現代版社員旅行!心を癒すワーケーションのすゝめ

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心を解放してコミュニケーションできる場の提供

オフサイトミーティングとは

会議は社内やオンラインで行われるのが普通ですが、あえて離れた場所(off-site)に集って会議を行う手法がオフサイトミーティングです。
欧米企業から始まり、日本でも数年前からITベンチャー企業を中心に、徐々に普及してきた印象を受けます。

これまでも行われてきた「幹部研修」や「企業合宿」と何が違うのか。
それは、成果物よりもコミニュニケーションやリラックスを重視している点かもしれません。

新規事業の会議などは、柔軟な発想が求められるため、脳や体がリラックスしていなければ良いアイディアなど出るはずがありません。
詰込み型の幹部研修のように、インプットではなくアウトプットを重視するイメージです。

ビジネスキャンプとは

ビジネスキャンプにきちんとした定義はありませんが、キャンプ場でBBQをする必要はありません。
実際には、ホテルや旅館で行うことが多いようです。

オフサイトミーティングに比べ、より自然環境を重視するところに違いがある印象です。
自然や森の中で過ごす「森林セラピー」という手法もあるように、まずはリラックスして、そのうえでビジネスを考えるというコンセプトです。

ビジネスキャンプの実例

筆者の本業はM&Aアドバイザーですが、先日、ある企業同士のビジネスキャンプを軽井沢で実施しました。
違う企業文化を持つ会社同士が、ある日突然一緒になって問題が起きないはずはありません。

まずは、幹部同士の交流を目的に2泊3日、自然豊かな環境の中で、一緒に寝食を共にしながら、企業理念の確認や事業計画などを作成しました。
結果として、互いのわだかまりも解消し、とても効果的なイベントとなりました。
これが会議室で顔合わせをしていたら、同じような効果を得ることは難しかったはずです。

チームビルディングへの有効性

オンラインでの接触だけでは、人間関係の構築に限界があるのは間違いありません。
当然ながら所属意識も低下し、人材の流出につながっていることが問題視されています。

一人にできる仕事は限られており、社内外を問わずチーム力がビジネスの成否を大きく左右します。
そこで「チームビルディング」の重要性が問われていますが、人間の脳や体がオンラインに慣れるまで、自然環境を活用したリアルでのコミュニケーションは、モチベーション管理も含めた組織マネジメントにおいて効果的であると考えます。

今回は「社員」にフォーカスしましたが、「社長」も社員以上に疲れているはずです。
トップが弱っていて、良い経営などできるはずもありません。
まずは、社長が現場を数日離れ、独りで行うソロのビジネスキャンプが会社にとっても効果的かもしれません。

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齋藤 由紀夫
株式会社つながりバンク 代表

投稿者プロフィール
株式会社つながりバンク 代表。
オリックス㈱に16年在籍後、2012年に独立。
スモールМ&Aの普及活動を中心に、事業再生・リノベーション等に注力。自らМ&A・事業投資も行い、数件エグジット済。
経営革新等支援機関(中小企業庁主管、認定支援機関)、事業引継ぎ支援センター 専門登録機関、日本経営士協会 経営士、日本外部承継診断協会 顧問。
趣味は焚火、居酒屋巡礼、トレイルランニング。

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