本質的な社会課題を解決する企業に注目!~スタートアップラボ
- 2024/5/10
- 事業投資
事業投資ラボの分科会「スタートアップラボ」にて、支援を集う3社が自社の特徴や強みを紹介し企業PRを行いました。スタートアップの支援は資金面だけではなく、興味を持った企業との連携、訴求先の紹介、 人的資本による応援など、さまざまな方法がありますので、支援先とつながる機会となることを目的に開催されており、多くの方が高い関心を寄せてお集まりくださいました。
今回、参加くださった以下の3社は、いずれもIPOを目指す企業であり、パッションとあきらめない力を持つ経営者をお呼びしております。
目次
子どもの未来を切り開く「株式会社イノビオット」
株式会社イノビオット代表取締役の福田と申します。
本日、貴重な機会をいただきましてありがとうございます。
弊社は、IPOを目指すと同時に、市場の流れやM&Aのような機会も含めて多面的に商機を見出したいと考えている会社です。
社会全体として、中学受験などにも顕著に表れている偏差値教育への偏重などの問題について、教育の向かうべき道は必ずしもそれだけではない、他の道が開かれても良いのではないかという思いから、子どもが本当にやりたいことができる社会を作りたいというビジョンを持っています。
子どもの個性を生かした選択ができる未来を創る
私たちが対象としているのは、子ども世代とその親世代です。
子どもの頃の夢はなかなか叶わないと思われがちですが、身近なところを変えていくことによって、子どもたちが実現可能性の高い夢を持てるようにしたい。
小学生の時に何を学ぶか、中学生で必要なこと、高校生、大学生と、それぞれの世代ですべきことが何かを明確にしていけば、夢の実現に近づきながら成長できるのではないかと考えています。
保護者世代に関しては、教育に関するお金周りの準備ができていない点にフォーカスし、子どもが実現可能性の高い夢を持てた時に親としてそれを叶えるためのお金をどう準備していくか、そのきっかけが必要だろうという点に着目しました。
何かあった時の備えとしてお金を潤沢に持たれていたとしても、そのお金がもう少し循環していくようなトリガーがあれば、子どもがやりたいことを3世代で応援できる、そんな流れを作れるのではないかと考え、本気で目指す事業に取り組んでおります。
解決方針としては、3世代を繋ぐ金融教育を柱としたプロダクトの提供、そしてそれを通した子どものためのライフプランを実行していくといった流れで、子ども向け、大人向けそれぞれのプロダクトを展開しています。
起業の根底にある思い
私個人は両親が公務員という安定的な家庭で育ち、ある時期にやりたいことができてそれにのめり込んでいたところ、親が応援してくれたので、結局そのまま理系の道をひた走ってくることができました。
大学院を経て、民間企業で研究者として研究開発していたところ、妻が死産するという経験をし、それまで全く関心のなかった「子ども」という存在について深く考えるきっかけとなりました。
私が次に生まれてくるだろう自分の子どもに対して、自信を持って夢を叶えさせてあげたい!そしてその環境を準備しておきたいと思うようになって、その勢いで、2016年に初めて起業しました。
1社目の会社は、社会にとってもいいことをしたいと考え、当時教育現場でも導入されつつあったプログラミングの教室を運営したのですが、全然採算の取れる状態になりませんでした。
僕自身がビジネスのことをもっと学ばなければいけないと気付き、2018年にサーキュレーション(2022年上場)にて事業を立ち上げに関わりつつ、オンラインを活用しより充実した子ども教育ができたらという思いで、同年にイノビオットを設立しております。
現在、事業の種の部分がある程度できてきたところですので、それを加速していくための資金調達を考えている状況です。
提供するサービス
子ども向けのプロダクトは、フロント商材として親子で遊べるようなフックになるサービスです。
一言で言うと、オンライン版キッザニアみたいなもので、子どもは自分の好きなことを軸に自分が何に向いているんだろうと、世の中のあらゆる仕事のなかから、あるいは、未来に出てきそうな仕事を含めた選択肢のなかから見つけられるように、いろんな可能性を提示させていただきます。
興味を持った仕事にゲームのような体験や、ワークショップやコンテストのような実際の仕事の疑似体験ができる、といったことを特徴にしたサービスです。
また、小学生向けの金融教育としてバーチャル投資ができる機能がありますので、好きなことをしていくときにつきものであるお金の心配を子ども自身が減らしていけるようなお手伝いができます。
貯金しか知らないと大きな機会損失ですので、実際の株価などには連動していないのですが、小学生でも仮想通貨や株に投資ができる簡単なFX機能で疑似体験ができるようにしています。
子どもたちからすると、ここに来れば自分の可能性に出会えて、そしてすごくのめり込めるようなきっかけが得られる、そして金融の部分では、保護者の方にも興味を持っていただき子どもとのコミュニケーションの機会になるだろうと思っています。
これを推進していく過程で、様々な会社との連携を進めていますので、ご支援よろしくお願いいたします。
▶次のページでは、ママさんワーカーによる働き方改革を進める「Mamasan&Company株式会社」代表の田中茂樹氏がお話しくださいます。