経営者こそがワクワクして、従業員の輝く場を提供しよう(後編)

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輝く場を提供して自身も輝く

――大塚さんにとって会社とは何ですか。そして経営者にとって一番大事なことは何だと思いますか?

大塚氏とにかく会社はワクワクできる場にし続けたいと思います。
経営者は社員にワクワクの場を提供し、自分自身もワクワクすることが大事。
そして、それを社員に伝える。

やはり上に立つ人間が元気でないと、下はついてきませんから、とにかく毎日楽しくする。
そして社員が自己肯定感を高め、周りの社員、家族、地域を認めることができるように教えていくのが経営者だと思っています!

――10年後のビジョンを教えてください。

大塚氏一言で言うのは難しいですが、まず直近の3年で「いい会社」を創ります。
数字(給料)がいいとか福利厚生がしっかりしているなどの評価以上に、お互いを認め、お互いの夢を叶え、幸せになるために仲間と協力する。
そして、そんな仲間と一緒に働けて良かったと思えるのがいい会社だと考えています。

その取り掛かりとして、今年のテーマは『本氣』です。
あらゆる物事に本気で取り組む、相手のことを考えて本気で意見を交換するなど。
中途半端な気持ちではなく、本気を意識して活動することによって、それを意識しない時との差は歴然とするのではないかと考えるからです。

今後2年以内に、中国か九州のエリアに営業の拠点を作り、国内の販路を拡大します。
同時に多くの仲間(協力会社)を集い、生産量の増加にも手を入れていきます。
当然、加工などにおいても機械化やDXを進めることによる業務の効率化を図り、生産性の向上も意識しながら進めるつもりです。

その3年後には、東北・北海道のエリアへ営業拠点を作り、ベトナムへの進出も視野に入れています。
ベトナムに加工工場を作り、ローカル企業への営業と日本国内の生産を一部請け負うものですが、海外渡航が以前のように常態化した際には、その2年後に着手する予定です。

10年後を見据え、国内においては全国のお客様のお困りごとを解決し、海外ではベトナムを拠点としたアセアンへの営業を進めることを目指します。
共に働く仲間が、お互いの夢を叶えるために協力し、一緒に「地球益」を意識しながら毎日楽しくワクワクしながら関わり合うことができればと思います。
もちろん、それに合わせて、生産効率などを向上させ、収入面もUpさせることを考えていく必要があると思いますけどね(笑)。

――本日はありがとうございました!

本稿「経営者こそがワクワクして、従業員の輝く場を提供しよう」は後編です。
前編は「職人技を伝承する老舗企業を承継!経営理念を貫くための変革とは」でご覧ください。

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大塚雅之
大塚実業株式会社 代表取締役

投稿者プロフィール
大学卒業後、旅行会社へ勤務。1994年大塚実業へ入社。
翌年に阪神淡路大震災が起こる。多くのお客様の被災を目の当たりにし、大阪営業所異動を志願。自ら被災地支援活動の陣頭指揮を執りつつ、お客様目線を取り入れた新たな事業スタイル確立し、3年間で関西市場の売上を3倍にすることに成功。
2005年東京支店へ異動。2009年代表取締役へ就任。 自ら制定した100年ビジョンに沿い、現在は海外進出と社内改革に挑戦している。
一般社団法人公益資本主義推進協議会 東京支部長、日本液体清澄化技術工業会理事、日本分離学会幹事を務める。

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