働くことのパラダイムシフトを加速する~採用マーケティング支援
- 2024/12/5
- インタビュー
目次
戦略的に適材適所の仕事を選ぶ個人を増やす
――企業向けには、マーケティングと同様の品質での採用ソリューション、タレントエクスペリエンスを最適化するコンサルティングを始められるとのことでした。個人向けで予定しているサービスがありましたら教えてください。
左近司氏――コーチングで学んだことを前提に、僕なりに支援できることを提供したいと考えています。
コーチングの場合、僕のように、サラリーマンが起業するといった、少しハードルが高いところを超えていく人向けに提供する場合が多いです。
その人の才能領域と持っている情熱の領域を特定し、その領域で今の自分では考えられないようなチャレンジを提供しています。
ただ、全員がそうしなくてもいい、とも思っているんです。
楽ではないので。
それなのになぜ提供するかというと、自分の強みを活かして社会に価値を提供することが仕事だと思っているからです。
苦手なことをいやいややるのってしんどくないですか?
個人の特徴はそれぞれ違うから、得意な場所に自分を配置する。
サッカーのポジションと同じ。
足が早い、背が高い、ボールキープがうまい、みたいな特徴があって、どのポジションが最適か決まって。
すべてが完璧なプレイヤーなんていない。
でも、得意を活かしたポジションでフォーメーションができて、チームとして強くなれたら、個人も組織も楽しいですよね?
そのため、個人の特徴を特定して適職を見つけ、適材適所の仕事を選んでもらうための支援は合わせてやろうと思っています。
現代人に適したスポーツ「柔術」を広める
――代わりがきかない経営者という立場になると、今まで以上に心身のパフォーマンスが大事になりそうです。メンタルの安定のためには柔術が非常に効果的とのことでしたが、今後は、柔術とどのような関わりをしていくのでしょうか。
左近司氏――僕のやりたいことを抽象化すると、 理論を学んで、それを実践することです。
特に、人間の生態に基づく理論を学ぶことと、それを実践すること、伝えることがやりたいです。
マーケティングにしても、その人がどうすれば商品やサービスを買ってくれるかを考えます。
つまり、人間の意思決定の仕組みを学んで、それに基づいたコミュニケーションによって相手を心理変容に導いていく実践なので、これまでやってきた仕事はすごく楽しかったんです。
柔術も、基本的にはマーケティングなどのこれまでやってきた仕事と同じです。
人間の骨格の可動域を理解して、 どうすればテコの原理で相手が転がるか。
身体を使ったチェスみたいな競技で、ボディチェスと言われる、非常にロジカルな競技です。
動いている相手に対して今どうすればいいかが、1秒ごとに変わっていく。
そのコマンドを覚えて、実際に試していく。
だから、理論を学び実践することの、まさに究極みたいなスポーツです。
人間は動物ですから本来動くものなので、動かないとおかしいんですね。
それを踏まえて考えると、座りっぱなしの生活で運動しない現代人って結構良くない状態なのでは…?と感じませんか?
柔術は、総合的な全身運動として、現代人の日常生活ではしないような、本来人間が持っている色々な動きをする。
柔術をやると動きに集中せざるをえなくて、仕事で頭がいっぱいな日も自然と脳がリセットされます。
本来の身体性を取り戻している感じもして、創造性が上がっているようにも思います。
現代人の生涯スポーツとして非常に適していると感じるので、柔術もたくさんの人に伝えていきます。
――感覚的にそのような気もしていましたが、人間の原理上、身体を動かすと心も健康になると説明できるのですね!ありがとうございました。今後のご活躍に注目しております。