スタートアップラボ vol.6~希望ある未来を創造する新ビジネス
- 2025/7/20
- 事業投資
目次
中小企業のDX化~現場のためのAI×SaaS革命 株式会社みんなシステムズ

株式会社みんなシステムズの野田氏
中小企業向け「Simple5」のご紹介
皆さんこんにちは。株式会社みんなシステムズの野田と申します。
地方をかける精鋭ということで、今日はスーツ着ていますが、普段は田んぼの中でヘルメット被って現場で働く社長さんに営業しております。
現在弊社が展開しているのは、中小企業特化のAIと、そのAI搭載のSaaSで展開する「Simple5(シンプルファイブ)」という事業です。
シンプルファイブは、会社規模5人程度で機能数5個、1サービスの月額利用料を5,000円で提供し、1アカウントで複数のサービスが利用できる、機能を減らしたSaaSシステムです。
SaaSの課題を一括解決する仕組み
元々システムの会社をやっておりまして、中小企業さんにはいろんなSaaSがあると思うのですが、それぞれ用途ごとにバラバラで使いづらいのが課題でした。
そこで、1個にまとめましょう!と、電話の受付やFaxなどもAIを使って提供しております。
1サービス5,000円ですから、2つ使いたかったら1万円、現在既存のサービスは10アイテムですが、2025年内に30個用意できると考えています。
既存のSaaSは、主に東京を中心とした大企業のホワイトカラーの皆様を対象に、50個くらいの様々な機能があるものだと思います。
私は中小企業に営業している時に、いろんなsasで1番何が使いづらいのかなと調べてみると、機能が多いことだとみなさん言うんです。
やはりsas平均50以上機能があり、それぞれ入力しなきゃいけないので、入れるのが大変でした。
現場の声から生まれた“かんたん”SaaS
弊社がやっているのは、建築関連など現場に出て働く皆さんが、スマホで見積書が見られるものです。
さらに、入力も音声でいいので、「これ出して」「これ見積もって」と音声入力する。
さらに、ocr使って、特徴的には人が出ます。
実は私、東京で事業をやっていましたが、これからは地方だと思い、2022年に佐世保に戻ったんです。
まさにaiが出てきてマーケットが変わるんだったら、1番aiを使っていない層に多分イノベーションが起こってくるだろうと。
そこから2年間佐世保でやって、売り上げは全然上がらなかったんです。
去年、2024年11月からこの小規模なシンプルファイブをやり始め、実は作った時にはおもちゃみたいなサービスだなと我々自身が思って売っていたんですが、実は、年間で1000万円ぐらいの受注が取れています。
中小企業の皆さんは、なかなかssとか使わないんですが、機能が少ないんだったらやってみたいと言っていただいています。
意外と追加の要望が多いということもわかりました。
「単価が安い」は思い込み。地方の中小企業こそ潜在需要がある
私も地方では中小企業の予算が少ないから単価が低いだろうと思っていたんですが、実際は全く逆で、皆さんほんとうに困っていて、需要があるんです。
その背景には、人手不足があります。
人手不足だから、月20万円を人に払うより月数万円をシステムに使おうと。
かつ、使いづらいのは嫌だけど、簡単なやつだったらやってみたいという要望があって、現場で働く方たちに提供するサービスとして始めたら、ローカルと現場企業はまさにブルオーシャンでした。
佐世保で成果、全国展開へ
マーケットとしては、日本の企業約330万社のうち売り上げ1億円以上の企業が60万社ですから、その他売上1億円に満たない企業というのは270万社です。
つまり、ほとんどの日本の企業はこの1億以下の会社なんです。
なかでも現場に赴く企業や経営者には、DXがわからない、パソコン苦手、そもそもパソコン持っていないからスマホでなんとかしたいという方たちが多く、使いやすくてわかりやすいものが求められていました。
2年間、売上が上がらなかったものの、今期ようやく年間で1000万円の売上。
対象企業が270万社で全国に20万人都市が100都市あるので、1000万円×100で10億円が見込めるんです。
マーケットとしては非常に大きいです。
佐世保でうまくいき始めていますので、全国展開するために、ぜひご協力いただける方がいらっしゃったらお声かけいただきたいと思っております。
資金調達もしておりますし、もちろん顧客企業の紹介や販売店をやりたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけください。
最後に、まさに「日本の現場をAIによるDXで助けたい!」との理念でやっています。
ここの経営者が困っています、ITができないけど人手不足ですという時に、今すぐ現場に伺います!と、インターフェースとしてのサービスを行っておりますので、ご協力よろしくお願いいたします。
▶次は、広域・高速Wi-Fiのインフラ整備事業を展開するDX通信株式会社です。