家事負担の不満・分担の問題も解消!家事代行サービス活用のすすめ
- 2024/4/19
- インタビュー
家事負担の問題を解消し、より快適な生活を送るために、家事代行サービスが活用されています。インテリアコーディネーターである株式会社ART CONSCIOUS 代表取締役 横森浩美氏の15年にわたる家事代行サービスへの取り組みは、インテリア、アートなど、ハウスキーピングの役割にプラスアルファの価値を提供するものです。従来の家政婦の派遣サービスとは異なるアプローチで家事代行サービスを提供してきたご経験と、その草分け的存在としての役割について横森氏に詳しく伺いました。家庭内の効率化やストレス軽減、時間の有効活用など、家事代行サービスの利点や活用方法について興味深い情報をお届けします。
目次
インテリアコーディネーター×家事代行
Z-EN――本日はよろしくお願いします。横森さんは、昨年2023年12月に会社を設立されたばかりで、現在はアートコンシャスの代表取締役でいらっしゃいます。インテリアコーディネーターとして、インテリア・アート関連の事業をされると同時に、家事・お料理代行のリリーズハウスキーピングを運営されていらっしゃいますが、どのようなきっかけで始められたのでしょうか。
横森浩美氏(以下、横森氏)――私は、15年ほど家事代行サービスに携わっております。
事業立ち上げのメンバーとして15年前に関わったときは、今のようにたくさん、家事代行をする会社はありませんでした。
従来は、家政婦の派遣サービスが一般的でしたから、もうちょっと、皆さんが使いやすいサービスにしたいと考え、提供の仕方を試行錯誤しながら始めていました。
その中でも、とてもいいお客様に恵まれ、さまざまな面でお客様に教えていただいたり、育てていただいたりしながら、ここまでやってこられたという感じです。
――家事代行サービスの草分け的な存在ですね。
横森氏――ところが今から3年ほど前に、当時の会社の事情でサービスをクローズするかもしれない状況になり、前職の会社が家事代行サービスを始めたいというタイミングでしたので、経験者としてご紹介いただき、こちらも事業立ち上げのところから参加させていただきました。
――横森さんはもともと、インテリアコーディネーターでいらっしゃいますよね。
横森氏――はい。私は20~30代の時にインテリアとアートの仕事をしていましたので、家事代行もコーディネーターという立場で、お客様の色々なお困りごとの相談に乗ってきました。
家事代行をするなかでインテリア関連のサービスもご提供してきましたが、ただ、それは、コーディネーターとしてプラスアルファのサービスをさせていただいたという認識でいます。
家事代行をベースにして、よりよい暮らしをするためのご提案というのが私の基軸であり、そこにプラスアルファの付加価値をつけられるようなサービスをしていきたいという強い希望があります。
しかし、前職での実現は難しそうでしたので、最終的に自分でやろう!と、独立を決意いたしました。
オーダーメイド型家事代行サービス
――独立されるまでに現在の家事代行サービスの基礎を築かれたのですね。実際、横森さんのコーディネーターとしてのお仕事の内容とはどのようなものなのでしょうか。
横森氏――コーディネーターとはいえ、お客様にとっては営業担当なのですが、単に営業というよりも、お世話係りみたいな感じでやらせていただいております。
基本的に定期サービスでご契約いただいて、お客様 ごとにスタッフも専任で担当いたしますので、私は、 お客様のご要望をお伺いし、スタッフの手配とサービスがうまく運用できるようにスタッフのサポートもしながら、皆さんに満足して喜んでいただけるように、まさしくコーディネーターとして采配します。
――通常の家事代行サービスとは少し違って、個々のお客さまのニーズに合わせた、まさにコーディネートされたサービスという印象を受けます。横森さんはインテリアコーディネーター、かつ美術関係にも造詣が深くていらっしゃいますから、多様なお客様の要望に応えトータルでお客様の満足度を上げていらっしゃるのですね。家事代行サービスとインテリアサービスに加えてお料理代行サービスもあると伺いました。
