経営者のためのワーケーション “エグゼクティブリゾートワーカー”(前編)
- 2022/1/17
- インタビュー
社長にはワーケーションが最適
中島氏――思い込みや先入観って、一度できあがると指摘されてもなかなか気づけないものですよね。ところで、最近は「エグゼクティブリゾートワーカー」や「経営者のためのワーケーション評論家」という面白い取り組みをされているとか。
佐々木氏――そうなんです。
コロナの影響で多少変化は出てきていますが、昔からの先入観から社長は「自分は出社しないと仕事にならない」「自分が現場にいなければならない」と思い込んでいるものです。
中島氏――確かにありますね。私は2012年か2013年頃に、「オフィスって必要ですか? フル在宅ワークで良いのでは?」と当時働いていた会社の社長に提案したことがあるのですが、「社員の帰属意識はどうなる」と全否定されちゃいました。今なら、その提案も通りそうですけど。
佐々木氏――否定されますよね。
「社内体制ができていないから」とかを理由に、リモートワークを否定することは簡単なのですが、少なくとも経営者の仕事である経営は完全リモートでできることです。
逆に社長は、社内で発生する雑音が聞こえない離れたリゾート地で仕事をする方がはるかに効率的なんです。
「ワーク+バケーション」で「ワーケーション」という言葉が生まれていますが、社長こそワーケーションがぴったり合う役職だと思います。
今の世の中にはさまざまなコミュニケーションツールやクラウドサービスが生まれていますから、社長がどこからでも仕事ができる環境が整っています。
しかし社長がワーケーションするために、「社内の動きを見える化しよう」とか「クラウド会計を導入してどこからでも会計チェックができる体制をつくろう」とか、難しいことを言っても、あまり響かないじゃないですか。
そこで、「社長がリゾート地でワーケーションする、エグゼクティブリゾートワーカーというスタイルを目指そう!」と、経営者の方々にワクワクするような提案をして、新しい経営スタイルを広めていこうとしているところです。
中島氏――それは良いですね。私も2014年頃はバリ島で日本の仕事をしていましたから、リゾートワーカー経験者ではあります。次回は、エグゼクティブリゾートワーカーになる方法について詳しく教えてください。
この続きは中編「エグゼクティブリゾートワーカーとなって経営手腕を発揮しよう」でお届けしています。
出典:マイナビニュース「エグゼクティブリゾートワーカーはワーケーションを極める(前編)」
この記事は著者に一部加筆修正の了承を得た上で掲載しております。