家事負担の不満・分担の問題も解消!家事代行サービス活用のすすめ
- 2024/4/19
- インタビュー
目次
長年の実績が結実して起業へ
――そうですよね、何年も伺っていると、ご家族に近い身内のような感じになりますよね。人様の人生に寄り添い関わっていける、とても素敵なお仕事ですね。現在いらっしゃるスタッフも、長年一緒に家事代行サービスをしてこられた方ばかりと伺っていますが。
横森氏――お客様と現在のスタッフは、前職からそのまま引き継がせいただいているんです。
そこが弊社のベースとなっていますので、これからそこに新たな実績を積み上げていこうと考えているところです。
――それはかなり安心感も大きいでしょうし、起業するうえでは心強いですね。
横森氏――私は、家事代行をメインにしながらインテリアやアートも付加価値として提供できるような事業をやりたいと考えており、前職の会社がその方向性は考えていないという展開になりましたので、退社させていただく意向を伝えておりました。
その際、お客様とスタッフの引き継ぎをして退社しようと思っていたのですが、会社側に後継の担当者のあてがなくなったとのことでしたので、私が引き継がせていただくことにしました。
――すごいですね。そのまま家事代行事業の部分は横森さんに譲渡されたという感じなんですね。
横森氏――はい。いろいろ話し合いを重ねる過程を経て、最終的に社長が決めてくださったので、前職の社長には、本当に感謝しています。
顧客層の拡充と新しい組織づくり
――これから事業拡大すると、新たな採用も考えていかれると思いますが、どういう方が家事代行のサービスに向いているとお考えですか。
横森氏――そうですね。40代、50代の主婦経験があり子育てが一段落した方は、経験も豊富ですので最も働いていただきたい方たちです。
採用に関しても、主婦をターゲットにした媒体をメインに使ってきましたが、これからはもう少しターゲットの層を広げていこうと思っているところです。
――サービスを依頼されるのは、 例えば男性の社長がいきなり申し込むというのは考えにくいのですが、やはり基本的には、女性である奥さんか、もしくは、女性の企業経営者などが申し込まれるのが多いですか。
横森氏――弊社は、経営者の方やお医者さまを中心に、家事に関して困っていることなどを奥様など女性の方から相談されご依頼いただくケースが多いですね。
ただ、昨今、家事代行を利用される独身の男性の方も増えていて、年代関係なくご依頼いただいています。
最近顕著に感じるのは、若い方が起業されてビジネスが順調に伸びていくなかで、非常に忙しくて、ビジネスは上手くいって成長しているんだけど自分の家は何も変わらない・・・みたいなことをおっしゃる方がいらっしゃいます。
自分自身のキャパをより大きくしていくためには、 プライベートの暮らしや生活環境がこのままではまずいのかなと思います、というようなご相談を受けるケースもあって、プライベートでも満足できる空間にしていくことをお手伝いできたらいいなと感じます。
家事分担のストレスを軽減すれば家庭円満に!
ほぼ数十年間、経営者のお客様と日々接してきて、事業が成功している方でも家庭が上手くいかないケースもたくさん見てきました。
その1番の原因は、やはり奥さまとの間の家事の問題から始まっていることが多く、その負担が不公平だという不満の積み重ねです。
男性の経営者などは、自分の会社のことを常にメインに考えていたり、取引先や従業員のことなどを優先してしまったりしてしまうので。夫婦間ですれ違いがあって、実際に別居や離婚になることがすごく多いです。
――そういう家庭内の実態みたいなものは、外からはわからないですよね、
横森氏――お打ち合わせに行きましたら、昨日、妻が出ていきました、なんていうケースもありましたが、そういう方はご自分で家事代行を依頼されることはあっても、プライベートな問題は避けてきたのかもしれませんね。
でも、そんな深刻な状況になる前にご家庭でコミュニケーションを十分にとって、家事負担などの問題に気づいたならアウトソーシングしていただくことで解決するケースもありますから。
暮らし方を提案するコーディネーター
――経営者の方が 家庭崩壊の危機を感じたら、まず家事代行サービスを依頼してみると良いということですね。問題は違いますが、一般の家庭は知らず知らずのうちにモノが増えてしまいがちで、自分たちではなかなか捨てられないですよね。自分が望む暮らし方を見つけたいと思っていても、不要なモノを捨てることがハードルになるのではないでしょうか。
横森氏――確かに今は、整理収納というカテゴリでのコンサルティングまでやる業者も増えていて、家事代行においても、置いている物をどかさないとお掃除ができないというジレンマが生じるときもあります。
そもそも不要なモノを捨てないと、多分インテリアどころじゃないですから。そのお手伝いをさせていただいてクリアにしてから家事代行が始まるというケースもございます。
――家族間で要るモノ、要らないモノと選別していくと意見が分かれて喧嘩に発展することも多いので、客観的な視点でプロに任せるというのはいい方法ですね。
横森氏――何回かお客様のお宅で一緒に整理収納をしていると、初めの頃はお客様も捨てられないから、いや、これはちょっと、などとおっしゃっているんですけど、何回か繰り返しているとだんだん捨てられるようになって、気がついたらご自分でどんどん断捨離するようになっていたというようなこともありますね。
家事代行カスタマイズ+α
――インテリアやアートを選ぶときは、何もないところから始めたいですから、快適な暮らし方とはどんなものなのかという基本から提案されていらっしゃるんですね。これからは、横森さんご自身のカラーで、1番やりたいこと、得意なところを尖らせてやってこうと考えていらっしゃると思います。具体的にはどういうビジョンをお持ちなのでしょうか。
横森氏――若い時からこれまでずっとこの仕事をしてきていますが、お客様それぞれがどのように暮らしたいかを理解したうえでその状態をよりよくキープすることがハウスキーピングだと考えています。
ただ、そこで、 もう1つプラスアルファの付加価値が付けられるという点を意識したいんですね。
実際のお宅に伺うと、とても美意識の高いお客様がいらっしゃいます。
またその一方で、 ここの寝室だと、本当はぐっすり休めないのではないかなどと思ってしまう時もあります。
そういう時に、気軽に相談していただけるハウスキーピングでありたいですし、皆様が「自分らしい空間のなかで日々どんな暮らし方がしたいかを模索し実現していくこと」がすごく大切だと思っていますので、インテイリアコーディネートやアートも含めたご提案をしたり、ご相談に乗ったり、お客様の暮らしがより良くなるようなお手伝いをしたいという強い思いをいつも持っています。
整理収納を請け負う家事代行事業者は他にもありますが、インテリアの提案や調達までできるところはほとんどないと思いますので、それを強みとして伸ばしていきたいです。
――これからのますますのご活躍を拝見しております。ありがとうございました。