社長の最重要資産は何か?本質的な価値に迫る

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「会社」の資産は、現預金・土地・建物・従業員・知的資産などです。では、「社長」個人にとって最も大事な資産とは何でしょうか。お金・権力・名誉・社員・家族等・・・社長の価値観によりそれぞれでしょうが、普遍的な真理があるのではないかという気がしています。これまで数千名の社長と会ってきた、私なりの主観で答えを探してみます。

社長にも耐用年数がある

会社はうまく承継すれば、100年、200年と存続させることができます。
一方、社長は寿命が定められた人間であり、必ず終わりが来ます。
日本人男性の「平均寿命」は81才、支援や介護を必要としない「健康寿命」は72才です。

この事実を忘れている方が多い。
社長に残された「時間」はそれほど多くはないのが現実であり、個々に違いはありますが、どんなに敏腕な経営者も耐用年数がある存在なのです。
まず、ここを前提に話を展開します。

死ぬ前に後悔すること

人は死ぬ間際に何を後悔するのか―。

このテーマは、本質的に大事なことであると推測されます。
多くの論文や書物で論じられており、いくつかピックアップしてみました。

・金銭的な成功を求めすぎた
・家族や友人と過ごす時間が少なかった
・もっと色んなことに挑戦すればよかった
・他人や他社と比較しすぎた
・健康や身体のケアを大事にすればよかった
・時間をもっと大切にすればよかった
・趣味や旅行をもっと経験したかった
・会いたい人に逢いに行けばよかった・・・等

精神的満足」「家族・友人」「時間」「健康」「体験」等のキーワードが見えてきました。

▶有限な経営者人生を後悔しないためには何が必要なのか。次のページで、その本質となる「社長にとっての最重要資産」の具体性についてお届けします!

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齋藤 由紀夫
株式会社つながりバンク 代表

投稿者プロフィール
株式会社つながりバンク 代表。
オリックス㈱に16年在籍後、2012年に独立。
スモールМ&Aの普及活動を中心に、事業再生・リノベーション等に注力。自らМ&A・事業投資も行い、数件エグジット済。
経営革新等支援機関(中小企業庁主管、認定支援機関)、事業引継ぎ支援センター 専門登録機関、日本経営士協会 経営士、日本外部承継診断協会 顧問。
趣味は焚火、居酒屋巡礼、トレイルランニング。

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