自社開発ツールでZ世代の顧客理解・獲得を支援(後編)

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SNSを牽引し、消費の中心になりつつあるZ世代と、彼らへの多大な影響力を持つインフルエンサーに着目し、表面化しにくい市場の実態を浮き上がらせるマーケティングツールの開発を進めるゼロスタ株式会社代表取締役 赤谷翔太郎さん。
中編の「Z世代の属性・行動を理解し、インフルエンサーで訴求する」では、Z世代の行動スタイルや思考の傾向を解説し、世界中のインフルエンサーから簡単、かつ高精度に有効性の高い情報を検索できるツールを自社開発するまでの背景などについてご説明くださいました。
後編では、赤谷さんが仲間とともに開発された日本初のマーケティングツールの詳しい内容と今後の展望についてお話いただきます。

日本初のマーケティングツールをローンチ

ゼロスタ株式会社 2021年11月8日配信ニュースリリースより

Z-EN――インフルエンサーのアカウントを世界に7,400万アカウント以上お持ちで、Instagramer、YouTuberのアカウント数も膨大ですが、どのようにしてこれだけのデータを持てたのですか。

赤谷翔太郎氏(以下、赤谷氏)――「INFRECT」という日本初のインフルエンサーマーケティングツールを自社で内製化したからです。
YouTuber・Instagramer、及びそのフォロワーのサイコグラフィック※1情報を用いて、最適なターゲット選びから最適なインフルエンサーの採用が可能なツールとなっています。

インフルエンサーのサイコグラフィック情報、投稿情報、オーディエンス※2のサイコグラフィック情報をAIが高度に分析する「INFRECT」を通じて、Z世代の顧客理解・獲得を支援しています。
※1 価値観や好み、ライフスタイル、性格などの心理的特性のこと。性別や年齢などの客観的特性であるデモグラフィックの対義語
※2 サイトやSNSなどにアクセスしてきたユーザーのこと

Instagram、YouTubeにある情報を収集することで一人ひとりが何を考え、どう思っているかというデータを持っているので、将来的にはそれを分析し、定量的なトライブの理解を促進する機能やトライブの共感を得る広告コンテンツの自動作成機能を作るという構想まで今は持っています。

簡単に高精度でインフルエンサーを検索

――一人ひとりの情報を収集されるのですか!それはすごいですね!具体的な仕組みを教えてください。

赤谷氏――「INFRECT」では、お客様が探しているインフルエンサーの情報を入力するだけで、AIが適切なインフルエンサーを抽出します。
YouTubeやInstagramを閲覧するだけでは確認できない高度な情報をAIが分析してお客様へ提供することもできます。
また、お客様に代わって、お客様のニーズに合わせた候補者をサブスクリプションプランの一環としてリスト化することも可能です。

これまで探すのに一苦労だった効果のあるインフルエンサーを、「簡単」にかつ「高精度」でスピーディーに探し出すことができるようになりました。
今後の発展としては、すべてのSNSを横断して分析できるように現在開発中です。

複数のデータを掛け合わせリアルな情報を提供

――これらを創業からの1年4カ月ぐらいで作ったのですね!

赤谷氏――そうですね。ここまでの開発を2名のAIエンジニアと、フロントエンジニアのデザインで内製化し構築してきました。

弊社のレポートを活用くださっている、女性向けの情報キュレーションサイトの運営やライブコマースを行っている企業様の事例ですが、ライブコマースで営業力のあるインフルエンサーを探したい時、Instagramの情報だけでは「ママさんっぽい投稿をしているな」といった表面上のデータやフォロワー数しか見えません。
そこで、弊社のマーケティングツールを活用して複数のデータを掛け合わせることで、実際にどういったファン層がいるのかがリアルに細かく確認できるようになったと評価していただいています。

――今後はどういった業種業態にビジネスを広げていきたいですか?

赤谷氏――調査・分析のツールの精度をより高め、広告代理店や調査会社などの利用を促しながら市場を広げていきたいですね。

BtoCで必要とされるポジション確立へ

――2、3年後の姿をどう想像していますか。

赤谷氏――BtoBなら「ビザスク※3」、BtoCなら「INFRECT」といわれるように弊社のプロダクトサービスがポジションを確立できるようになるといいですね。
最終的には「インフレクトがないとだめだよね」といわれる存在になることが目標です。
※3 実名登録された業界有識者40万人超の生の声を直接聞くことができる”スポットコンサル”サービス

――さらに5年後、10年後の構想はありますか。

赤谷氏――売れ続ける商品・サービスを創出できるシステムの構築と、それを活用できるようにコマース事業をしっかりと立ち上げていきたいと思います。
そして、ゼロスタとして売れ続ける商品・サービスを作ることができるシステムと、インフルエンサーのブランド力を活用してZ世代に購買促進できる場を提供することで、あらゆる企業のあらゆる商品・サービスが売れ続ける世界を実現することが、この先5年の目標です。

――本日はありがとうございました!

インタビューの全容は、
前編「AI活用であらゆる商品、サービスが売れ続ける世界へ
中編「Z世代の属性・行動を理解し、インフルエンサーで訴求する」でご覧いただけます。

赤谷翔太郎
株式会社ゼロスタ 代表取締役

投稿者プロフィール
神奈川県横浜市出⾝ 29歳
小学生のころ、ドラマ視聴からパイロットに憧れ、中学卒業後単⾝でカナダのバンクーバーの公立高校へ留学し3年間を過ごす。卒業後は1年間パイロット免許取得の為の専⾨学校に通い、無事にセスナの免許取得。
帰国後、2013年4⽉早稲⽥⼤学政治経済学部に⼊学。
リクルートホールディングスの新規事業開発室での3年間のインターンを経て新規事業の⾯⽩さに気づく。
卒業後、アクセンチュア戦略コンサルティング本部に新卒⼊社。
最⼤⼿通信事業者に対するコンサルティング業務に従事し、中期経営戦略の⽴案や通信×スマートシティ・建設・介護・飲⾷・etcのクロスボーダーでの新規事業創出を⼿掛ける。
業務のなかで課題に感じていた「BtoC領域における顧客理解から顧客の意⾒を反映したサービス開発・販売の難しさ」を解決し、企業のマーケティングの精度を⾼めるサポートをしたいと決⼼し、2020年9月に株式会社ゼロスタ創業。

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