借金は怖くない!!お金の回収側の知識・知恵を生かし4,300人を救済!(後編)
- 2023/8/25
- インタビュー
目次
借金の限界は年商の30%
――なるほど、素晴らしいですね。返済が困難になった経営者に相談された場合に、「もう少し早く来てくれれば、もっと選択肢があったのに」という言葉もよく聞かれますが、その点、どうお考えですか。
齋藤氏――例えば年商が1億円あるとすると、金融機関はその40%、4,000万円までは融資しようと考えます。
でも私の考え方としては、30%の3,000万円に借金が膨らんだ段階で来てほしい。
取引先や従業員に迷惑をかけず、綺麗に会社をたためる水準が30%と考えます。
また、赤字が3か月続いたら会社やお店を閉めることを考えてほしい。
例えば、7、8、9月は赤字でも、10、11、12月は黒字になるといった商売の波がある場合、どうしても続けたくなるとは思います。
でも、2か月経って黒字に転換できなければ、1年経っても2年経っても黒字にならないケースが多いです。
また、流動比率が120%を割ったり、営業キャッシュフローや経常利益が銀行の元金を下回ったりした時点で来ていただきたいです。
実際、大学の経済学部を出た社長でも、営業キャッシュフローや流動比率の意味、決算書の見方を知らない方はたくさんいらっしゃいます。
――記憶に残っている経験など、ありますか。
齋藤氏――この仕事を始めた30代の頃、3回監禁されたことがあります。
依頼してくださった会社が不渡りになる日に、その事務所や工場に行き、財務部長として張り付いて債権者対応をしていたら、怖いお兄さんたちに拘束されたことがあります。
でも、私はビビらないうえ、なぜか最終的には必ず目に見えない力が働いて無事に解放されてきました。
この話をある社長に話したところ、「あなたは自分の名刺に、『慶んで人を助ける』と書いているじゃないですか。お金だけ儲けようと思っている人には、この発想は浮かばない。そんな人だから、あなたも助けられるんですね」と言われ、なるほどと思いました。
実は、独立して2年くらい経った時、私が付いたお客様が皆さん、「幸せだ、幸せだ」と言ってくださるので、名刺の名前「慶助」の横に「慶んで人を助ける」の文字を追加したのです。
監禁されるようなことがあっても33年間、この仕事を続けているのは、目に見えにくい社会的弱者である子どもやお年寄り、女性といった方々を助けたい思いが強いからです。
脚光を浴びる前の「地道な苦労」が大切
――ご自身のこれからの事業展開は、どうお考えですか。
齋藤氏――井戸を掘るなら1か所を深く掘る、というのが私の信念です。
いろいろな話が来ますが、最終的にはこの仕事一本だろうと思います。
本当に深い仕事なので、日々勉強しながらお客様と向き合っていきます。
――日頃、習慣にしていることがあれば、教えてください。
齋藤氏ーー毎日最低2時間は勉強をしていて、そのひとつは財務分析です。
さまざまなケースがあるので日々の勉強が欠かせません。
また、英検準1級を受けるために英語も勉強していて、何年後になるか分かりませんが、アメリカの大学に入ることが目標です。
準1級は高校の英語教師でも半分くらいしか持っていないほど難易度が高いですが、トライする価値はありますし、頭が活性化して仕事の効率も良くなります。
今後は、日本の何倍も規模が大きいアメリカで、世界的な大富豪の方々と人脈を作りたいですね。
そして、世界中の社会的弱者の人たちを、その大富豪の方々と一緒に助けたいと思っています。
あとは、運動がてらに50坪ほどの庭で芝生と花の手入れをしています。
私は何でもこだわる性格で、1番でなければ意味がないと思っているので、「日本一の庭」をつくろうと特に芝生に力を入れて育てていますが、すごく奥が深いです。
芝生は、1、2月の冬の手入れが1番大切なんです。
結局、脚光を浴びる前の苦労が大切だということ。
経営にも同じことがいえるということを皆さんに伝えていきたいです。
――数々の貴重な言葉と情報をありがとうございます。多くのお困りの方が希望を持てたことと思います。ますますのご発展を期待しています!
「借金は怖くない!!回収側の知識・知恵を生かし4,300人を救済!」(前編)は、こちら。