社会課題を解決する新プロダクトの開発~スタートアップラボ
- 2024/9/13
- 事業投資
目次
不動産取引を快適にするDXサービス
株式会社PICK
株式会社PICK代表の普家辰哉と申します。
弊社は、不動産と建築のDXをやっている会社です。
私は元々大手企業の営業で、全国3,300人いる営業職の中のトップでした。
住宅や不動産の販売をしていて、住宅が好きだったので仕事自体は好きだったんですが、どうしても好きになれないのが事務作業でした。
実は、 住宅などの不動産業の業務の約30%は契約の準備に時間が割かれています。
ここにかなり無駄なコストがかかっているという課題があります。
例えば、1つの契約につき約177枚の紙が印刷されて、それを製本・封書する作業に約90分を費やします。
繁忙期には契約本数が多くなるので、コピー機の前に渋滞が起き、ずっとコピーをしている状態でした。
契約関連の事務作業の効率化
不動産関連の膨大な事務作業という課題を解決したい、契約領域の改善が必須だと現場でずっと思っていました。
ただ、少し考えていくと、既存の電子契約サービスで解決できるのでは?という答えにたどり着きます。
しかし、不動産の取引においては、宅地建物取引業法に基づいて適法に取り扱いを行わなければならず、 しかも、国土交通省が電子契約に関しては約60ページのマニュアルを作成しているため、これら1つでも間違ってしまうと業法違反になって、最大3か月の業務停止処分を受けてしまうことになります。
不動産に関する複雑な契約業務、立ち遅れたDX化の問題を解決するために、不動産取引に特化した電子契約サービス「PICKFORM」というプロダクトを開発しました。
こちらの操作は非常に簡単で、ITに不慣れな不動産業者さんでも簡単に操作していただけるようになっております。
こちらのサービスは、国内で唯一、国土交通大臣の認定をいただいているものです。
先述した全ての細かいところに法律対応していますので、一般的な電子契約サービスを使い業法違反になってしまうリスクを回避できます。
また、署名者が非常に多い不動産取引において、誰からでも好きなタイミングでスムーズに署名ができる同時署名形式で開発をしており、こちらは特許を出願しております。
さらに、不動産には切り離せない非捺印書類も相手方に同時に提示することが可能です。
このように、業界の商習慣に基づいた細かいところまで対応しているサービスです。
最大のメリットはコスト削減
ピックを導入していただくことで、契約時にかかるコストを大幅に削減できます。
さらに 大きいところでは、印紙代が不要になります。
実際、従業員5名の会社で、年間192万円の印紙代が0円になりました。
ピックフォーム導入いただきますと、ROIは690パーセント以上の効果が出ますので、経済的合理性が非常に高いサービスです。
DX化を自慢の営業力で突破
2022年5月に宅建業法が改正され、 いよいよ不動産にもDXが解禁されました。
スタートアップでのタイミングは今がまさにベストですし、市場も非常に大きいです。
ここまで聞くととても良さそうに聞こえますが、レガシーな産業だからDXの成長速度が遅いのではないかというのは1つ論点になると思います。
契約のテック化を多岐にサポート
さらにここにプラスして、営業コンサルやSMPでの単価が上がっていけるような、契約というものを基軸にして、年内に5つのプロダクトをリリースする予定です。
セールステック、フィンテック、コンテック系で、契約というコアな領域を抑えており、この周辺領域にスムーズにアップセル、クロスセルが可能ですので、今後どんどん単価が上がっていくと想定しております。
全国の不動産取引、建築、 住宅会社等、全て我々のお客様になりますので、もしお知り合いの方がいらっしゃったら、ぜひ ご紹介いただきたいと思っております。
現在、売り上げ1兆円超える大手企業さんにも、1人社長の会社にも導入いただいていますので、会社の規模に関係なく導入いただけるサービスです。
ありがとうござました。