【書評】コミュニティでつながろう!共に繁栄する関係の構築へ

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「正月うつ」が話題になっています。年末年始を駆け抜けたビジネスパーソンのなかには正月明けに心身の調子を崩す人が少なくないようです。そんなときにこそ、企業にも、小さなコミュニティにも、人と人のつながりを感じ帰属意識を満たすための取り組みが必要でしょう。「つながり」こそ、私たちが人として生き残るための重要な手段である。こう断言するのが、ジョージタウン大学マクドノー・スクール・オブ・ビジネス准教授で、全米の名だたる企業でコンサルを行うクリスティーン・ポラス 氏。今回は、最新刊、『Think COMMUNITY「つながり」こそ最強の生存戦略である』の内容を書評ブロガー、徳本昌大氏による書評でお届けします。

Think COMMUNITY「つながり」こそ最強の生存戦略である
クリスティーン・ポラス(PHP研究所)

本書の要約

どれだけ大きい、またはグローバルな企業でも、コミュニティを作ることは可能です。
コミュニティを最優先して着実に育てていけば、企業は従業員と顧客満足度をアップできます。
コミュニティは人々を結びつけ、情報を共有し、自主性を発揮させるでしょう。
そして、敬意を払う環境を整え、率直さを実践し、意味を与え、個人の幸福度を高めてくれるのです。

孤独がもたらす辛さの害悪

仕事において、孤独は作業のパフォーマンスを低下させ、創造性を抑制し、推論や意思決定など実行機能面に悪影響を及ぼします。私たちの健康と仕事のためには、孤独の蔓延に迅速に対処することが不可欠なのです。 (ヴィヴェック・マーシー※1
※1 アメリカ公衆衛生局長官

孤独が仕事に悪影響を及ぼすことは、科学的な根拠に基づいてわかってきています。
今回のコロナ禍でも、多数のビジネスパーソンが在宅勤務を余儀なくされ孤独を感じることによって、さまざまな弊害が生じたはずです。

著書『Think CIVILITY(シンク シビリティ)「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』では、孤独から脱却するための解決策を明らかにしています。

コミュニティでの思いやりの効果

職場でコミュニティ意識を持つと、仕事への取り組み方が74%向上し、81%の確率で組織に留まることがわかりました。
また、仕事における充実感、そして活気に満ち、生き生きとし、成長しているという感覚が83%上昇しています。

著者は、「コミュニティとは、互いの幸福に配慮し合う個人の集まりである」と定義しています。
コミュニティのメンバーはアイデア、興味、距離の近さ(たとえリモートであろうと)など、さまざまなことを共有することができますが、特徴的なのはお互いを思いやる気持ちです。
仲間への小さな思いやりを積み重ねることで、コミュニティを強くし、組織を強化できるのです。

▶次のページでは、実際のコミュニrティにおいてどんなことを重視すべきか、具体例をもとにお届けします!

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徳本昌大
Ewilジャパン取締役COO みらいチャレンジ ファウンダー 情報経営イノベーション専門職大学【iU】客員教授

投稿者プロフィール
複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。
現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動するなか、多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施中。
ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。
マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

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