スタートアップラボ vol.5~イノベーションを起こす新ビジネスモデルを支援!

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国内酒蔵をロールアップするブランドホールディングス
Local Local株式会社

Local Local株式会社
代表取締役CEO:石橋孝太郎氏(写真左)
代表取締役COO:江本侑太氏(写真右)

焼酎のリブランディング

弊社は、日本国内、地域の眠れる資源をリブランディングし、国内外へ販売することで、国内の資源を継承し産業の活性化に貢献することを目指しております。

実際私たちが初めて第三者承継したのは、2019年、宮崎県⽇南市の焼酎専⾨酒販店です。
この第⼀号承継案件から⾒えてきたのが、酒蔵が抱える課題でした。

具体的には、焼酎はウイスキーと同じ蒸留酒ですので、焼酎蔵で熟成させた酒に付加価値をつけて販売したいといったニーズがあるのですが、普段販売してもらっている地元の酒屋さんの顧客は安い焼酎を求めているので、10年寝かせた10万円の酒をPRしても、売れない⾼価な商品をそもそも仕⼊れようとしない。
行き場を失った熟成焼酎が大量に蔵で眠っているけど、酒類は国税庁の管轄なので、勝手に捨てると脱税になる。
気づいたら30年、40年寝かせた焼酎がたくさん売れないで残っているという状況でした。

そこで弊社は、2023年5⽉より、全国の焼酎蔵に眠る販売予定のない⾼品質な貯蔵酒を買い取り、1本3万円~5万円の⾼単価で販売するブランドHITOYO」をリリースしました。
2024年5月までの1年間は、ブランドの実績を積むために、レストランなどの飲食店を開拓し、現在約100店舗に置かせていただいております。

後継者問題を解決する事業承継

私たちのスキーム上、いろんな酒蔵に眠っている焼酎を探すために、一蔵ずつ訪ね歩いて調達することをしていますが、そんななか「ウチを継いでくれないか」といったご相談を受けることがあります。
共通点として、中小規模の酒蔵だという点です。

焼酎をメインで作っている酒蔵は全国に360蔵ほどあり、そのうちの売上げ上位50社が帝国データバンクで公表されています。
上位50番⽬の酒蔵の年商規模が5億円で、残り300の酒蔵は5億円未満の規模。
この上位50社で業界の売上の半数を占めていますので、残り約300蔵で市場の50%を分け合っている状況です。

この中⼩規模の焼酎蔵、約300蔵は、家族経営の酒蔵と、その地域でしか飲めない酒を造る地域密着酒蔵です。
その特徴としては、社長が杜氏と営業を兼務し1人で切り盛りしているので、社長が倒れたら立ちいかなくなること。
そして、地域の酒販店が売上の⼤部分を占めることです。

中⼩規模の酒蔵の課題を解決するスキーム

債務超過した酒蔵を子どもに継がせたくないという心理的ニーズと、酒販業・酒造業を営む会社に譲りたいというニーズがあるのですが、適切な事業承継先がない。
酒造業の新規免許が取れないことから、債務超過でも買い手はいるのですが、適正と考えられる相手先がいなく、マッチングが進まないのが現状です。

価格交渉権が地元酒販店にあり商品単価を上げることができない、直販、ECへの展開も酒販店との関係性上、実現難易度が⾼く限定的な販路のまま拡大できない。
単価の向上も販路拡⼤もできないため売上が上がらず、⼈員拡⼤もできず、営業⼈員は代表のみという慢性的な⼈材不⾜に陥っています。
さらに、原材料が病気にかかる等すると、⼤⼿メーカーが原材料を買い占め仕⼊が困難となるので、原材料調達が不安定なうえコストカットも難しい。

そこで我々は、HITOYO事業にて培ったアセットを活⽤し、このような複数の中小酒蔵をM&Aしグループ化していくことでHD化し、売上向上・コスト削減につなげ支援していこうと考えています。

各社営業やEC担当⼈材、販路などリソースやアセットを共有し原材料等の一括仕入れによってコストカットし売上規模を拡⼤します。
取り組みの特徴としましては、地方の酒蔵が独自に販路を開拓することが難しい、客単価6~7万円のレストランなどの⾼単価販売先を共有し、EC専⽤ブランドの開発により単価を向上させることに注力します。

また、我々は国内トップクラスのソムリエを集めたソムリエチームを商品開発部として結成し、全国から集められるサンプルのお酒を厳選し商品化しています。
しかも、商品化したものはソムリエさんのコミュニティを通じて高単価のお店に販路を開拓できるというメリットもあります。

酒蔵からの承継ニーズ

HITOYO事業にて120蔵ほどへの訪問をするうちに、酒蔵との関係性構築ができ、酒蔵の抱える課題を深く知ることとなりました。
業界全体として、中⼩規模の酒蔵が⾮常に多く、彼らを中⼼として事業承継課題が根強く存在しています。

