社会課題を解決する新プロダクトの開発~スタートアップラボ
- 2024/11/13
- 事業投資
目次
AI顔認証ソリューションプラットフォーム
TRIBAWL(トライバル)株式会社
人がやっている作業をいわゆるロボットアームで動かす際の画像解析、特にその特徴点抽出技術が非常に重要になってくることが、この事業を始めたきっかけです。
今回、特徴点抽出技術を使い入退室管理に活用される、AI顔認証ソリューション事業としての新サービス「KAOPA」を展開します。
KAOPAは、エッジAI技術、弊社独自の画像解析技術やデータ変換技術を使い、より安全で暮らしやすい社会の実現を目指しています。
入退室管理や出退勤の管理での顔認証プラットフォーム事業と、防犯カメラやロボットと連携したセキュリティ事業をメインに、弊社の特徴は、いわゆるエッジ処理です。
る時に、クラウドを経由してサーバーに行くのではなく、端末で処理するというのが1つの大きな特徴です。
したがいまして、ネットワーク上のエラーやサーバーのエラーがあっても、その端末に確実に電源さえ入っていれば問題は生じません。
エッジ処理で誤作動を回避
現在、入退室がメインですので、確実に開くということが一番大事なミッションです。
1日に数万人が出入りするような建物で、ネットワークやサーバーのエラーでドアが開かないというのはあり得ないわけです。
エッジ処理による高速で確実に開くという弊社の強みは、いわゆる3次元形状モデルを採用し、認証の際の奥行きをとることで、歩きながらスムーズに入退室することを可能にしたことす。
弊社の特許技術として、顔データをそのまま保存するのではなく、いわゆる特徴点から特徴量を抽出し暗号化してデータ圧縮をしています。
そのため、日々新しい方が登録しクラウドを経由してデータを更新していく際にも、暗号化した文字情報で処理するので、非常に速くて安く軽いというメリットがあります。
AI顔認証ソリューション「KAOPA」
現在の利用シーンとしては、オフィスビルで店舗展開しているような飲食店や小売事業者が主な対象ですが、これまでは首からカードを下げて入退室をし、カードは従業員が入ると発行し辞めると回収していました。
特にアルバイトの多い事業所では、最後何も言わずにカードを持っていってしまうことも多く、その情報の消去に非常に手間と費用がかかります。
弊社は、これらのコストを削減するため、新しい裏側のプラットフォームスタイルでの供給をしています。
新しい会員やお客さんの暗号化した情報だけが弊社に提供されるので、個人情報は一切持ちません。
仮にサーバーやネットワーク上のエラーがあったとしても、最終更新時点の情報が入っているうえ設定信号で通信していますので、停電さえしなければ確実に開閉します。
1000店舗近い多店舗展開している飲食店の場合、従来、顔認証は最初の登録が非常に手間でした。
弊社が提供するのは、店舗用のQRコードを発行して、アルバイトが入ってくるとスマホで読み込みカメラモードに切り替わるのでカシャッと撮るという簡易なもの。
これで仮登録が完了し、 店長がそれを管理します。
辞めるときは、管理者の店長が削除すればそれで完了。
非常にコストがかかるカード認証に比べ、簡単で安全な処理ができます。
防犯対策も担う
最近は、マンションのエントランスや住宅への設置や、ファミレスでの応用も増えています。
ファミレスは、タブレットでタッチして配膳ロボットが食事を持ってくるシステムになっていますが、特に夜間はワンオペのようになっていて、 無銭飲食が増えています。
その対策としての防犯カメラに、従来の上からしか撮れない問題を解消すべく、注文するタブレットのカメラと、 関連会社で開発しているセグウェイの配膳ロボットのカメラで個々の顔を撮って、各テーブルとを紐付けていくシステムを構築しています。
大手ファミレスはグループで2000店舗以上持っていますので、無銭飲食をした人が他店舗に来店した時にはアラートが鳴るような設定です。
実際これまでに16人ぐらいが検挙されています。
あとは介護施設や病院でのお見舞いなど、訪問者の情報をノートに書くようにしていたものを顔認証に移行したり、テレビ局ではフラッパーゲートを設置し、エレベーターとフロアのセキュリティカメラとも連携して、誰がどのフロアにいるかをダイレクトに把握したりすることができます。
認証システムの順次移行も視野に
今後、いきなり全てを顔認証に移行するのは時期尚早だという企業には、顔認証もできて、 従来の非接触ICカードも使え、一部の方はQRで入るというような端末を考えていきます。
今は手のひら認証もセットでできますので、お客様の使い方によってさまざまなバリエーションを用意したいですね。
グループ会社のSEGWAY JAPANやTRIBAWL社と連携し、様々なロボットが人や服装を識別することにより清掃や配膳・接客等の作業をしながら警備やVIP検知を実現する。
そんな店舗向けの清掃警備販促ロボットを2025年春に発表する予定もあります。