不動産業界にイノベーションを!不動産価格の透明化を目指して(前編)
- 2021/7/26
- インタビュー
不動産相場の「透明化」で市場を活性
――業界に先駆けて構築された「マンション.navi」は2011年当初はかなり斬新だったでしょうね。
山田氏――一括査定のサービス自体は以前にもあったのです。
ただ、コンテンツがあるわけではなく、売却希望者の受け皿としての機能のみで、アクセスしてきた方には個別に不動産をご紹介するという従来型のサービスでした。
そこに実際に売出の有無にかかわらず各マンションごとに相場価格を掲載することが、新しくやったことですね。
肝心の集客は、当時はお金もなくて広告をどんどん出すこともできなかったので、マンション名で集めることにしたのです。
「〇〇マンション×売却」といった検索ワードで広告費を掛けずに集客できるようになりました。
実はこれは今でも有効で、毎月集まる1,500戸程度の売却ご希望者のうち半分ほどの方は、このSEOで集客できています。
――なるほど!マンション名で集めるとは素晴らしい発想ですね。そして、今では不動産保有データ数は9,000万件を超えるのですね!
山田氏――はい。お陰様でビッグデータも日本最大級となり、これらビックデータを業界内外でインフラとしてご活用いただける方法も模索しています。
実際に昨年から不動産業界内での透明化施策として「不動産データクラウド」という不動産業者専用の過去事例検索サービスも開始し、また保有する不動産データ自体をポータルサイトや不動産管理会社、不動産テック企業等にもデータ提供し、多くの事業者様にご活用いただいております。
この続きは、後編にてお届けします。