海外からも注目!熟成古酒に日本酒の未来を託す

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日本全国から酒造経営者を招き、酒蔵に投資・経営支援できる日本酒ファンのスペシャリストたちが集う「和酒ラボ」。秋らしさが深まる11月は、秋田県『金紋秋田酒造』の代表、佐々木孝氏の子女で、営業広報を担う優紀さんをお招きし、フレンチのコース料理に合わせて吟味した日本酒を振舞っていただきました。日本酒は無色透明なものという既成概念を覆す熟成された琥珀色の日本酒は、芳醇な香りと奥行きの深い味わいを持ち、参加者の皆さんにも楽しんでいただけたようです。

『金紋秋田酒造』秋の熟成酒を楽しむ会

開催日時:11月7日(木)18:00~
参加者 16名
3代目蔵元:代表取締役 佐々木孝氏の子女 優紀さん

『金紋秋田酒造』公式サイトはこちら

イベントの開催を通じて全国の酒造を応援する「和酒ラボ」。
2024年秋開催のイベントは、秋田県『金紋秋田酒造』の日本酒でフレンチのコースを味わう企画。参加者のみなさんは、蔵出し酒とフランス料理のコラボレーションを堪能しながら交流を深められました。

会場は、白金高輪のフレンチレストラン「ビストロ キフキフ」です。

お料理との絶妙なコラボを楽しませてくれたラインナップ
左から、秋田花酵母、原料米に秋田酒こまちを100%使用『角間川純米大吟醸』
日本酒での活用が珍しい「黒麹」を使用した『純米原酒 X3 Black』
X3純米酒を更にシャルドネの樽で貯蔵させた『純米原酒 X3 Chardonnay Cask黄麹仕込み』
白米に古代米(赤米)を加え美しいロゼ色に発色した『純米原酒 X3 Rose』

左:佐々木優紀さん 右:和酒ラボ会長 今西由紀さん

日本酒を熟成させて差別化を図る

金紋秋田酒造は、気候風土が稲作に適した秋田県の内陸の盆地・大仙市にあります。
1939年に前身の「秋田富士酒造店」を設立、1973年に県内の卸問屋の協力を経て「金紋秋田酒造株式会社」が設立されました。

1989年に現社長の佐々木孝氏が引き継ぎ、地元供給主体の地酒生産から大きく転換を図ります。
蔵にある古酒の活用、ブレンド古酒の開発から旨味と酸の絶妙なバランスをもつ純米原酒の製品化なども考案。
新たな酒質を提案する酒蔵へと、その酒造りの姿勢を変えていきました。

米に含まれる糖分、たんぱく質、アミノ酸などが、日本酒独自の技術である平行複発酵によって調和し、深みのある旨みが醸される。
さらに熟成を施すことで、アミノ酸や旨味成分が増し、より豊かな味わいが生み出される。
そんな化学反応による熟成がおいしい日本酒をさらに味わい深くしていくと、改めて知ることができました。

今宵も「ヨイタカ」アプリで感じたままに、参加者の皆さんが日本酒を評価してくださいました。(「ヨイタカ」アプリ開発者の折原氏(右)と優紀さん

『金紋秋田酒造』特選品

熟成古酒 山吹シリーズ

今回試飲した『熟成酒 山吹ゴールド / VINTAGE SAKE YAMABUKI GOLD 』720ml

金紋秋田の酒造りの軸である、「米の旨み」をとことん追求した熟成酒の代表格「山吹」。
世界中の料理に合う酒として、世界的な評価を受けています。
「熟成古酒 山吹1995」は、熟成酒の先進国イギリスで開催された国際的な品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2009」で最高ランクの「チャンピオンサケ」を受賞しました。

X3シリーズ

試飲した『純米原酒 X3 Chardonnay Cask黄麹仕込み』720ml

通常の3倍量使用した3倍麹仕込みの純米酒。
フレッシュでありながら、豊かな旨みを実現した新しいタイプの日本酒です。

編集部後記

和酒ラボ 会長:今西由紀さん

秋田県大曲市金紋秋田酒造の社長の娘さん、佐々木優紀さんにお越しいただきました。
白金台のキフキフのフレンチとの相性が抜群でした。
ワイングラスも2種類ご用意いただき、2種類のグラスで味わえたのも非常に良い経験でした。

金紋秋田のX3のシリーズは、非常にセンスの良いお洒落なボトルです。
古酒は苦手な方も多いのですが、当日のジビエにはピッタリで、お酒もお料理も進むまさにこれがマリアージュという感じでした。

当日はお料理とお酒のペアリングなど楽しめたのですが、酒蔵さんにお話ししてもらう時間が比較的少なかったので、次回もっと皆さんと触れ合い、語る時間を長く取れる様な会にできたらと思います。

日本はもちろんですが!輸出をやっていますサケ・ラバーズの私としては、これから海外への販路拡大を目指している金紋秋田酒造を応援していきたいと思っています。

和酒ラボ 事務局長:酒井湧介さん

今回は、最近、国内外で注目されている「熟成酒」に力を入れる金紋秋田酒造の会でした。
佐々木社長のご長女で営業担当の佐々木優紀さんに、フランス料理とのペアリングを考えながら日本酒を選んでいただきました。

時にワインっぽさも感じる金紋秋田酒造のお酒は、どれもフランス料理との相性が抜群!
佐々木さんの説明を聴きながら飲むと、より一層、お酒の旨さが引き立ちました。

製造量が多くないため、都内で金紋秋田酒造のお酒を見かけることは少ないと思いますが、見かけたらぜひ買ってみてください。
きっと新鮮な驚きを与えてくれると思います!

【酒造概要】
社名:金紋秋田酒造株式会社
所在地:〒014-1412 秋田県大仙市藤木字西八圭34-2
TEL. 0187-65-3560
公式HPはこちら

「和酒ラボ」は、「事業投資ラボ」の分科会の1つです。
2016年1月より、定期的に講演会等を開催し継続してきた「事業投資ラボ(旧:スモールM&A研究会)」。
事業投資の事例、ノウハウ共有を目的に、「和酒ラボ」のほか、「M&A」「社長のしくじり」「健康資産」「宇宙ビジネス」など、「事業投資を自ら実践する方々」を対象とした、より実践的で役に立つ、楽しくディープな会を催し、情報発信を続けてまいります。
「事業投資ラボ」に関するお問い合わせ先:つながりバンク

事業投資オンラインZ-EN編集部

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記事内容はZ-EN編集部にて、編集・管理・監修を行っております。

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