生き様を遺し自信を積み上げる!ビジョンの描き方を伝授
- 2022/3/11
- コラム
企業が発展するための組織活性、そして個人の自己実現においても「ビジョン」の必要性が問われています。将来叶えたい夢を映像のようにイメージし、実現可能性を高めたいという想いは、多くの人が抱いていることでしょう。では、ビジョンは具体的にどのように描けばいいのでしょうか。ビジョナリーマップ※を用い、夢やビジョンを明らかにする方法を伝授してくださるのは、経営コンサルタントで株式会社スタートアップウェイ代表の大橋弘子さん。オリジナルのビジョナリーマップの描き方や、自分のレガシーとなる生き様を遺す生き方についてお話くださいます。先見の明を持ちビジョンを空想で終わらせないために何ができるのかを考えてみたいと思います。
※ (一社)日本キャッシュフローコーチ協会が提唱する、夢やビジョンを描くマインドマップ
目次
ビジョナリーマップとは?
今年も2022年度ビジョナリーマップを描きました。
ビジョナリーマップとは、「一生のうちにどうしても実現したいことは何か?」と自分に問いかけ明らかにすること。
ビジョナリーマップのことを(書いたことはすべて実現する)魔法の紙だと思って、夢やビジョンを描いていく。
まさにマインドマップです。
2022年度ビジョナリーマップ
今回、ご紹介する2022年度ビジョナリーマップは、2022年1月~2022年12月の1年間で実現したいことです。
他に、3年後、5年後、10年後のビジョナリーマップもあります。
ビジョナリーマップは、昨年も描きました。
2021年度のマップを見返したら、1年間で実現できたと実感するものもあれば、思わずぷっと吹き出してしまうくらい表現が幼く感じられるものもあります。
ビジョナリーマップの描き方
ビジョナリーマップの描き方は、人それぞれですが、私の場合は以下のこだわりがあります。
▶わくわくできることのみ描く
▶スケッチブックに手書きする
▶様式はマインドマップを使用
大事なことは、わくわくしないことはやらないということです。
様式のマインドマップには、次の10項目があります。
①限界を超える新たなチャレンジ
②未来の種まき
③人間性の向上
④仕事における研究テーマ
⑤ビジネスモデル・活動エリア
⑥将来の顧客像・関わり方
⑦必要な商品・ラインナップ
⑧理想の人材・戦略的パートナー
⑨売上・利益などの経営数字
⑩ワークライフバランス
次に、それぞれの項目ごとに詳細を記入していきます。
①「限界を超える新たなチャレンジ」が最もわくわくする内容で、下にいくほど、だんだん、わくわく度は下がっています。
⑨「売上・利益などの経営数字」目標は9番目。
成果・結果を追うのではなく、お客さまに喜ばれる、お役に立つサービスを提供していたら、お金は後からついてくると思っています。
⑩「ワークライフバランス」は、もっともわくわく度が低い項目です。
もはや、ワークもプライベートも境目がないからだと思います(笑)
私はワークライフバランスの詳細記入として、「7H睡眠」と書いて死守しています。
行動を喚起するホットボタンは?
私の場合は、ビジョナリーマップにわくわくすることがぎっしり書いてありますので、見るたびにわくわくし、行動が喚起されます。
皆さまにとって、行動が喚起される「ホットボタン」はありますか?
