引き寄せの成功法則を研究

――西田さんが上梓された、『「億」稼ぐ人の深層思考法』では、ご自身の体験の影響が大きいのでしょうか。

西田氏――僕は、引き寄せやその成功法則みたいなことを以前から鬼研究していたんです。
シンガーソングライターになると決めて会社を辞めてから、自分が生きるか死ぬかの世界でやっていたとき、とある財団のトップの人とお話する機会があって、「成功したい」と言ったら「成功の勉強したことあるの？」って聞かれて。
確かに、成功の勉強なんてしたことないなと気づいて、そこから数年かけてのべ1000冊ぐらいの本を学んでいきました。

あとは、もう実践の世界です。
何が引き寄って何が引き寄らないか、1日数百件以上試せる営業の現場で実践・実験し、経営者になってからも経営の現場で実践・実験して、さらに、いろんな人のいろんな話を聞き自分の体験と統合させて、何が使えて何が使えないのかを、徹底的に研究しました。

世で言われている成功法則の本も、大体4分類ぐらいできるんです。
成功者の共通法則系、あとは、脳科学系、量子力学系。そして、精神世界のスピリチュアル系です。

『「億」稼ぐ人の深層思考法』より引用

ただし、全部言っていることの幹の部分は変わらなくて、枝葉の部分だけちょっと違うぐらいだけなんですよね。
まずは幹の部分が大事で、分解して整理すると大きくは「感情」と「潜在意識」と「顕在意識」の使い方が大事で、でも何をすべきかわからないという人も多いと思うので、ベイビーステップでそれぞれこうやっていくと良いよと、極力わかりやすくまとめ上げた本のつもりです。

僕の理論というよりは、過去の偉人・先人達のノウハウを、現代の人が極力理解しやすいよう僕が整理しただけの書籍と思っています。
やはり自分の中の根底には、現代の人の「幸せを拡げる」役目を担いたいという思いがあって、1人でも多くの人の脳内から「苦しみ」を消して、「幸せ」を生み出したいと考えています。

そこに対して「引き寄せの普及」というのが自分の中ではこの人生の大きなテーマのように感じています。
ただ、僕もこの書籍を出して5年ほど経ちますが、こんな本を出しながらもやはりライフステージの変化の中で、思うようにいかない時期や挫折の経験、人の役に立ちたいと思いながらも裏目に出る経験、鬱病になる経験、命について考える経験などもたくさんしてきました。
人生をコントロールしていたつもりでも、実は支えとなる身体面・肉体面で不調があったら思うように精神のコントロールもできなかったり、それによって結果や事象も崩れてしまったり、実は自分が手柄をあげてきたと思っていたことも、全てはいろいろな支えや奇跡のおかげでしかなかったり、ただ運の話でしかなかったりとか。

人間は全員が修行中の身なので、どんな実績をあげた人でも地位や名声がある人でも、誰も驕ってはいけないんだなとつくづく感じられるこの数年でした。
でも、そのような経験ができたことは本当に大きな収穫だったなと感じています。

今は、だからこそ自分の研究はブラッシュアップできている自負がありますので、今ならまた更に進化した本は書けるだろうなと思っています。
これから数年しばらく事業に打ち込んだ後に、あらためて研究の発表をしていける機会を持てればと考えていて、それによって社会にお役立ちできることを今からとても楽しみにしています。

西田氏の著書
『「億」稼ぐ人の深層思考法』

――西田さんは、周りからはどのような人だと言われると、思ってらっしゃいますか。

西田氏――多分、コミュニケーション型の人間だと思われているのだろうと思いますし、自分でも人と関わるのが好きで、得意な方だとは思います。
あとは、多分そんなに悪いことをしそうだとは思われてないのもわかるので、誠実とか実直に近いイメージを持たれている気がします。

▶次のページからは、新規事業である風評被害対策関連のサービスについて、詳しくお話しいただきます。