社長の最重要資産は何か?本質的な価値に迫る

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最も大事な資産は?

経営者は判断の連続です。
高尚な経営戦略も大事ですが、最後は諦めない気持ち、再チャレンジできる健全なメンタルが重要です。
それらを維持できて初めて、適切な判断が可能になります。

また、苦労して富を得て、贅沢ができる環境になったとしても、それを楽しめる状態でないことは虚しいことでしょう。
このように考えると、もっとも重要な資産は「時間・健康の確保」ではないでしょうか。

健康法は適当が良い

食事と運動が大事・・分かっていながら継続できないのは、真面目にがんばりすぎるからです。
好きなことを我慢して健康に気を遣っても、ストレスを感じるのであれば本末転倒です。

運動が苦手であれば朝の散歩、天気が悪ければ室内で映画でも観ながらストレッチでも十分です。
酒を飲むのであれば、水も飲む。
ついつい食べ過ぎてしまうのであれば、早食いせず、ゆっくり食べる、体に悪い添加物の知識を得て少しだけ避けてみる等、できることからスタートしてみましょう。

「会社」と「社長」の健康診断のすゝめ

国は企業の持続的な成長を図るとし「健康経営」を推奨しています。
従業員の健康づくりは企業の生産性向上のためにも大切なことですが、まずトップである社長に健康意識がなければ浸透しないでしょう。
ましてや中小企業にとって、社長が急に倒れることは、持続的な成長どころか存続が危ぶまれる事態です。

長年、お世話になってきた社長さんが、認知症と診断され第一線から退きました。
数年前から周りも気づいていたのですが、進行するまで対策をせず、結果として会社は廃業となりました。

認知症は初期であれば、進行を遅らせることができ、親族・外部への譲渡準備もできたはずです。
廃業はとても残念な結果であり、近しい立場であった私も深く反省する出来事でした。
この記事を書くに至った理由でもあります。

先ずは一度、経営者自らが自身の健康状態を客観的に分析する機会を持ちましょう。
同時に経営における課題の洗い出し、見える化をお勧めします。
会社経営の不健全さは、社長や従業員にストレスや不安を感じさせ、それこそ健康経営どころではありません。
社長個人が最重要資産である「健康」を保つことが、会社も従業員も幸せにするのです。

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齋藤 由紀夫
株式会社つながりバンク 代表

投稿者プロフィール
株式会社つながりバンク 代表。
オリックス㈱に16年在籍後、2012年に独立。
スモールМ&Aの普及活動を中心に、事業再生・リノベーション等に注力。自らМ&A・事業投資も行い、数件エグジット済。
経営革新等支援機関(中小企業庁主管、認定支援機関)、事業引継ぎ支援センター 専門登録機関、日本経営士協会 経営士、日本外部承継診断協会 顧問。
趣味は焚火、居酒屋巡礼、トレイルランニング。

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