事業投資とは?⑦事業投資を成功させる人の思考・行動パターンとは

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事業投資は大きなリターンを期待できる反面、リスクや損失も伴います。にもかかわらず、不動産や金融商品の投資と違い、投資理論やノウハウが確立されているとはいえません。では、事業投資で成功する方々は、どのような思考に基づいて行動しているのでしょうか。

事業投資シリーズ7回目は、実際の事案に基づいた事業投資のノウハウをお伝えします。

自分を良く知り、良いパートナーを選ぶ

事業投資は、広範囲にわたるスキルが求められますが、全てをそつなくこなせる方はそうはいません。
まずは、自分の得意分野と苦手なこと、やりたくないことを書き出してみましょう。

例えば、営業が得意で、管理が苦手な場合は、内部管理が得意な人材を採用するか、パートナーとして迎えるべきです。
また、信頼できる先に外部委託するという方法もあります。
自分の能力は最大限得意な事業分野に集中させることが得策です。
仮に苦手なこともできるという場合でも、効率面等を考えて信頼できる人物に任せたほうがいいでしょう。

自分の代わりに時間とスキルを使ってくれる方をいかに見つけるか。
それが、事業展開の最重要事項となります。

リスクの許容範囲を少し広げる

人間は儲る「喜び」よりも、損失する「不安・恐怖」の方が、2.25倍も大きいといわれています。
リスクを恐れ近づかないという潜在意識は、長年の人間の生存戦略において必要不可欠でした。
でも、経営者・投資家としては、リスクを積極的にとりにいくというのも大事な資質です。

多くの経営者が亡くなる前や引退時に、自分がやりたい事業をやっておけばよかったと後悔をするのは、よく聞く話です。
変化や変革には恐怖や不安が伴いますが、それを克服した先に見えるものがあるはずで、それを見ることこそが経営の醍醐味だからでしょう。
ビジネス環境の変化が激しい中、何もしなければ衰退するのは必然です。
事業投資への一歩を踏み出し、何もしないリスクを知るだけでも大きな進歩ですから、リスクへの捉え方を少し広げて事業展開してみるのも大切なことです。

小さく失敗する

失敗から学ぶことは多々あります。
しかしだからといって、社運を賭けて、新規事業やM&Aに乗り出すようなやり方はお勧めしません。
社運をかけて挑むような事業は、撤退も簡単にできないからです。
失敗してもあきらめない精神は美徳としては大事ですが、撤退基準を決めて損失を最小限に収めることも投資家の大事な資質です。

そのような観点から、小さな事業をいくつか同時並行的に進め、小さい失敗を繰り返しながら自分の投資スタイルを構築するのがお勧めです。

▶次のページで、事業投資に成功を導く思考法とそれに基づく行動のポイント3点についてお届けします!

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齋藤 由紀夫
株式会社つながりバンク 代表

投稿者プロフィール
株式会社つながりバンク 代表。
オリックス㈱に16年在籍後、2012年に独立。
スモールМ&Aの普及活動を中心に、事業再生・リノベーション等に注力。自らМ&A・事業投資も行い、数件エグジット済。
経営革新等支援機関(中小企業庁主管、認定支援機関)、事業引継ぎ支援センター 専門登録機関、日本経営士協会 経営士、日本外部承継診断協会 顧問。
趣味は焚火、居酒屋巡礼、トレイルランニング。

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