社会課題を解決する新プロダクトの開発~スタートアップラボ

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事業投資ラボの分科会「スタートアップラボ」は、スタートアップ企業をさまざまな形で支援しようと開催されています。9月は、支援を募る注目の5社が独自の強みを紹介するPRを行いました。大胆な発想と地道な取り組みによる革新的なプロダクトで社会課題をも解決しようとする経営者たちの取り組みと熱い思いを語っていただき、懇親会では参加者の皆様と親交を深めていただきました。

目次

中堅中小企業の生産性・幸福度を高め、豊かな社会に貢献したい!
株式会社トータル・エンゲージメント・グループ

株式会社トータル・エンゲージメント・グループ 代表取締役 池田 順一氏

株式会社トータル・エンゲージメント・グループ代表の池田です。
僕自身は3社目の起業でして、IT系スタートアップ1社目を2000年に、2社目は2004年に売却し、2005年に今の会社の前身となる株式会社シンク―を設立しました。
2014年に社名を現在のトータル・エンゲージメント・グループに変更しております。

NPS(ネットプロモータースコア)という顧客ロイヤルティ(商品やサービスに対する信頼・愛着)を測る指標を1番最初に日本に持ってきたのは僕たちだと思うんですが、足掛け10年ほどこの事業をやって、そろそろナレッジが溜まってきたのでサービスとして提供していこうと思い参加しました。

顧客と組織、従業員と組織のギャップを埋める

特に今、日本が生産性や幸福度が低いと言われる原因は、エンゲージメントギャップにあるのではないかと思っています。
顧客のことを理解できていない。従業員のことがなかなか理解できない。
NPSでデータを取っていると。この部分がよく見えてきたので、このギャップを埋めるものとして正しい体験価値を理解するためのツールを提供したいと思います。

体験価値を取れるのはNPSです。
エンゲージメントギャップ、つまり信頼負債を解消し信頼資産を蓄積することによって、特に中堅中小企業の商売がうまくいくようになってくれればという思いで考えました。

トータル・エンゲージメント・グループ提供資料より

マーケティングブースターとチームビルディングブースター

マーケティングブースターとは、体験データを「見える化」し、マーケティング施策・タッチポイント改善・新規事業開発など顧客資産を最大化すること。
チームビルディングブースターは、リアルタイム顧客体験データに基づき、ボトムアップでチームビルディングを達成するサービスです。

 当然皆さん、色々な施策を打たれたり考えたりしていると思うんですが、肝心なのは顧客理解です。
しかし現実には、そこが足りていないので、施策の話ばかりしているんですね。
顧客理解とはどのようなことかをしっかりと理解し、今のお客様からの声を抽出し、その上で正しい施策を打っていきましょう!という提案です。

また、褒めてくれるお客さんの声を現場の方たちにできるだけ早くフィードバックすると、当然働いていて楽しくなってくる。
さらに、もっと褒められるにはどうしたらいいんだろうと自分たちで考えるようになるので、組織の活性化にもつながります。
弊社が10年間蓄積したこれらのデータを今回、パッケージにしました。

Your Voice2.0

弊社の「Your Voice2,0」は、顧客アンケートをリアルタイムに分析するツールです。
今、お客さんとの関係がどうなっているのかがわかる仕組みになっていますす。
さらに、それを元に AIで、こうしたらもっとお客さんに喜んでもらえるんじゃないかという提案ができるように考えています。

それともう1つ、分析ツールで使えるだけでなく、実際はきちんと研修を受けてもらって、データを元に何をしなければならないか、どうやって回していけるんだろうといったことを考えていただくための教育プログラムも用意しています。
この2つをサービスとして提供し始めました。

トータル・エンゲージメント・グループ提供資料より

アメリカのクワルトリクスという企業のCEOが、今後5年で1億ドルを日本市場に投資すると発表しました。
クワルトリクス自身、今500億円ぐらいの売り上げですが、ちょっと前のアメリカもCXをわかっていない人たちが多かったんですね。
今一気にCXがないと商売できない状態になったことで、現在44億円ぐらいの日本のマーケットが、2027年には100億円を超えるんじゃないかと言われ、 ここが僕たちにとっても主戦場になってくると考えています。

市場環境に対する戦略

店舗は今すごく、googleの口コミのようなことをどうやって上げていくかにしのぎを削っています。
弊社は、これができるところまでのツールを無料で提供します。
そうすることによって、僕たちはデータを集めながら、そのデータを使った ニュースリリースをどんどん出していこうと考えています。

有料版としては、先ほどのAIのアドバイスや改善活動の機能などがこれからついてきます。
Your Voice3.0の構想については、データが集まってきたものを使って、新しいメディアを用意しようとしています。
いい会社しかいない採用メディアや、ファンがしっかりいらっしゃる酒蔵さんetc.。
そういう新しい方たちに自分の会社を紹介できるようなものを用意したいですね。

