アフェクティブ・コンピューティングで誰もが活躍できる場の創出を!(後編)
- 2021/2/19
- インタビュー
目次
面接のオンライン化で費用対効果を上げ人材の取りこぼしを防ぐ
――面接のオンライン化で採用に変化があった企業の例を教えてください。
野澤氏――エステ業界のミュゼさんが3年使ってくださっているんですが、ミュゼさんのこれまでの採用は、日本全国100数十店舗全てに人事部スタッフが自ら行って面接していたんです。
月15営業日地方でセミナーを行って、応募から面接まで2週間かかっていました。
これが我々のサービスを入れてオンライン化したことで、リードタイムは大幅に短縮され数日になったそうです。
さらに、選考参加率は1割以上上がり、交通費も会議室代もゼロ。
採用までの期間が短くなったことで、競合に流れていく率も抑えられたと人事の方からは聞いています。
グローバルなコミュニケーション・プラットフォームを目指して
――HRの分野でこれから壮大な実験が始まるのですね!ZENKIGENは、10年後どうなっていると思われますか?
野澤氏――今までのHRは完全なるアナログでした。
エントリーはオンライン化されても、面接自体はまだ対面。
それがオンライン化し、数十万、数百万の面接録画の膨大なデータを獲得できるようになった。
そのビッグデータをAIが分析することでアナログからデジタル化して、今まで全く分からなかったことが分かるようになると考えています。
非言語解析をするAIに着目
野澤氏――人は見た目が9割と言いますが、非言語情報が相手に与える印象は実に93%もあります。
我々は、世界で見たときにはまるで通じない日本語解析の開発を自社では行わず、世界共通の表情や動きの大きさなどの非言語解析をするAIを作ることを目的としています。
そのデータを持って、10年後にはグローバルなコミュニケーション・プラットフォームになりたいですね。
AIとビッグデータの力で最強のチームづくりを
――ZENKIGENのサービスは、埋もれた才能を引き出せるということですね。
野澤氏――上から言われたことをやるのと、自らやるのでは生産性が全然違う。
「全機現」になれば、迫力が違う。
だから全機現できる大人を増やすだけで日本の生産性は上がります。
OECDなどのデータで、日本では意欲を持って働いている人が6%しかいない等の結果がありますが、そういうのを変えないといけないと思っています。
職場は適材適所。
もっと自分が活躍できる場があれば移ればいいのですが、日本の転職市場の流動率は8~9%程度しかない。
そこを我々が、感情ベースの人間関係の見える化を5年、10年で1,000万人とか何十万社とかやっていると、おそらく、AIと会話することで、個単位で合う会社、活躍できる会社をリコメンドできるようになります。
これまではアナログだったので詳細な分析が出来ませんでしたが、我々が持つビックデータをAIが解析する事で適材適所が実現出来ると思っています。
AIが一番得意なのはマッチング。
個単位で声なき声を拾って、みんなが全機現できるようにしたい。
企業にとっても、どういうチーム編成をしたら1人ひとりが最高のパフォーマンスを発揮し最強のチームになれるのかを、我々のAIとビッグデータの力で解析し実現していく。
この10年でHR分野を完全に変えていきたいと思っています!
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