【書評】ChatGPTとの協働が生み出す価値創造
- 2024/3/30
- 書評
目次
適切なプロンプトの作成
ChatGPTに質問を重ねることで、より仕事に役立つ回答が得られる可能性を高めていけます。
私もさまざまなプロンプトを使いながら、ChatGPTを使っていますが、著者が本書で紹介しているプロンプトは参考になりました。
1年後には、自分の仕事の半分以上がAIに置き換えられてしまう可能性すらあるのに、何の対応もせず、危険だからとAIを使わずにいるのは愚かな話です。
プロンプトの作成は、単なる文章を書く作業ではありません。
それは、緻密な思考と予測能力を必要とするものです。
適切な言葉を選び、正確に意図を伝え、さらには未来の反応や結果を予測する能力が求められます。
「この質問を投げたら、どのような答えが返ってくるのか」「次のステップは何か」「どのような制約が必要か」というように、一歩先を見越したアクションが必要です。
AIとの協働が生み出すもの
AI時代においては、単なる知識や技術だけではなく、意思決定力、創造性、人間関係の構築能力がますます価値を持つようになります。
目指すべきは、単一のスキルに秀でることではなく、AIとの協働を通じて、自らの能力を最大限に引き出すことです。
生成AIを活用することで、一般的に「平均的」と見られる人も、その能力を超越し、「天才」としてのポテンシャルを発揮できるのです。
ただし、AIの助けを借りるだけでは十分ではありません。
真の価値を理解し、それを提供できる能力が求められます。
AIは私たちの代わりに仕事をするものではなく、私たちの思考を拡張し、新しいアイディアや提案を生み出すためのツールとして活用すべきです。
そこで生み出される付加価値とは、顧客の問題を解決し、そのニーズに応えるものです。
そのため、付加価値を持続的に提供できる人は、他者の役に立つこと、すなわち「人を楽にすること」を実現していると言えるでしょう。
価値提供が幸せへの近道
誰かに価値を提供するノウハウが身に付いていれば、仕事以外でも様々な場面で、周囲の人の役に立ち続けられるはずです。
ChatGPTを活用したビジネス成果のサイクルを実践することで、仕事で結果を出せるようになるだけでなく、幸せな存在になることもできます。
1、付加価値を提供する
ChatGPTを使用して、市場のニーズやトレンドをリアルタイムで把握し、顧客の要望や問題点を明確にすることで、それに応える最適なソリューションを提供します。
AIの力を活用して、従来の方法では考えられなかった新しいアイディアやサービスを生み出します。
2、お客さまに感謝される
付加価値をしっかりと提供することで、お客さまからの信頼や評価が高まります。
ChatGPTを活用して、顧客のフィードバックや意見を迅速に収集し、サービスの改善に役立てます。
3、前向きに仕事ができる
お客さまからのポジティブなフィードバックや感謝の言葉は、社員のモチベーションを高めます。
ChatGPTを使用して、業務の効率化や問題解決のサポートを受けることで、よりスムーズに業務を進めることができます。
4、収益が増え待遇アップにもつながる
付加価値の提供と顧客満足度の向上は、結果としてビジネスの収益増加に寄与します。
それは、社員の待遇アップや投資の拡大にも繋がり、ビジネスの拡大を促進します。
仕事で価値を提供し、お客様から感謝される存在になることで、私たちは幸せになれるのです。
ChatGPTで時間の価値を高め顧客体験を高めるビジネスに集中できるようになり、成果を生み出すことができるでしょう。
徳本氏の著書「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
出典:「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術(田尻望)の書評
この記事は著者に一部加筆修正の了承を得た上で掲載しております。