経営者こそがワクワクして、従業員の輝く場を提供しよう(後編)
- 2022/2/16
- インタビュー
輝く場を提供して自身も輝く
――大塚さんにとって会社とは何ですか。そして経営者にとって一番大事なことは何だと思いますか?
大塚氏―とにかく会社はワクワクできる場にし続けたいと思います。
経営者は社員にワクワクの場を提供し、自分自身もワクワクすることが大事。
そして、それを社員に伝える。
やはり上に立つ人間が元気でないと、下はついてきませんから、とにかく毎日楽しくする。
そして社員が自己肯定感を高め、周りの社員、家族、地域を認めることができるように教えていくのが経営者だと思っています!
――10年後のビジョンを教えてください。
大塚氏―一言で言うのは難しいですが、まず直近の3年で「いい会社」を創ります。
数字(給料)がいいとか福利厚生がしっかりしているなどの評価以上に、お互いを認め、お互いの夢を叶え、幸せになるために仲間と協力する。
そして、そんな仲間と一緒に働けて良かったと思えるのがいい会社だと考えています。
その取り掛かりとして、今年のテーマは『本氣』です。
あらゆる物事に本気で取り組む、相手のことを考えて本気で意見を交換するなど。
中途半端な気持ちではなく、本気を意識して活動することによって、それを意識しない時との差は歴然とするのではないかと考えるからです。
今後2年以内に、中国か九州のエリアに営業の拠点を作り、国内の販路を拡大します。
同時に多くの仲間(協力会社)を集い、生産量の増加にも手を入れていきます。
当然、加工などにおいても機械化やDXを進めることによる業務の効率化を図り、生産性の向上も意識しながら進めるつもりです。
その3年後には、東北・北海道のエリアへ営業拠点を作り、ベトナムへの進出も視野に入れています。
ベトナムに加工工場を作り、ローカル企業への営業と日本国内の生産を一部請け負うものですが、海外渡航が以前のように常態化した際には、その2年後に着手する予定です。
10年後を見据え、国内においては全国のお客様のお困りごとを解決し、海外ではベトナムを拠点としたアセアンへの営業を進めることを目指します。
共に働く仲間が、お互いの夢を叶えるために協力し、一緒に「地球益」を意識しながら毎日楽しくワクワクしながら関わり合うことができればと思います。
もちろん、それに合わせて、生産効率などを向上させ、収入面もUpさせることを考えていく必要があると思いますけどね(笑)。
――本日はありがとうございました!
本稿「経営者こそがワクワクして、従業員の輝く場を提供しよう」は後編です。
前編は「職人技を伝承する老舗企業を承継!経営理念を貫くための変革とは」でご覧ください。