弊社から事業承継のご提案等をしていないにもかかわらず、様々な地域の焼酎や⽇本酒等の中⼩規模の酒蔵から事業承継のご相談をダイレクトにいただいています。
今後、中⼩規模の酒蔵に、私たちの方から酒蔵のグループ化などの情報を発信していくことで、さらに直接相談いただく件数は増えていくのではないかと思っています。

また、HITOYOブランドの商品の海外展開として香港、アメリカというモデルの確立に注力していきたいと考えています。
ありがとうございました。

▶次は、サブスクのプラットフォーム事業を展開する株式会社プロズアンドシーオーです。

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磯部宗克
INSOL-HIGH株式会社代表取締役

投稿者プロフィール
商業用不動産サービス会社のCBRE(シービーアールイー)で物流施設PMを経て物流施設の営業部に転籍。
そこで物流ロボットの存在を知り、2016年にボストンにある「Quiet Logistics」をプライベートで訪問しKIVAシステムやLOCUSのPOCを目の当たりにした。
2017年から物流Techのスタートアップ企業に入社し、GTP、AMRのセールス・導入を担当。
2021年には中国の物流ロボットメーカーの日本支社の立ち上げとメインとなるソリューション(ケースハンドリングロボット)のセールスを担当。 様々な課題や導入におけるコンサルテーションなどお客様と取組みをする中で、社会的に重要な物流インフラを維持継続させていきたいと強く思い自身で物流ロボットの導入支援をするための会社を起業。
人とロボットがともに新たなロボットを創造し、豊かな社会を実現していきたい。

小林道生
パロニム株式会社 代表取締役

投稿者プロフィール
1979年生まれ。高校卒業まで4年間をカナダで過ごし、帰国後日本の大学に入学。在学中、仲間と輸入車の輸入販売事業を起こす。
ソフトバンクテレコム株式会社に入社し、映像通信の運用・SE経験を経て映像伝送事業の国際営業に従事。
その後、2012年にベンチャー企業を創業しウェブマーケ事業を軸として進める中、2013年の末よりかねてより構想していたTIG開発に着手。
放送局との映像事業経験や、ITとの融合が未発達な業界経験、ウェブ周辺事業の経験値などを活かし、2016年11月、TIG事業をスピンアウトさせたパロニム株式会社を設立。

⽯橋孝太郎
Local Local株式会社 代表取締役

投稿者プロフィール
2015年10⽉より地域課題を解決する事業を地域で起業する若者を増やすためのBIZ CAMPを開始。約3年間で7つの地⽅⾃治体・地銀などと連携し、15回の地域での合宿型ビジネスコンテストを実⾏。
2019年3⽉よりBIZ CAMP事業を統合する形でLocal Local株式会社の創業、宮崎県にて事業承継を実施。

中村厚哉
株式会社プロズアンドシーオー 代表取締役

投稿者プロフィール
愛知県名古屋市出身
2015年株式会社アドインテ入社(インターネット広告事業、IOT開発、データベースマーケティング)、2016年取締役に就任し、2017年常務取締役に就任
2020年プロズアンドシーオー合同会社を設立
2022年5月株式会社アドインテ取締役を退任後、株式会社プロズアンドシーオーへ組織変更し、サブスク専門プラットフォーム型ECモール「サブスクドットコム」をリリース
<長い広告代理店勤務時代の知見>
20年を超える広告業界経験の中でテレビ・ラジオ・新聞・チラシ・イベント企画運営など、いわゆる「広告」と「販促」の全てを知見を持つ。
Bluetoothを活用した独自アプリ構築で特許を取得。
<IT/IOT会社での知見>
位置情報を活用したデータベースマーケティング事業を行う株式会社アドインテへ経営参加し、2022年4月まで在籍。
9,000万IDのスマホ位置情報を活用し自社ネットメディアの開発・データベースを活用したビジネスモデルの構築、DX導入サポートを実施。
マーケティングコンサルタントとしての登壇実績も多数。

⾦相集
株式会社Yagishヤギッシュ代表取締役  ⾦ 相集キム サンジプ

投稿者プロフィール
1968年韓国ソウル市⽣まれ、1994年留学で来⽇
東京⼯業⼤学社会理⼯学研究科博⼠(Social Networking研究) 、ハーバード⼤学イェンチン研究所客員研究員を経て、株式会社NHNJapan(現LINE株式会社)執⾏役員としてソーシャルメディア新規事業(cururu事業の運営とLineの設計)、株式会社ネクスト(現株式会社LIFULL)執⾏役員を歴任後、2008年、株式会社リンケイジア設立。
日本、韓国、シンガポールで地域別特⻑を活かした事業会社を展開し、2016年に事業譲渡。
株式会社MJS執⾏役員として事業投資と新規事業を先導する傍ら、東京⼤学客員研究員として情報銀⾏WGに参加した際に、Yagish事業の構想を思いつき、MJS⼦会社ビズ オーシャンで新規事業としてスタート。
2021年9⽉に(株)Yagishを設⽴し、12⽉には⾃然流⼊で35万人の会員登録を記録する。

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