ビジネスもレジャーも世界が注目する投資先“アフリカ”に迫る!(前編)

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広大な土地と豊かな自然、多様な生き物が暮らすアフリカ。2000年以降、豊富な資源と先駆的なデジタル化によって急成長を遂げ、すでにアフリカは支援先ではなく世界各国にとっての投資先となっています。若者人口の増加と多様なマーケットが、今後もアフリカの新たな市場の創出と成長を維持し続ける見込みから、ビジネス参入の可能性を探ってみましょう。ナビゲートしてくださるのは、単身アフリカに飛び込み、スポーツマネージメントを通じてさまざまな経験を積まれた田渕陽氏です。

アフリカとの出会い

アフリカというと、広大な大地や発展途上の国々を想像される方が多いと思います。
今回は、アフリカについて、これまでの私の経験を通して感じたことを、お伝えします。
きっと、アフリカに対するイメージが大きく覆るだろうと思います。ぜひ、新しい概念を持っていただけたらと願っております。

世界へ羽ばたく田渕陽の軌跡

22歳までずっと剣道をやっていた私は、大学卒業後パイロットを目指していました。ところが、年齢制限で挫折。
そんな時にいろんな本を読み漁り、心にストンと入ってきたのが26歳の時出会った本田圭佑氏の言葉です。

挫折は過程、最後に成功すれば挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めない。

本田圭佑氏との出会い

この言葉に感銘を受け、私自身も、とにかく自分の知らない世界でチャレンジしたいと思い、ミラノにいた本田圭佑氏に思い切って「世界のために仕事がしたい」と手紙を出しました。
すると、ミラノで会っていただけることになり、飛んで行ったのです。
今から6年前の2016年のこと。
初めて会ったその場でアフリカ担当に任命されるという幸運を掴み、その後、アフリカビジネスの担当として、アフリカ10カ国を廻りました。

田渕氏facebookより

翌年の2017年、ウガンダ共和国のプロサッカークラブを買収し、SOLTILO UGANDA ltd.を設立。
そこのたった1人の日本人として、現地の弁護士と連携して会社を設立し、財務管理を行うなど、ジェネラルマネージャーとして様々なことを経験します。
その後、ウガンダに3年間滞在したのちに日本に帰国し、長友選手の投資先であるスタートアップ企業を経て、現在は、日本代表・伊東純也選手のマネジメントを行うD-Sportsに参画しています。

未知なる大地アフリカを知る

著者提供

アフリカ大陸には、54ヵ国が存在し、約13億人が暮らしています。
エリア的には、東西南北と中部の5つで構成され、使用される言語は、アラビア語、フランス語、英語です。
サハラ砂漠から北に位置するモロッコやアルジェリア、チュニジア、エジプトがある北部アフリカは、イスラム教徒の住むアラビア語圏の国々で、エジプトなどは中東地域の一部としても定義されています。

個性豊かな多様性が魅力

一般に日本人がイメージするアフリカは、北アフリカ以外のサハラ砂漠から南の国々でしょう。
アフリカは、南アフリカ共和国の存在によって南部の方が比較的経済発展していますが、他のほとんどの国は発展途上で、他国の支援を必要としています。
しかし、アフリカの面白さは、地域それぞれに民族、文化、慣習など、色々な違いがある多様性です。

アフリカには、ヨーロッパの植民地としての長い歴史があります。
そのため、イギリスが植民地にしていた東アフリカは英語圏、フランスの植民地圏の西アフリカはフランス語圏です。

アフリカ54か国の国旗をみると、いくつかの国旗には類似性があり、緑、黄色、赤の3色を用いていることが分かります。
これは、エチオピアの国旗を模倣して作っているからです。
エチオピアだけが、54カ国の中で唯一つ、植民地になったことがありません。
そのため、アフリカの人々はエチオピアへの敬意を持ちそれを表す意味で、エチオピア国旗の3色を真似して自国の国旗を制定したそうです。

これをみても、アフリカ大陸がいかに植民地として苦しみ、その後独立したから今があり、そしてこれからがあるということが分かるかと思います。

魅力は若者中心の巨大マーケット

現在は、アフリカ全体が今後非常に高い経済成長を遂げていくだろうという見通しがあることから、世界各国がアフリカへの進出を競い合うような状況が生まれています。

世界がアフリカを注目している理由の一つに、人口の増加があります。
2022年現在で約12億人ですが、30年後の2050年には約25億人、つまり、世界の1/4の人口がアフリカに集中すると言われています。
現在、世界の人口トップ3は中国、インド、アメリカですが、2050年にはナイジェリアがアメリカを抜いて世界3位となり、4億人を超える予想です。

国連「World Population Prospects 2022」より

中でも、特に注目される点は、若年層が爆発的に増加していることです。

日本の中央年齢は、41.5歳で世界最高齢。
ひとりっ子政策を行っていた中国の中央年齢は29.8歳。
2050年には人口で中国を抜く見込みのインドの中央年齢は22.7歳。
それに対して、アフリカ全体の中央年齢はなんと18.1歳です※1

それこそが、先進諸国と真逆の様相を呈するこの巨大なマーケットの最大の魅力です。
アフリカ諸国の若年層がどんな未来を創りだすか、そこに夢と希望が満ち溢れているため、最後のフロンティアとも言われています。

※1 参考:世界の統計2016(総務省統計局)

▶私たちが知ることの少ないアフリカのリアルをさらに掘り下げて、次のページでは、ビジネスの現状についてお届けします!

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田渕陽
株式会社D-Sports

投稿者プロフィール
1990年東京都板橋区生まれ
大学卒業後パイロットを目指すも年齢制限で挫折。
2016年 本田圭佑氏に手紙を出し、ミラノで出会う。アフリカ・プロジェクトを一任され、本田選手の投資活動のサポートを行いながら、アフリカ10カ国を訪問。
投資会社 KSK ANGEL FUNDマネージャーをへてウガンダで SOLTILO UGANDA ltd.設立 現地法人代表に就任。
アフリカ・プロサッカークラブの買収を行い、アフリカでは日本人初となるGM就任。
帰国後は、ベンチャー企業である長友佑都選手投資会社に参画。
現在は日本代表・伊東純也選手のマネジメントを行うD-Sportsに参画
駐在中、スポーツビジネスおよびスタートアップ投資や新規事業に関わった経験から、アフリカビジネスの紹介、現地でのビジネス展開の支援を行う。

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