私の「ホットボタン」は、以下の3つです。
- わくわくすること
- チャレンジすること
- 人の行く裏に道あり、花の山※
※ 株式相場の世界では、先人が、その経験を基にして、さまざまな格言を残していますが、これもそのうちの一つ。株式市場で利益を得るためには、他人とは逆の行動をとらなくてはならないという教えです。
ホットボタンの中でもとりわけ「チャレンジすること」は、ホット度が高く、押した瞬間、瞬間湯沸かし器のように行動できます。
また、このビジョナリーマップを書くことで気づきも得られます。
私の頭の中にある年間を通じたビジネスにおいて、新規が80%、新規投資準備(サービス・ビジネスモデル開発)と既存が20%です。
エイヤッ!と常にチャレンジしていたい
自分の器を
100→101
101→110
110→200へ「エイヤッ!」と限界突破していく。
皆さんのなかにも、この「エイヤッ!」を経験済の方がいらっしゃると思います。
▶結婚はしてみないと、どんな人かわからない。
▶起業もやってみないとわからない。
「エイヤッ!」と飛び込んで、見たことがない風景は、まるで新雪の雪の上をスキーするようなもので自分のLegacy生き様が遺せる。
何歳でやるか、10代であろうが、80代であろうが、エイヤッとやった人が可能性を拡げる。
これは、私のあり方の師匠が話されたことです。
私は、死ぬまでエイヤッと拡げ続けます。
皆さんも、ご一緒に、エイヤッとやりませんか?
ビジョナリーマップ活用法
ビジョナリーマップをより効果的に活用するため、以下の方法を参考にしてください。
時々見返す
私は、常にカバンの中にビジョナリーマップを携帯していますので、電車で移動しているときや出張先などで見返しています。
そんなとき、いつもと異なる着眼点が得られるのか、新たなアイデアがふと浮かんできたりするので、マップの余白に追記しています。
人は、日常を離れて、環境が変わると、脳に余白が生れるのではないでしょうか?
肯定的な意見を言ってくれる人と共有する
ビジョナリーマップを使って、こんなことやりたいんだ、こんなこと考えているんだと将来のビジョンを友人や知人と共有します。
すると、後日、「あの時、大橋さんが言ってたな・・・」と、人の紹介や情報提供をしてくださることがあります。
言語化の力
多くの方が経験されていると思いますが、「○○できる人と友達になりたいな」「軽くて、本革で□□のイメージのビジネスバッグが欲しいな」としばらく頭の中で思っていると、ふとした瞬間、見つかることがありませんか?
ビジョナリーマップで、自分の頭の中の考えや想いを言語化すると、自分でも意識していない潜在意識の中でアンテナが張り巡らされ、
望んでいることやものが自然と引き寄せられることがあるのです。
「言語化」は、「思う」以上に強力なマグネットになります。
レガシー(生き様)を遺す
大人になると1年というのは、あっという間です。
現代人は、特に忙しいですね。
私は、2022年度ビジョナリーマップを描く前に、1年前に描いた2021年度ビジョナリーマップを見て、この1年間で実現できたことに赤ペンで罫線を引きました。
自分が想像していた以上に実現できていることに達成感があります。
レガシー(生き様)を通して自信を積み上げる
最後に、私の恩師に教えていただいたお話を紹介します。
「信頼できる人ってどんな人ですか?」
○○な人で答えてみてください。
「約束を守る人」といえばあてはまるのでは?
時間・期日・要件など「約束を守る」を言い換えると「嘘をつかない」になる。
そして、この世にたった一人嘘をつけない人がいます。
それは、自分です。
だから、自分を信じることができる人を「信頼できる人」と言います。
自信があればぶれない。
ブレないから説得力がある。
周りから見ても信頼できる。
自信をつけたいですね。
自分に嘘をつかないことが自信になる。
その自信が相手に伝わり、信頼になる。
プロスポーツ選手の場合は、自分に嘘をつかないくらい練習したから試合でも自信をもって臨める。
私たちの場合は、自分に嘘をつかないと言えるくらい自分との約束を果たすために実践したから自信のオーラをまとえる。
ビジョナリーマップに描く内容は、自分との約束と言えるほどの拘束力を持つものではありません。
しかし、自分が実現したいと思ったこと、この1年間でなすべきことを言語化し、1年前の自分と今の自分を見比べてみることで自信が積み上げられ、結果として、他者からの「信頼」の積み上げにもなっていくことでしょう。