人を引き寄せる自己ブランディングでよい人脈を作る(前編)

企業や商品のブランド力を高めることは必須でしょうが、自分自身をブランディングする「セルフブランディング」に慣れている方はあまりいらっしゃらないでしょう。自己の価値を認識し意識的に外に向けて自分を構築していけば、自ずといい人脈、一流の人たちとの交流ができるようになるとお話しくださるのは、『年収1億円思考』などのベストセラーを生み出した著者、江上治さんです。カリスマ・ファイナンシャル・プランナーとしてご活躍の江上さんも起業当時は人脈ゼロ、資金ゼロだったとか。江上さんのスモールM&A研究会での講演内容から、よい人脈の作り方についてお届けします。

人脈とは何だろう

今日のテーマは私が取材される分野で得意なうちの一つですが、どうやったらその分野でトップをいく人たちと人脈が作れるんですか?という質問されることが多いので、人脈の作り方というテーマでお話をしたいと思います。

よい人脈作りにはまず自分をさらけ出す

人脈を作るにはまず、自分をさらけ出さないといけないです。基本的に人は、得体のしれない人とは取引したくない。自分の生い立ちや自分がどんな人間で何が得意かをちゃんと伝えて、こういうことならお役立てますというものを作らないと、なかなかよい人脈を作ることはできないでしょう。私はお客さんと会う時は自分のことを全部話して、そのうえで相手に判断してもらうことを心がけています。

正しいネタ元となる

人脈を作れる人は、まず第一にビジョンが普通じゃない。そこがすごく大事だと私は思っていて、素晴らしいビジョンを持っている人の所に人が集まってくるということです。

人が集まる一つの要因として、ネタを提供することが重要で、そういう人は人脈を作れると思います。ネタっていうのは、例えばフランチャイズ投資にはみんな興味がありますよね。自分が0→1を作らなくてもいいとか、真似すれば何とかなりそうだとかがその理由だと思うんですが、こういったネタを正しく紹介してくれる人のところには人が集まってくると思います。ネタ元を紹介してくれる人、あるいはネタ元になる人、勉強会を開催していろんなネタを提供してくれる人、こういう人は人脈を作れる人です。

人を繋ぐハブになる

もう一つは、人と人とを繋ぐハブになっている人。まさにM&Aビジネスなんていうのはそういうビジネスですね。会社経営に飽きた、疲れてしまった、後継者がいないといった経営者に、もっと経営マネジメントが上手な所や会社を伸ばせる所を繋げられるコミュニティを作っている人もハブになっていると思います。いい人といい人を繋いでいる人たちは、話題にもなります。

ただ、目立っている人は意外とハブにならなかったりします。中には勘違いしている人もいて、目立てばいいとか、youtubeでバズったらいいとか、服を着飾ったらいいとか、そういう人は意外と嫌われるんですね。目立たずに人を繋いだり、いい情報を人に知らせたりする人の方が人脈を作れるだろうと思っています。

ブレないことが人を惹きつける

また、人脈を作れる人は影響力もありますが、これはいいとか悪いとかの問題ではなく、彼らはブレずに自分らしい感性を持っていますね。

0→1の創業オーナーで年収1億ですという人も、人間性や性格の問題ではなく、決めたことは必ず守るなど自分のルールを徹底していてブレない。私はベストセラー作家の著者クラブというのに入っているんですが、本が10万部以上売れている人の集まりでみんな尖っているんですよ。本が売れるとSNSなどで悪口を書かれることも多い。例えば、本のタイトルで叩かれたりもします。タイトルは編集会議で決まるもので著者が付けられるものではないんですけどね。でも、こういった心ない誹謗中傷を受けたとしてもみんなブレない。いい悪いや世間体に流されず自分のなかに一貫性があるんです。実際にこういう人の本は売れます。

自分Storyを用意する

たくさんある出会いの機会のなかで、相手に自分が何者で、どういうことで社会に貢献できて、これまでの人生でどんな実績があるかといったプロフィールを1分くらいで伝えられる人じゃないと、なかなか人脈は作れないと思っています。「できることの証明」となるこのプロフィールの作り方はすごく大事で、まずやることは、自分のプロフィールをどうやって表現するかの材料を集めることです。これは、自分がやってきたことを棚卸する、それも具体的に行うことです。どこで生まれ、どういう家庭で育って、どんな生き方をしてきて、どういうことに興味があるかということ。仕事に関しても、どんな仕事をしてきてどんな人たちとお付き合いしているか、実名と数字で言わないと伝えられないです。自分の材料集めをして、物語のように工程表を作るのです。

人脈を作るためのプロセス

きっかけ作り

人脈を作るプロセスの一つは、きっかけづくりを大事にすることです。私は、どうしたら出会った相手に喜んでもらえるかというのを意識しています。例えば、全く知られていない美味しい魚を出す隠れ家的な店に連れて行った相手は、その時のことも自分のことも覚えてくれるでしょうし、勉強会では参加者に対して持っているネタをできるだけギブし誠意を示すことで信頼を得られます。営業は特に最初の印象が悪いと繋がりが持てないので、きっかけを大事にすることは意識すべきと思います。

自分の価値は何処にある?

そして、自分の付加価値のなかで一番価値が高いことにフォーカスするのが大事です。自分の価値分析をどのようにすればよいかわからない人のためにアドバイスすると、どんな人にも4つの価値があると私は思っています。お金を使ってなんとかするのではなく、無形資産を交換したり、人に提供したりした方が上手くいく。上手くいっていない人に限ってお金を無駄に使ったり、変な講座に行ったりと無価値なことをやっているものです。セミナーなどでもよくお話しますが、一度自分の価値がどこにあるかをきちんと書き出してみることも大切です。

相手のファンになって貢献しよう

自分を人に紹介してもらおうと思うなら、その人の一番のファンにならないといけないでしょうね。一緒に仕事をしていると楽しい人、付き合いたいと思う人の利益に貢献できないとだめだと思います。その人を口コミしてあげるというスタンスでいると、その後の付き合いもうまくいくでしょう。ただし、あくまでも相手のことが好きじゃないとだめですし、自分がファンになるに相応しい相手かどうかも見極めないといけないですが。一流の人たちはお金よりも時間を大事にします。相手と会う前に自分が持っている価値をできるだけ分析して、その人の何に貢献できるのかをはっきりさせて、有効な時間を共有できるようにしておきましょう。

この続きは後編でお届けします。お楽しみに

※資料はすべて江上氏提供

江上治
株式会社オフィシャルインテグレート 代表取締役
1億円倶楽部 主幹

投稿者プロフィール
1967年、熊本県天草市生まれ。
有名スポーツ選手から経営者まで年収1億円を超えるクライアントを 50名以上抱える富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー。
サラリーマン時代には大手損保会社、外資系保険会社の代理店支援営業において、新規開拓分野にて全国1位を4回受賞し、最短・最年少でマネージャーに昇格を果たす。自身が所属した組織もすべて全国トップの成果を挙げる。
起業後は、保険営業を中心としたFP事務所を設立。
人脈ゼロ・資金ゼロから1,000名を超える顧客を開拓し、これまで新規に獲得した保険料売上は600億円超に達する。指導した部下は全国7万人のセールスの中でベスト5に2回入賞。中小企業のコンサル業務も展開し、サポートした企業の売上が1年で8倍増になるほどの成果を上げている。
著書に17万部の大ベストセラー『一生かかっても知り得ない年収1億円思考』(経済界)他、12冊累計55万部。

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