税理士も知らない!経営者のためのマル秘クレカ活用術(前編)
- 2021/11/24
- 経営全般
経営者のみなさまのほとんどはクレジットカードを保有されていると思いますが、そのカードを本当に有効活用できていますか?
人から紹介されて入会したものの、クレジットカードは支払いに使うのみで活用できておらず、本来享受できるサービスを逃している経営者が多いと語られるのは「社長&ドクターのためのクレカ活用術」の著書もある、追い風ソリューション株式会社 代表取締役 熱海恭平氏。
さまざまなクレジットカードを保有し、年会費の総額は50万円を超えているという熱海氏の勉強会の模様から、今すぐできるマル秘クレカ活用術をお届けします。
目次
クレジットカードは高還元ツール
経営者のなかには、個人でクレジットカードを持っていても、法人名義のカードは持っていない方がいるかもしれません。でも、それは勿体ないことです。
なぜなら、法人の支払いを法人カードで行うことでポイントを獲得でき、様々なことに活用できる可能性が広がるからです。
私は還元率15%のカードを使っています。
支払額の15%が還元されるなんて考えられますか。
さらに、ふるさと納税を私のカードで行うと37.5%も還元されます。
カードの活用に自信のある方でも、おそらくこれ以上のポイント還元を実現できている方はなかなかいないのではないでしょうか。
私の趣味は旅行です。
今はコロナ禍もあり旅をするのは難しい状況ですが、コロナ前は世界を旅していました。
最近では、最北端宗谷岬、南鹿児島、沖縄などに行きましたが、毎回プレミアムクラスに搭乗しています。
羨ましく思われるかもしれませんが、飛行機代はゼロ、お金は全くかかっていません。
すべてポイントを利用しているのです。
今回は、なぜそのようなことができるのかの仕組みをお伝えしたいと思います。
クレジットカードはカード払いの優等生
支払カードは様々あります。即時払いのデビットカードや、PaypayやLINE Payなどのプリペイドカード、そして後払いのクレジットカードです。
経営者のみなさんであれば、キャッシュフローの観点から後払いであるクレジットカードを選択されるでしょう。
支払日は通常、カード利用日から40日~50日後に到来しますが、セゾンプラチナアメリカンエキスプレスというプロカードのように、支払いを60日も先延ばしにできるものもあります。
用途は決済か?T&E(トラベル&エンターテイメント)か?
さらに、クレジットカードには大きく2種類あることをご存じですか?
ビザやマスターといったカードを持っている方は多いと思います。アメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)はどうでしょうか。
以前の私は、アメックスは富裕層が持っているものだというイメージでした。
ビザやマスターは決済カード。
アメックスやダイナースはT&E(トラベル&エンターテイメント)カードです。
どういうことかというと、ビザやマスターは決済サービスを提供している会社。
アメックスやダイナースは、旅行や娯楽サービスを提供している会社なのです。
T&Eカードのアメックスは、本来の貨物輸送や旅行サービスを顧客に提供する際に、お客様のために良いだろうとクレジットカード事業に乗り出した経緯があります。
もともと輸送や旅行サービスに強みのある会社だったため、ポイントを航空会社のマイルに変えたりホテルと提携したりすることが得意なわけです。
ビザやマスターのカードを保有している方は、思い出してみてください。
何かサービスを提供してもらったことはありますか?
あったよ!という方は、ビザやマスターのブランドを使ってカードを発行している会社からサービスを受けているのです。
例えば三井住友ビザの場合、三井住友がサービスを提供しているという具合にです。
ポイント活用時は還元率を意識する
私がもともと使っていたEC通販会社のカードは、1%還元のものでした。
たとえば150万円使った場合、1.5万ポイントが溜まり、1万5千円相当の空気清浄機などに交換できるという感覚です。
T&Eカードの場合、1.5万ポイントは1.5万マイルに等価交換できます。
このマイル数は東京・沖縄間の往復航空チケットくらいで、金額にすると通常大人1名で48,000円程度で安くても3万円くらいでしょうか。
EC通販会社のカードだと、1.5万円分のモノにしか交換できないのに、マイルだと3~5万円程度の価値のチケットに交換できる、という不思議な仕組みになっているのです。
還元率を意識してカードを選択し活用できれば、ポイントの価値を上げられるということを理解してください。
クレジットカード還元率15%の意味
さて、冒頭で私が還元率15%のカードを使っているとお伝えしたことについてご説明します。それは、ポイントをマイルに交換し、さらにファーストクラスを使うと仮定した場合に実現する還元率のことです。
下の図は、来年2月に東京羽田とニューヨーク間をファーストクラスで往復した場合の旅程表です。仮に15万ポイントあったとしましょう。
羽田とNY間の大人1人分の往復航空チケットは15万ポイント=15万マイルで等価交換できます。先ほどのEC通販会社のポイントだと15万ポイントは15万円の価値でしたね。
しかし、この航空チケットの価値を現金にすると225万円になるのです!
価値が全く違って驚かれたことでしょう。
自分で225万円払ってファーストクラスに乗ろうとは思わないですが、15万ポイントあるなら、1回くらいは乗ってみようかなと思われる方もいますよね。
ポイントで思いもよらぬ高級な旅を味わうことができるのです。
ポイントを何と交換するかで還元率は変化
もう少し詳しく説明しましょう。
EC通販会社カードで付与されるポイントが15万ポイントあったとしたら、交換できる物品は15万円相当であることは、先ほどお話しました。
それを、国内線のエコノミークラスに交換すると1ポイント=2.5円程度の価値に交換できますから、37万5千円程度の価値になります。
国際線のビジネスクラスに交換すると、さらに価値が高まり120万円相当なので、還元率は8%程度。
そして、国際線のファーストクラスとなると225万円相当の座席が予約できますので、還元率としては15%です!
つまり、最初からファーストクラスを乗るつもりであれば、還元率は15%ということです。
この続きは後編でお届けします。
資料はすべて熱海氏から提供されたものです。