社会課題を解決する新プロダクトの開発~スタートアップラボ
- 2024/11/13
- 事業投資
事業投資ラボの分科会「スタートアップラボ」は、スタートアップ企業をさまざまな形で支援しようと開催されています。9月は、支援を募る注目の5社が独自の強みを紹介するPRを行いました。大胆な発想と地道な取り組みによる革新的なプロダクトで社会課題をも解決しようとする経営者たちの取り組みと熱い思いを語っていただき、懇親会では参加者の皆様と親交を深めていただきました。
- 株式会社トータル・エンゲージメント・グループ 顧客体験の「見える化」ツール「YourVoice」
- バリューソリューション株式会社 死活監視ハードウエア「NONフリーズ」
- 株式会社 Lexi(レキシ) 不動産プラットフォーム「COCOSY」
- 株式会社京南 洗車のサブスクモデル「洗い放題.com」
- TRIBAWL(トライバル)株式会社 AI顔認証ソリューション「KAOPA」
目次
中堅中小企業の生産性・幸福度を高め、豊かな社会に貢献したい!
株式会社トータル・エンゲージメント・グループ
株式会社トータル・エンゲージメント・グループ代表の池田です。
僕自身は3社目の起業でして、IT系スタートアップ1社目を2000年に、2社目は2004年に売却し、2005年に今の会社の前身となる株式会社シンク―を設立しました。
2014年に社名を現在のトータル・エンゲージメント・グループに変更しております。
NPS(ネットプロモータースコア)という顧客ロイヤルティ(商品やサービスに対する信頼・愛着)を測る指標を1番最初に日本に持ってきたのは僕たちだと思うんですが、足掛け10年ほどこの事業をやって、そろそろナレッジが溜まってきたのでサービスとして提供していこうと思い参加しました。
顧客と組織、従業員と組織のギャップを埋める
特に今、日本が生産性や幸福度が低いと言われる原因は、エンゲージメントギャップにあるのではないかと思っています。
顧客のことを理解できていない。従業員のことがなかなか理解できない。
NPSでデータを取っていると。この部分がよく見えてきたので、このギャップを埋めるものとして正しい体験価値を理解するためのツールを提供したいと思います。
体験価値を取れるのはNPSです。
エンゲージメントギャップ、つまり信頼負債を解消し信頼資産を蓄積することによって、特に中堅中小企業の商売がうまくいくようになってくれればという思いで考えました。
マーケティングブースターとチームビルディングブースター
マーケティングブースターとは、体験データを「見える化」し、マーケティング施策・タッチポイント改善・新規事業開発など顧客資産を最大化すること。
チームビルディングブースターは、リアルタイム顧客体験データに基づき、ボトムアップでチームビルディングを達成するサービスです。
当然皆さん、色々な施策を打たれたり考えたりしていると思うんですが、肝心なのは顧客理解です。
しかし現実には、そこが足りていないので、施策の話ばかりしているんですね。
顧客理解とはどのようなことかをしっかりと理解し、今のお客様からの声を抽出し、その上で正しい施策を打っていきましょう!という提案です。
また、褒めてくれるお客さんの声を現場の方たちにできるだけ早くフィードバックすると、当然働いていて楽しくなってくる。
さらに、もっと褒められるにはどうしたらいいんだろうと自分たちで考えるようになるので、組織の活性化にもつながります。
弊社が10年間蓄積したこれらのデータを今回、パッケージにしました。
Your Voice2.0
弊社の「Your Voice2,0」は、顧客アンケートをリアルタイムに分析するツールです。
今、お客さんとの関係がどうなっているのかがわかる仕組みになっていますす。
さらに、それを元に AIで、こうしたらもっとお客さんに喜んでもらえるんじゃないかという提案ができるように考えています。
それともう1つ、分析ツールで使えるだけでなく、実際はきちんと研修を受けてもらって、データを元に何をしなければならないか、どうやって回していけるんだろうといったことを考えていただくための教育プログラムも用意しています。
この2つをサービスとして提供し始めました。
アメリカのクワルトリクスという企業のCEOが、今後5年で1億ドルを日本市場に投資すると発表しました。
クワルトリクス自身、今500億円ぐらいの売り上げですが、ちょっと前のアメリカもCXをわかっていない人たちが多かったんですね。
今一気にCXがないと商売できない状態になったことで、現在44億円ぐらいの日本のマーケットが、2027年には100億円を超えるんじゃないかと言われ、 ここが僕たちにとっても主戦場になってくると考えています。
市場環境に対する戦略
店舗は今すごく、googleの口コミのようなことをどうやって上げていくかにしのぎを削っています。
弊社は、これができるところまでのツールを無料で提供します。
そうすることによって、僕たちはデータを集めながら、そのデータを使った ニュースリリースをどんどん出していこうと考えています。
有料版としては、先ほどのAIのアドバイスや改善活動の機能などがこれからついてきます。
Your Voice3.0の構想については、データが集まってきたものを使って、新しいメディアを用意しようとしています。
いい会社しかいない採用メディアや、ファンがしっかりいらっしゃる酒蔵さんetc.。
そういう新しい方たちに自分の会社を紹介できるようなものを用意したいですね。
今も大体1万店舗以上に弊社のサービスを提供させていただいていますが、溜まってきたデータを 信用資産としてスコープできないかと学術系の方たちとも組んで考えています。
上場会社が今非財務諸表で人的資本の数字を出さなければいけなくなっているように、 今後、中小企業も同様になると思っていますので、その時に彼らを支援できればと思っています。
▶次は、電子機器のフリーズを自動復旧させるシステムを開発したバリューソリューションです。