事業投資とは?① 金融・不動産投資と、何が違うのか?

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企業の事業変革を支援するメディアZ-ENがお届けする事業投資のススメ第1回目のテーマは、「事業投資とは何か」です。
金融資産(株・債権)、不動産への投資との違いを明らかにし、事業投資とはいったいどんな投資なのかをわかりやすく解説します。
誰が、どんな目的で、どんなものに投資することが事業投資なのかが明らかになります。

実は誰もがやっている事業投資

事業投資は「社長」や「投資家」だけが行っている訳ではありません。
実は、日常的に皆さんがやっていることも事業投資に含まれます。
働く方であれば誰もが行っている経済的活動全般が事業投資なのです。

「会社員」はとても貴重な「時間」を「会社」に投資をして「給与」というリターンを得ています。
「クリエーター」は、「才能」という「資産」を「創作活動」に投資をして「名声」や「富」を得ています。
投資するものが「時間」「スキル」「経験」なのか「お金」なのかの違いだけです。

事業投資と金融投資の違い

事業投資と金融資産(株・債権)への投資とは何が違うのか?という疑問を多くの方がお持ちだと思います。
そこで、「自主的コントロールの可能性」と「リターンの不確実性」の視点からマッピングしてみました(下図参照)。

図表は著者作成

仮想通貨やデジタル資産を「金融」カテゴリーに入れていますが、これらに関しては、誰が運営しているのかといった情報や、プロジェクトの実現性などについての「目利きや」が必要なので、事業投資に近いとも言えます。
不動産についても、単に入居率80%のマンションを買うのであれば利回り5%という不動産投資での判断になりますが、空き物件を購入しリノベーションして特徴を持たせるような投資であれば、事業投資に近づいてきます。

M&Aは事業投資の一形態

M&Aは近年とても身近になり、買手として売却案件を求める方々が急増してきました。
M&Aが目的となっていることも多々あります。
図の赤枠内を見て頂くと分かりますが、M&Aは事業投資の一分野に過ぎません。

M&Aには「時間」と「ノウハウ」を引き継げるメリットがありますが、第三者がつくった会社、社員、取引先、ビジネスモデルを引き継ぐのはそう簡単なことではありません。
まずは、ビジネスの基礎体力が必要です。

ゴルフであればドライバーを打つ姿勢、テニスであればサーブを1本打つのを見れば、だいたいそのレベルが分かります。
しかしながら、ビジネスに関しては、外から伺うだけでは、その実力は分かりません。
高学歴でも、プレゼンテーションスキルが高くても、事業投資で成功できるとは限らないのです。

まずは、身の丈に合う事業投資からはじめる

事業投資の中でも、M&Aの成功確率は低く、難易度が高いのが現実です。
ビジネスの経験が不足しているのであれば、誰かの成功に乗っかり、体験するというのもありです。

例えば、最近では株式投資型のクラウドファンディングも登場してきています。
この分野では、特色があり成長可能性のある企業を審査した上で取り扱うといった流れで、投資金額も10万円とかなり手ごろです。
投資上限は1社あたり50万円ですから一攫千金は期待できないかもしれませんが、多くの事業に間接的に触れるメリットも期待できます。

◇次回は、もう少し掘り下げて、各事業投資分野のメリット、デメリットなどに踏み込みたいと思います。

齋藤 由紀夫
株式会社つながりバンク 代表

投稿者プロフィール
株式会社つながりバンク 代表。
オリックス㈱に16年在籍後、2012年に独立。
スモールМ&Aの普及活動を中心に、事業再生・リノベーション等に注力。自らМ&A・事業投資も行い、数件エグジット済。
経営革新等支援機関(中小企業庁主管、認定支援機関)、事業引継ぎ支援センター 専門登録機関、日本経営士協会 経営士、日本外部承継診断協会 顧問。
趣味は焚火、居酒屋巡礼、トレイルランニング。

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