盆栽×NFTで日本の伝統文化を守り、世界中にファンを増やす!

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BON voyageのビジョン

ーーBON voyageが広まることで、盆栽業界にどのような未来が生まれると思われますか。

鈴木氏ーー参入する盆栽園が世界中から集まり、購入希望者の利用頻度が増えていけば、10年20年経ったときに蓄積されるデータ量は桁違いになります。
わかりにくい盆栽の価値をデータ化し可視化することは、新しい人が入ってきやすい安心材料になるのです。

数千万円するような国風盆栽展での受賞経験のある高価な銘木も、NFTの力を使えば複数人で共同所有する形も取れますし、それが多くの方にとってのメリットの1つになるはずです。
分散所有により買いやすさ、持ちやすさを感じていただければ、もっと盆栽を所有したいと思われる方が増えるでしょう。
盆栽市場が分かりやすく、流通しやすくなることで、盆栽業界全体の未来がよりよいものになると信じています。

今後も様々な盆栽イベントを計画していますが、そこから生まれたコンテンツをNFT化し、リアルとデジタル相互で楽しめるような仕組みができたら面白いと思っています。

ゆくゆくは、盆栽以外のNFTと組み合わせるような企画もできたらいいですね。二次利用の幅も広がります。
盆栽の所有権NFT以外のNFTも取り入れながら、自由度が高く、様々な背景の方が楽しめるマーケットプレイスへと成長させていきたい
です。

陶芸家とのコラボレーションNFTを予定

ーー近々、盆栽の鉢の部分についても陶芸家とコラボレーションする動きがあるそうですね。

鈴木氏ーーはい。盆栽は植栽されている鉢も見どころの1つです。
良質な土で作る陶器と盆栽が合わさることで、さらに芸術性を高められると思っています。

土も盆栽も生きています。
生けるアートなのです。
新たな力を合わせることで、衰退する盆栽業界に変革を起こし、盆栽の未来のためにその価値が正しく評価される世界を作り上げていきたいと、強く心に刻んでいます。

アスリート陶芸家 山田翔太氏(左)と。右は鈴木氏。

SHO-BONSAI(書―盆栽) Calligraphy collaborated with Bonsai 2022年10月に原宿で開催した「書」とのコラボイベント 書道家 万美×盆栽大樹園 (鈴木卓也)

ーーお話伺わせて頂きありがとうございました!今後の展開を楽しみにしております!
画像は、大樹園公式Instagramより※画像はすべて鈴木氏より提供いただいたものです。

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鈴木卓也
盆栽 大樹園 4代目園主

投稿者プロフィール
1932年開園の老舗盆栽園「大樹園」の4代目。
大学で建築工学を学んだ後、地元の建築ディベロッパーでの営業職や、イタリアンレストランでの調理・接客、従業員管理等の職に従事。
2011年、妻の実家の大樹園に婿入り。結婚3年目に後を継ぐことを決意。大樹園の2番弟子である鳥栖昭緑園の久保田政充に師事した後、大樹園に戻り、義父である鈴木亨より盆栽を学ぶ。
国内外の盆栽展での受賞実績多数。盆栽業界への問題提起や企画立案、他業種とのコラボレーションなど、独自の視点で活動範囲を広げ、盆栽業界を引っ張る存在と目される。

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