、贈収賄事件等を扱う知能・経済犯担当の刑事を約20年経験された森先生に、今回は「投資詐欺」についてお話を伺いました。

富裕層のリスクや投資詐欺の手口、騙されないコツなど、自分を守るために必要な知識を、森先生に教えていただきます!

富裕層は「カモリスト」に載るリスクが!

そもそも、投資に興味を持つ経営者などの富裕層の方は、詐欺に狙われやすいと言えます。
なぜなら、まずそれらの方はお金を持っているからです。
詐欺師にとって詐欺はビジネスですから、お金のない人より、ある人にターゲットを絞るのは当然です。

また、詐欺集団は富裕層のリストを持っています。
例えば高級なマンションや自動車、さらには高級エステ、化粧品などの資料請求者や顧客のリストを名簿屋などから入手するわけです。
そのリストは彼らに言わせれば『上客の見込み客リスト=カモリスト』になります。
これらを駆使して、あらゆる方法でターゲットにアプローチをします。

ですから富裕層の方は、常に自分が『カモリスト』に載る可能性があるということを覚悟しておくべきです。
そのためにはネットなどで出どころがよくわからないサイトのアンケートに安易に答えたり、資料請求をしたりしないということを心掛けてください。

 

投資詐欺には様々な手口が!

投資詐欺とは、『高配当の投資案件がある』などと虚偽の内容を言って投資させ、金銭を騙し取る手口です。
昨今では、システムトレード、未公開株、事業への出資などを装って騙し取る詐欺が横行しています。
詐欺話には特徴があって、利回りが異常に高い、勧誘・紹介の仕組みを導入している、元本保証であるなどを強調して騙すことが多いと思います。

投資は「お金を殖やす」ということですから、そこに目が眩むと冷静な判断能力を失い騙されてしまいます。
あくまでも冷静に判断しないといけません。

また、従来の投資とは違った投資、例えば「ビットコイン」などの暗号通貨を利用した投資話もあります。
未だにビットコインが怪しいという方がおられますが、私も数年前まではそう思っていました。
しかしよく勉強してみると我が国でも貨幣として認められたお金であり、世界でお金として使われていることを知りました。
つまり私が無知で不勉強なだけだったのです。
正しい投資をするためには勉強も必要だということです。

そして紹介者がいればその紹介者が「儲かるよ」という根拠はなんなのか、自分なりにきちんと根拠を調べて投資を判断すべきでしょう。

私も幾つか投資をしていますが、今の世の中では過去の経験からはあり得ない高利回りの投資というものが実際に存在します。
しかし、すべてがすべて、詐欺ではないのです。
ですから正しく知る努力を惜しまないことが、騙されないためにも重要なのです。

 

投資家が詐欺に騙されないコツ

1.「情報源」と「根拠」を確認する
どんな詐欺でも人間の欲望を刺激して相手を騙そうとするのが詐欺師のやり口です。
こういった詐欺に騙されないために、まず言えるのは、常に耳にする情報について『情報源』と『根拠』をしっかり確認することが大事だということです。
つまり『誰が言っているのか?』、『その根拠はなにか?』を確認するということです。

例えば、知人の『ある人』から、投資話が持ち上がったとします。
その『ある人』がそもそも信用できる人なのか、というところから確認が必要です。

そしてこの投資が儲かるというなら、その根拠を確認するということです。
根拠には投資会社の信用、実績、実際に投資している顧客の口コミなどがあるでしょう。
これらに納得できれば投資を前向きに検討して良いということになります。

2.「直感」を大事にする・欲望に流されない
詐欺に騙されないためには『直感』を大事にすることも重要です。
相手の話を聞いていて、直感で違和感を感じることはありませんか?
相手の態度、言動などから上手く説明できないけれど『何かおかしい…』という直感です。

詐欺に騙された方が警察に相談に来ると『あのとき、なんかおかしいと思ったんですよ』という言葉をよく使います。
『おかしい』という理由は説明できないけれど、実は違和感を感じていたわけです。
しかし、結局は欲望が勝って、その直感が活かされなかったということです。
少しでも違和感を感じたら、その直感を大事にしてもらいたいのです。

3.信頼できて事実に詳しい人に相談する
自分の直感が反応したら、信頼できる人に相談してみるといいと思います。
ただし、投資の話なら投資に詳しい人に相談すべきです。
知識のない人に相談しても参考にならないためです。
詳しい人に聞いて、その意見を踏まえて、さらに検討するということになります。

他人に相談するということは、冷静さを取り戻す意味でも必要です。
判断に迷ったときは必ず『信頼できる+事実に詳しい人』に相談してください。

 

出典:エグゼクティブが狙われやすい詐欺があるってホント?元刑事がだまされない3つのコツを伝授

この記事は著者に一部加筆修正の了承を得た上で掲載しております。

森 透匡
一般社団法人日本刑事技術協会 代表理事
(経営者の「人の悩み」解決コンサルタント)

投稿者プロフィール
警察の元警部。
詐欺、横領、贈収賄事件等を扱う知能・経済犯担当の刑事を約20年経験。

東日本大震災を契機に独立し、刑事が職務上体得したスキル、知識を用いてビジネスの発展と社会生活の向上に寄与することを目的とし、一般社団法人日本刑事技術協会を設立。
現在は代表理事として「ウソや人間心理の見抜き方」を主なテーマに大手企業、経営者団体など毎年全国180か所以上で講演・企業研修を行い、これまで7万人以上が聴講、「究極の心理学だ!」「おもしろい!」と人気を博している。

TBS「ビビット」、日本テレビ「月曜から夜ふかし」、読売新聞、日経新聞などメディアへの出演、掲載も多数。
著書に「元刑事が教えるウソと心理の見抜き方(明日香出版社)」「元知能犯担当刑事が教えるウソや隠し事を暴く全技術(日本実業出版社)」がある。

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