【書評】自分をブランド化してビジネスの永続的な成長を手に入れよう
- 2021/3/24
- 書評
今日のソーシャルメディア全盛の世界は、人との「関係性」と「信頼」という“通貨”の上に成り立っています。オンラインビジネスを成功に導く、人との関係性を基盤としたビジネスモデルの構築について、企業支援のエキスパートとしてご活躍の書評ブロガー徳本昌大氏が、クリス・ダッカー著『Rise of the Youpreneur(ユープレナー起業術)』の書評にてご紹介します。
Rise of the Youpreneur
ユープレナー起業術
クリス・ダッカー(ダイレクト出版)
目次
本書の要約
自分自身をブランド化すれば、持続可能なビジネスモデルの構築が可能になります。そのためには、顧客に役立つ情報を発信し、彼らを喜ばすことを心がけなければならないでしょう。自分の専門知識が増えれば増えるほどファンは増え、自分の興昧や関心事が進化すれば、それにつれてファン層も広がるのです。
ユープレナーとは何か
ユープレナーへの旅のゴールは、「◯◯と言えば、この人」と真っ先に思い浮かべてもらえる存在になることだ。
ユープレナーとは、Youとentrepreneur(起業家)を組み合わせた造語で、自分の経験や知識、興味、関心事、そして個性といったパーソナルブランドを基盤にしたビジネスモデルのことです。ユープレナーは、自分が何者なのかを明確にし、ビジョンやミッションを顧客に伝え、人の記憶に残り、その分野で唯一無二の存在になって永続的にビジネスを成長させます。
人間関係の上にビジネスが成り立つユープレナーのブランディングでは、人の役に立つことに焦点を当てることが大切です。
パーソナルブランドを構築するには
ディナーパーティーや業界のカンファレンス、あるいはコーヒーミーテイングやネット・ワーキングイベントで、あなたがいないときに人はあなたのことを何と言っているだろう?それがあなたのブランドだ。
ブランディングでは、自分がいないところで、自分について話されていることを理解し、それをよりよくするよう心がけましょう。
自分のブランドが何か理解できたら、自分の顧客を明確にします。自分自身が商品であるならば、自分の何を誰に買ってもらうか定義しましょう。理想の顧客を明確にできれば、あなたのストーリーは作りやすくなります。顧客が「何をなぜ欲しいのか」が見えてくれば、自分がそれを解決できることを相手に伝えればよいのです。
ユープレナーで重要なことは何か
私は「人」に専念したい。あなたもP2Pを信条にしよう。
P2P(people to people)を信条にしよう
顧客はただ単にものを買うのではありません。人とビジネスをしていることを忘れないようにしましょう。顧客はあなたと友達になりたがっています。あなたが時間をかけて顧客を知るように努めれば、彼らは今まで以上にあなたのストーリーやメッセージを読んでくれるようになります。
例えば、オンライン上のコンテンツを作り続けていれば、人から覚えてもらえる存在になります。専門知識のある信頼できる人間だと知ってもらって、「○○と言えばこの人」と強く印象づけるようにしましょう。
P2Pを信条にしていれば、あなたのその人となりがコンテンツを通して相手に伝わります。
ネットワークの構築が不可欠
人が大事だからこそ、ずっと長く人の役に立てるエバーグリーンコンテンツを作ろうと腐心する。そんなコンテンツに”欠かせない”のがあなた一あなたの個性、あなたの物語、あなたの専門知識だ。素晴らしいコンテンツを通してあなたを知った人は、あなたのことを強く胸に刻む。その記憶がいずれ人々に行動を起こさせる。つまりビジネスへとつながっていくのだ。
ネットワークを構築することもユープレナーの戦略には欠かせません。あなたをよく理解している人に囲まれていたら、ビジネスはもっとうまくいきます。なぜなら、その仲間たちは、あなたがいないところで、あなたの紹介をしてくれるからです。
人との協力関係やつながりが成功に必ず大きな役割をもたらします。
- 長期的な視点を持つ
- 自分自身の成長も重視する
- 与えられる以上に与える存在になる
- P2Pの信念を育む(周りの人たちに感謝の言葉を伝える)
- 意識的に行動する
ユープレナーとして自分ブランドのビジネスを構築し、マーケティングを行い、収益化を始めれば、あなたの可能性は無限に広がる。これからあなたの専門知識が増えれば増えるほどファンも増える。あなたの興昧や関心事が進化すれば、それにつれてファンの層も広がる。
最後に
今、私が心がけていることは、クライアント一人一人の役に立つことです。私のクライアントのほとんどは経営者で、彼らの悩みを解決することが私の重要な仕事です。そのために私は毎日ビジネス書を読み、それをこのブログに書き続けています。彼らの悩みを解決できる本を見つけ、アウトプットすることで、私はクライアントの役に立とうとしています。
日々の読書やクライアントとの対話、様々なビジネスの体験が私の成長を後押ししてくれます。著者は「人を思いやり、人の役に立とうとする姿勢が無限のサイクルを生む」と指摘しますが、この考えに私はとても共感を覚えました。ユープレナーで重要なことは、絶えず自分を成長させることなのです。
徳本氏の著書「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)」
出典:徳本昌大の書評ブログ!毎日90秒でワクワクな人生をつくる「クリス・ダッカーのユープレナー起業術の書評」
この記事は著者に一部加筆修正の了承を得た上で掲載しております。