横森氏――お客様は、お掃除だけに困っていらっしゃる方もいらっしゃいますし、お料理だけに困っていらっしゃる方もいらっしゃいます。
お客様ごとにお困り事が違うので、それに合わせてオーダーメイド型の家事代行サービスで対応させていただいています。
小規模ならではの細やかなサービスを提供
――御社の家事代行サービスは富裕層向けのオーダーメイド型ですが、競合他社さんとどのように差別化されていらっしゃるのか、お客さまの満足度を上げる秘策、仕掛けみたいなものを教えていただけますか。
横森氏――弊社は小規模でやっておりますので、気心の知れた少人数のスタッフならではの良さというものがあると思っています。
個人のお宅にお伺いする、非常にプライベートなことに携わらせていただくお仕事になりますから、当然のことながら、お客様の個人情報はスタッフが自身の家族にも決して話さないというルールは徹底しています。
一方、私たちスタッフの間では十分にお客様の情報共有をして、ご要望やニーズに応えられるようにコミュニケ―ションを図るよう心掛けております。
優秀なスタッフに恵まれて
弊社がお客様にご信頼をいただいて、お任せいただけているのは、やはりスタッフのおかけです。
本当に素晴らしいスタッフに恵まれていて、感謝しています。
お客様に喜んでいただきたいという優しさや、丁寧に仕上げることへのこだわり、責任感などを持ち合わせた方々ばかりですので、とても尊敬しています。
私は、スタッフの皆さんをがちがちのマニュアルで縛った指示はしたくなく、サービス業としての矜持をもちつつも、それぞれの持ち味・個性を大切に仕事をして欲しいと思っています。
そこがお客様に受け入れていただけることは、とてもうれしいことですし、スタッフのやりがいになっていると思います。
パーソナルエリアに細心の注意を払うホームヘルプ
お客様の側も、ご自身のプライベートな領域を見せることに非常に神経質になられる方もいらっしゃいます。
弊社は、小規模、小人数である分、限られたスタッフと私だけがお客様の情報を知りえていますので、外に漏らさないという情報管理の面でも目が行き届いていると思っています。
また、利用してくださる方々は皆様お忙しくていらっしゃるので、家事代行サービスを請け負う私どもとすぐに連絡が取れることをとても重視される傾向があります。
基本、 いつでも私に連絡がつくようにしておりますので、大手のカスタマーサービスのように煩雑な説明も不要ですし、家庭のご事情をよくわかっている者に直接ご連絡をいただくことで、依頼もスムーズに進みすぐにお伺いできて、非常に円滑なコミュニケーションが図れています。
スタッフから業務内容などの相談があっても、私も個々のお客様のご事情を把握していますので、それに対してすぐ指示を出すことができます。
このように、小回りが利いたお客様負担の少ないサービスを提供できる点が弊社のいいところだと思っています。
お客様としても、ご自分のプライベート領域であるご自宅に他人を入れるわけですから、安心や信頼などの部分が非常に重要になると思いますので、自分の事情や要望をきちんと知ってくれているというところでお客様の満足度が高いのではないかと感じています。
ご家族の歴史に関わる
――プライベートな領域を知られる側も知る側も、お互い神経を使うことになるでしょうから、大変なお仕事だと思います。お客様から直接評価を受けることになるでしょうし、お客様からの感謝のお言葉も直接かけられているのでしょうが、そういったところにこのお仕事の喜びを感じられていますか。
横森氏――はい。とても長く利用してくださっているお客様もいらっしゃいますので、お付き合いが長い分、あの時あんなことがあったわねと懐かしく話されるときなどは、お客様の歴史を共に見てこられたことを嬉しく感じますね。
そういったプライベートな思い出などを共有させていただけるのは、ありがたいことだなと思っております。
▶長年のキャリアを生かし、家事代行サービス×インテリアコーディネート事業をスタートされた横森さん。次のページでは、個人のプライベート領域の問題と密に関わりながら学んだハウスキーピングの極意や、今後の展望についてもお話しくださいます。