社長の思考を見える化し企業価値を創造!コンテンツ制作メソッドを考案(後編)

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企業の強みを見つけてセールスコンテンツを作り、その仕組化を図る。そんなメソッドを開発した株式会社大広の広告プランナー増田浩一さんは、ブランディングや情報発信方法に悩む経営者に寄り添いつつ、補助金申請や事業承継問題にも取組む中小企業診断士でもあります。前編では、自社の強みを言語化する訴求点発見ツールの使用実例をお話いただきました。後編では、その強みをどのように継続発信していくか、情報発信を効率化する仕組みについて伺っています。また、1日最低でも1本以上アップしているブログ「『経営ビジョン』のための平積みブログ – 増田みはらし書店」についても詳しくお聞きしました。

継続するための仕組み化

Z-EN――自社のとがったところ、お店の強みなどを見える化して引き出した後、お客様にどう訴求していくかが一番大変だと思うのですが、どのような提案をされていくのでしょうか。

増田浩一氏(以下、増田氏)――できることを探すのが大事だと思っています。
例えば、まずはSNSで情報を発信していくところから始めて仕組化し、何も考えなくてもそれがルーティンになるように自分の業務のなかに組み込んでいくことがポイントかと思います。
1週間に2~3回でもいいから発信し続けることから始めてみませんか?という提案をしています。

支援先の業歴20年の御徒町のハンドバッグ屋さんが、最近SNSを始めたんです。
が、写真も撮らない、投稿も忘れるで、コンテンツがアップされず誰も見ることすらできない。
じゃあ、どうしたらいい?と…
「何を撮るか」「いつ撮るか」「どう撮るか」をパターン化してその通りにやるようにしました。

例えば、修理に持ち込まれたバッグはビフォーアフターを必ず撮る、皮の仕入れ時は職人さんと一緒に写真を撮る、などとルールを決めてコンテンツを作るようにしたら、見てくれる人も増え売上にも繋がり、社長も仕事が楽しくなったとイキイキされていたので、すごくうれしかったです。
楽しめると継続に繋がるので大事なことだと思いますね。

NPS向上のためのツール化

──訴求する際にSNSがいいのか、ブログかメルマガかなど、どれを選ぶかについても増田さんが提案されるのでしょうか。

増田氏――はい、それもツールのステップ3「選定ツール」で選べるようになっています。

ステップ3の「発信先選定ツール」

中小企業はNPSを高めるために、何を活用すればいいのか分かっていないことが多いです。
NPSを上げるために、商品やサービスが顧客にどのような価値をもたらすのか理解し、どう提供して現場スタッフには何をさせれば満足してもらえるのか、そして最終的にどう信頼してもらいファンになってもらえるかを考えられるツール化を目指しています

※「Net Promoter Score (ネットプロモータースコア)」の略で、企業やブランドに対する顧客の信頼度や愛着度の指標のこと

──現在のお仕事で新しい取り組みなどありましたら、ご紹介ください。

増田氏――「ミラスト」という、未来の情報を集めてストックして得意先とワークショップをする大広の事業があります。


大阪の創業70年のマッサージチェア専門業者さんが新商品開発のために行うワークショップのために、「未来のカード」を300種類くらい集めてプランニングに役立てたりしています。

また、「未来のペルソナ」という国のデータを未来のペルソナに置き換えて、こんな暮らしぶりになるよ!というのを見える化する試みもあります。
中堅・中小の食品スーパーが集まり、共同で仕入れや商品開発を行う組織であるCGCグループに向けて提案しているものなのですが、Z世代、団塊ジュニア世代、団塊世代の10年後の1日の暮らしをショートレビューし、スーパーマーケットとの関りはどう変わっていくかを研究しています。

経営者の頭のなかにある、未来はこうなるだろうという感覚的なモノを言語化、ビジュアル化し、従業員と共有したり、事業戦略を語るときに使っていただいたりする

つまり、社長のビジョニングですね。

自社の「強み」と「課題」を引き出し、新たな事業とするための流れ

──中小企業診断士としての活動について教えてください。

増田氏――事業再構築補助金の事業計画書を書くことが多いですが、この計画書は1枚で完結するのがいいと思っていまして、このチャートを先に書いて完了にしています。
このチャートがあれば、既存事業とその顧客に対する現在の具体的な「強み」を、新規事業の展開時にはこのように生かせばいいとか、新しい顧客も獲得できるとか、社長も従業員に説明しやすくなりますし、事業計画を書く診断士の方も文章化しやすいですよね。
経営ビジョンをビジュアルに落とし込めますので、この1枚で迷いがなくなり、さらに審査も通りやすいのでは?と考えています。

▶次のページでは、増田さんのブログ「『経営ビジョン』のための平積みブログ-増田みはらし書店」と今後の展望について詳しくお聞きします!

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増田浩一
広告代理店戦略プランナー
中小企業診断士

投稿者プロフィール
早稲田大学理工学術院建築学研究科を修了の後、株式会社大広入社。一貫して、ストラテジックプランナーとして事業会社の広告戦略、商品戦略立案を支援。2020年からは、経済産業大臣登録中小企業診断士として中小企業の経営戦略を中心としたコンサルティング活動を継続。
主な顧客は、食品製造業、機械製造業、飲料メーカー、学校法人ほか、ゴーストレストランといった次代のユニコーン企業まで幅広い。
東京商工会議所派遣専門家。直近執筆の論文「小規模事業者の情報発信を効率化するコンテンツ制作ツール~12の『呼び水』を使ってサクサク創る制作メソッド~」にて、東京都中小企業診断士協会会長賞を受賞。
自身のブログ「『経営ビジョン』のための平積みブログ - 増田みはらし書店」では、書籍の要点を得意のイラストで見やすくわかりやすく解説中。

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