会社に合う人材を探し続ける覚悟と、受入れ準備を
- 2022/4/19
- コラム
「チームエルのチームづくり」に学ぶコラムの第4回目。前回は、自社の理念に合致する人材の発掘の仕方をお伝えしましたが、今回は面接の際に最も伝えるべきこと、必ず確認すべきこと、そして、面接前に準備すべきことについてお話くださいます。
企業と価値観の合う人材を採用する方法について、堀越さんは経営者として、岩根弘和さんは取締役として、そして矢澤知哉さんは3年前に面接を受けた若手社員として、それぞれの立場から語ってくださいました。
目次
最終面接は「『お互い』に合うか、合わないか」
3年前のある日、一人の男性が弊社の最終面接のために来社してくれました。
最初の面談とテストは合格していたので、あとは私が最終面接で「お互いに合うか合わないか」を確認し、OKなら合格としたい、という段取りでした。
面接では、
・弊社の仕事がいかにやりがいがあり充実しているか
・お客様にどのように喜んでもらっているか
・社員がどのように成長を感じているか
などを詳細にお話ししました。
そして例のごとく、弊社の考える「プロ」についてのお話をじっくりとさせていただいたのです。
「プロ」についての考え方を共有
「プロ」についての弊社の共有概念を知ってもらうため、以下のような説明をしました。
プロスポーツ選手は試合の前後、オフシーズンなど、試合以外の時間にどれだけトレーニングや技術の研究、体のメンテナンスをするかで試合のパフォーマンスが大きく変わるものです。
私たちも経営者の皆さまに経営についてのご指導をさせていただく「プロ」ですから、自分の時間をいかに知識や技術を向上させることに使えるか、で成果が変わると考えています。
また、顧客によりよい価値を提供するためには仲間同士の助け合い、知識や技術の共有は欠かせません。
そのためには、日ごろからの相互の人間関係が重要。
その土壌を作るためにも、仕事終わりの食事会や稼働日以外でのイベントなどがあり、それを楽しめるメンバーは成果をより大きくできると信じています。
したがって、オンタイムの時間だけ仕事をしてあとはすべてプライベートに使いたい、という考えの人は弊社には合わないのです。
このように、「プロ」として何を求めているかをはっきり伝えました。
「ワクワク」したなら合格
最後は、「今の話を聞いて、ワクワクしたなら弊社に合うと思うし、ちょっとどうかな、と思ったなら合わないかもしれない。どうでしたか?」と聞いて意思を確認。
「とてもいいです。そういう会社を求めていました!」との回答だったので、その場で「合格」を出しました。
そして、「ところで、今日もしこのあと時間があるなら食事を一緒にどうですか?」と言うと「ぜひお願いします!」となり、そのまま一緒に食事に行ったのです。
面接の日に即日食事会(笑)。
もちろんそこでもより一層深く相互理解ができ、本当にステキな人材に出会えたと幸せをかみしめたものでした。
合う人材に出会うまで妥協しない
面接で採用すべきかどうかを見極めるために大切なことは、自社の価値観、考え方などの譲れないものをしっかりと伝え、本当に合う人材に出会うまで探し続ける、妥協して採用しない、という覚悟を持つことです。
ちなみに、前述のその人物は今では若手筆頭の出世頭となり、その後入社してくれているたくさんの若手のあこがれであり、手本となっています。
その人物とは、このコラムにも後ほど登場する当社のコンサルタント「矢澤」のことです(笑)。
▶では、実際に採用応募者にとってどんな面接が望ましいのでしょう。次のページでは、IMC事業部取締役 岩根さんが、面接する側の準備ポイントについてお話くださいます。