すべての動画クリエイターのために!独自ノウハウが詰まった楽曲提供へ
- 2022/12/15
- インタビュー
海外シェアも視野に入れて販路拡大
――今後の展開は拡大路線ですか?
髙山氏――はい。海外市場への展開も考えています。
とはいえ、国内のシェアもまだまだですので、スタッフの状況を見ながら拡大していきたいと思っています。
ディレクター1人当たり毎日3~6曲の楽曲が上がってくるペースで制作していますので、そこにリソースを取られているという課題があります。
営業面やコンテンツの企画の拡大にもスタッフが必要ですが、今のスタッフは20名程度。
この人数で、ひと月で新譜楽曲を300~400アウトプットするというのは、なかなか他ではできないでしょうね。
それこそ、いかに効率的に作るかというノウハウがある弊社ならではのパフォーマンスだろうとは自負しています。
――月に300~400の新譜!すごいスピードですね。どういった単位で受注するんですか?
髙山氏――選曲者は、現場で番組制作を行う映像制作者個人であることが多いのですが、我々が納品するのは、テレビ局や音響効果会社、制作会社といった単位での包括納品です。
我々メーカー側としては、アルバムをリリースすると取引先に提案し、先々を見越して選曲者が活用できるように常に新しいものを制作するようにしています。
月の新譜数はそれくらいのペースでリリースしないと、どんどん消化されて目新しさに欠けてしまうんですよね。
――海外に展開を予定される具体的な計画はありますか?
髙山氏――欧州の会社に配信を計画しています。
欧州では著作権処理のルートがしっかり確立されていますので、そこから展開していくのが現実的だなと思っています。
マーケットとしては、北米や欧州各国が大きいですね。
そういったところに楽曲を持ち出していくというのも面白いと思います。
世界には、JASRACと同じような著作権管理団体が120~130団体ほど、国にして96か国あります。
日本よりも著作権利用の頻度が高く、さらに各団体のなかで放送分野が40%くらいを占めています。
我々の楽曲でそこに入っていけるだろうと期待しています。
B2RECORDSのビジョン
――拡大に向けて人材確保も進めていかれると思いますが、どんな方に参画してもらいたいですか?
髙山氏――弊社の理念として、映像制作する方々の力になるということももちろんあるんですが、根本のところで気遣いや気づきのなかで関わる人を大切にすることも掲げています。
音楽は、その音もデザインも、やり取りにおけるコミュニケーションで出来上がりが全く違うんですよね。
そういった意味でも、今後弊社に関わってくださる方にも、心の機微を読み取れる方にいらしていただけたらと思っています。
モチベーションの高い方が集まれば色んな展開が出来る弊社だと考えています。
――他社と提携するとしたら、どのような先がシナジーを生みそうでしょうか?
髙山氏――各国に音楽的なサービスや、映像・動画などのコンテンツを提供している会社と組むのは、音楽コンテンツの提供と海外チャンネルの販路として有益ですね。
外部の音楽出版社やレーベルを取得し、販売チャンネルを広げたり制作チームを拡大するという選択肢もありますし、B2以外のレーベルを立ち上げることもできます。
業界全体として、法人の体を取っていても仕事は中の個人に紐づいていることが多く、また個人でこなせてしまう仕事でもあるので、独立するケースは少なくないです。
そういった個人事業主として仕事をしている優秀な方々を集めて新しい形の組織にしてしまうというのも面白いと思っています。
――本日はありがとうございました。
本稿の前編「映像に命を吹き込むBGM制作の精鋭部隊を率いる!音楽出版社とは?」もぜひご覧ください。
記事中に使用する画像はすべて髙山氏およびB2RECORDS公式HPより提供されたものです。