IPO・成長戦略に必要不可欠な「ファーストDX」(後編)
- 2021/7/7
- インタビュー
株式会社エイトレッド代表の岡本康広さんは、ファーストDXに基づいてワークフローを啓蒙することを柱として、情報発信メディア「ワークフロー総研」の所長も兼任されています。前編では、ファーストDXが多くの企業内課題を解決し、IPO準備やスタートアップ、事業承継に不可欠であることをご説明いただきました。後編では、岡本さんのこれまでのキャリア形成の道筋と今後のビジョンについて語っていただきます。
目次
2度の出戻りを経て代表取締役に就任
――岡本社長は、代表取締役になられる前に2度も出戻っているとお聞きしました。システムエンジニアからキャリアをスタートされて、営業や事業企画、アライアンス、広報、マーケティング、新規事業など幅広いご経験をお持ちですよね。
岡本康広氏(以下、岡本氏)――パソコンやプログラムに興味があったので、エンジニアを志望しました。
ところが、地元の島根にはエンジニアの求人がなくて。
それで上京し、SEで入社したのですが、コンピュータにずっと向かっているのが性に合わなかった。
人と会う仕事が自分には向いていると思い、営業職でソフトクリエイトに転職しました。
個人の仕事はうまくできたのですが、チームを任されるようになると思うようにパフォーマンスを発揮できず業績が落ちてドン底を経験しました。
それで、28歳のときにまた転職しました。
当時は、仕事のレンジを上げたいという想いがあり、富士ソフトへ転職したのですが、ハードワークで疲労困憊という状況になって思惑どおりにはいかず。
そんな頃、ソフトクリエイトグループの創業会長と年に1回くらい食事をしていましたので、話の流れで1度目の出戻りをすることになりました。
広報部門の立ち上げを任されたため、その方面に知見のない私は、本を読みながら独学で学びました。
その後、経験と実績を重ねて役員に昇進したのですが、安定が好きじゃないからかまた転職し、DMMの亀山会長直属でロボット事業を立ち上げることになります。
亀山会長は、面白いことを常にやり続けたい人で、とても刺激になり学びも多かったです。
OB会でソフトクリエイトグループの創業会長にまた誘われ、4年前に2度目の出戻りをして。
WEB制作部門の役員やM&Aした会社の副社長を経て、2019年にエイトレッドの社長に就任しました。
――2度の出戻りを受け入れる会長さんの懐の深さを感じますね。
岡本氏――恩義は出戻る度に感じていますね。
人を大切にする良い社風は今後も残していきたいと考えています。
▶次のページでは、岡本さんが描くビジョンについてお届けします!