誰でもわかるNFT~仕組みから将来性までを徹底解説(前編)
- 2022/6/2
- 事業投資
目次
各業界の事例
アート
NFTの盛り上がりとともにクリプトアーティストが誕生しました。
「Hashmasks」というプロジェクトは8カ月の準備期間に世界のアーティスト70人が参加し、開始1か月で約900万ドルを売り上げました。
世界最古のNFTアートとして有名な「クリプトパンクス」は数億ドルの値段がつけられ、ブームを巻き起こしています。
そして今でも最もユーザー数の多いプラットフォームで上位10位以内の取引を誇っています。
日本だと「CoolGirlNFT」や、ここ2カ月だと「verylonganimals」「CryptoGoros」など、いろいろなものが出現。
デジタルなアートにNFTを付与して購入されたものに2次流通も生まれており、それがさらにほかの方に売られていくという世界もできています。
海外での盛り上りが日本にも派生して、逆に日本から海外展開を仕掛ける人も出現しているほどです。
音楽
NFTの音楽の領域でのわかりやすい例ですと、きゃりーぱみゅぱみゅさんがMataaniと組んで、Meta Tokyoというメタバースのエリア内に入り込むと「どどんぱ」という曲が自動再生され、踊っているのを近くで見てセルフィ―を撮ったりするのが話題となりました。
坂本龍一さんが音楽を提供するなど、メタバース、NFTの文脈で表現される方が増えています。
ゲーム
The Sandbox(サンドボックス)は、メタバース(仮想空間)で楽しむNFTゲームです。
ブロックチェーンメタバース上で様々な経済が発展しており、ゲーム内のLAND(土地)を購入し、貸し出すことで売り上げを出す人、その土地に建築物を建てることを仕事にしている人もいるといった状況です。
他にも、1枚1枚のカードがNFT化されていて、そのカードを使って戦っていき、勝利をすると特定の暗号通貨がもらえるカードゲームなどもあります。
これらは、OpenseaをコインチェックNFTなどのいろいろなところで売買することができます。
価値の高いレアカードが、それらのプラットフォームで高く売れるのです。
漫画・アニメ
NFTに参入している作品で有名なところでは、ONEPIECEや北斗の拳、鉄腕アトムなどがあります。
漫画・アニメが切り出されてコレクティブされてNFTとして出ている。
ONEPIECEの場合は現物と一緒にNFTを届ける、つまり、現物とNFT両方を持っていることで所有権が成立するということです。
スポーツ
有名なのは「NBA Top Shop」です。
各NBA選手の名シーンがデジタルカード化されNFTコレクションになって買えるようになっています。
また、「湘南ベルマーレ」もNFTに参入されて、コミュニティを形成しています。
皆さんから支出されたお金を使って活動をするプロジェクト、つまり、NFTでのコミュニティ運営を通してファンと触れ合うという試みを行っています。
こういったNFTでコミュニティを作ってお金を集め活動していくような試みは、世界中あちこちで行われていて、NFTはさまざまな業界に参入し始めています。
NFTのオンラインメディア「NFT Media」を運営される小林さんが、NFTの現状をわかりやすく解説してくださいました。後編では、盛り上がるNFT市場とその背景、さらには、NFTの買い方や売り方、将来性についてもお話しくださいます。お楽しみに