【書評】変化を恐れず柔軟に適応する!予期しない現実にも自分らしい生き方で
- 2025/3/3
- 書評
目次
所有志向から存在志向への転換
所有志向は静的で、変化を拒む。存在志向は変動的で、変化を受け入れる。絶え間なく変化する現実を考慮すれば、後者が有利だとすぐにわかるだろう。
所有志向の根底には、「変わらないこと」への強い願望があるため、手に入れたものを維持し、それを脅かす要素を避けることに意識が向けられます。
一見すると安全で安定したアプローチのように思えますが、絶え間なく変化する現実への抵抗や執着によって、恐れやストレスを生みやすくなります。
他方、存在志向は、今この瞬間を生きることや自分自身の成長に重きを置くため、変化する現実を受け入れ自分との対話を重ねて、新たな可能性や成長の機会を見出すことができるのです。
さらに、存在志向の考え方は、単に個人の幸福に留まらず、周囲との関係や社会全体にも良い影響を与えます。
変化を受け入れる姿勢は、他者への思いやりや共感を育み、人々が互いに支え合い成長し合う環境を作るため、全体としての幸福感を高める力を持っています。
私たちが生きる世界は、予測できない変化に満ちています。
だからこそ、所有志向から存在志向へのシフトが求められるのです。
この転換は、人生の質を大きく向上させるとともに、変化を恐れず、むしろそれを成長のための力に変える生き方を可能にするのです。
変化を力に変えるための10の方策
わたしたちは変化を経ると強くなって成長することや、行動によって変化を切り抜けられることがわかっている。そしてそのような能力を開発したり、実践したりできる。
筆者は、変化を乗り越え、そこから力を引き出すための具体的な方法を示します。
彼の提案する以下の10の方策は、日常生活に取り入れられる実践的な内容であり、それぞれが変化に対応する力を強化するための手助けとなります。
- 非二元論思考を身につける
- 存在思考でいく
- 現実に合わせて期待を頻繁にアップデートする
- 悲痛な状況下で楽観主義を実践し、賢明な願望と賢明な行動を心がける
- 自己認識を積極的に多様化させて統合する
- 独立的なレンズと相互依存的なレンズで世界を見る
- 4段階プロセス(間を置く、状況を整理する、計画を立てる、再び前進)を使って変化に対応する
- 混乱期には平穏を維持するためにルーティンをやる
- 行動活性化を利用する
- 無理やり意味や成長を求める必要はない。やってくるまで待とう。
これらの方策は変化がもたらす試練の中で、自己を見失わず、むしろ新たな自分を形作るための重要な基盤となるものです。
変化が激しい現代社会では、ぶれない柔軟性を持ち、多様なアイデンティティを受け入れ、積極的に行動することで、自分らしく生きる力が身につきます。
出典:Master of Change 変わりつづける人――最新研究が実証する最強の生存戦略(ブラッド・スタルバーグ)の書評
この記事は著者に一部加筆修正の了承を得た上で掲載しております。

著者:徳本昌大、松村太郎(2024年8月6日発売)
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