今も大体1万店舗以上に弊社のサービスを提供させていただいていますが、溜まってきたデータを 信用資産としてスコープできないかと学術系の方たちとも組んで考えています。
上場会社が今非財務諸表で人的資本の数字を出さなければいけなくなっているように、 今後、中小企業も同様になると思っていますので、その時に彼らを支援できればと思っています。

▶次は、電子機器のフリーズを自動復旧させるシステムを開発したバリューソリューションです。

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池田順一
株式会社トータル・エンゲージメント・グループ 代表取締役 Founder&CEO

投稿者プロフィール
94年にインターネットの可能性を信じ起業、ITスタートアップを3社起業し、2社を事業売却。
現在は企業にとっての新しいエコシステムとして、CX-EX(顧客−従業員体験)の「見える化」とそのデータの利活用支援をメインで行っております。スタートアップ支援などもしています。
アイアンマンや砂漠レースなどの変態系レースも好きですが、アートや勉強も昼飲みも好きです。

日野利信
バリューソリューション株式会社 代表取締役

投稿者プロフィール
1964年生まれ。広島県広島市出身
東京工学院音響工学科卒業後、1984年パイオニア株式会社入社。 製造部・生産技術部・設計部を経て、営業部(BtoB市場)に配属。
1998年、仙台営業所にて東北電力とデジタルサイネージ製品を開発し販売開始。2001年、東京転勤後、デジタルサイネージ事業の事業推進リーダーとなる。
2008年、研究所転勤後、デジタルサイネージのSTB開発および市場開拓に携わる。
2011年、パイオニア株式会社を退職
デジタルサイネージを活用した震災から守る事業に合同会社クリエイティブワークスの技術顧問として携わった後、2015年、バリューソリューション株式会社を設立し、代表取締役に就任し現在に至る。
デジタルサイネージ事業をパイオニア時代から現在まで行っていますが、IoT機器のフリーズに悩まされ、対策がないかと四苦八苦しNONフリーズの原型を開発しました。
IoTを導入している全ての会社が同じ悩みを持っていることに気づき、社会的意義があると感じNONフリーズを開発し、販売しています。

田澤孝雄
京南オートサービス株式会社 代表取締役社長
2代目お坊ちゃん社長の会 代表理事

投稿者プロフィール
1975年生まれ。早稲田実業高校から早稲田大学政治経済学部に進学。不動産業を営む父親に逆らえず、大学1年で宅建を取得するも父への反発心で、不動産とは真逆の弁理士取得を決意。サラリーマン時代に25歳で弁理士合格を果たす。
30歳目前にして家業に入社。家業のガソリンスタンド業界を発展しつつ、損保指定工場の板金事業に魅せられ京南オートサービスとして運営交代し37歳で社長に就任。他に介護事業や洗車事業を運営する等、多角的な事業経営をしつつ、「一般社団法人2代目おぼっちゃん社長の会」を立ち上げ家業を継ぐ2代目を支援する。
著書「ビジョン経営革命を起こした2代目お坊ちゃん社長の77の逆襲レター」
Youtubeチャンネルでの動画は現在140件

山本雄一郎
TRIBAWL株式会社代表取締役社⾧

投稿者プロフィール
海外人材の教育・管理事業に約20年間従事し、海外の発展する市場でのビジネス展開及び進む労働力不足に対してAI・ロボティクス事業を立ち上げる。
ベトナム・インドネシア、タイ、中国、ミャンマー等で職業訓練語学教育施設を立ち上げ、同時に現地で実際のホテルやレストラン、介護施設等実業も行うことで、より実践的に教育された人材を送り出すことが可能とするとともに、東南アジア現地の発展する市場での事業も立ち上げてきた。減り行く労働力に対してテクノロジーを使ってより少ない人材で現場が効率的に動くように事業展開しております。
・地域環境福祉事業協同組合理事⾧(現任)
8000名超の人材を教育管理、日本全国の事業者への派遣管理業務に従事 ・トライブ・ホールディングス・ジャパン株式会社代表取締役社⾧(現任)
海外でのホテル・サービスアパート・大型娯楽施設の運営受託
ほか多数

小堀恵一
株式会社 Lexi(レキシ)代表取締役

投稿者プロフィール
大学卒業後、大手求人広告会社を経て、2010年に(株)HATARABAに入社。以来10年以上、オフィス仲介業界で営業として活躍。
2016年からデベロッパー向けのオフィス紹介VR事業を立ち上げ、同事業を国内トップシェアまで成長させ、2018年Lexi社を設立。
2022年VR事業を(株)HATARABAに事業譲渡し、Lexi株式のMBOを実行しスピンオフ。
同年シードラウンドで調達を実施し、2022年9月「COCOSY」をサービスイン。

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