AI活用であらゆる商品、サービスが売れ続ける世界へ(前編)

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AI+人の創造性で当たり前をゼロからデザイン

ゼロスタ株式会社 提供資料

――御社のサービスのコンセプトを教えてください。

赤谷氏――理念としては、AIと人の創造性を組み合わせて世界中の当たり前をゼロからデザインすることを掲げて日々活動をしております。
まずは、Z世代に向けたデジタルマーケティングとしてAIを活用し、あらゆる企業のあらゆる商品、サービスが売れ続ける世界を実現したいと思っています。

昔はテレビで画一的なCMを打てば皆さんが同じ商品を買うという、マスマーケティングの時代がありました。
でも、現在の情報獲得の手段はInstagramやTikTok、Twitter、YouTube、はてなブログなどさまざま。
さらに趣味趣向も多様化し、それぞれの分野も細分化されてきています。

これに対応するためには、トライブと呼ばれる、「興味・関心やライフスタイルが共通した集団」ごとに適したマーケティングを打たなければ、商品が売れない時代になってきていると捉えています。

顧客課題をワンストップで解決するプラットフォーム実現へ

――トライブごとへのマーケティングですか!そうしたマーケティングにはどのような仕掛けが必要ですか。

赤谷氏――AISAS(アイサス)と呼ばれる消費者の購買行動プロセスを説明する代表的なモデルがあります。

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トライブの購買行動は、SNS上で誰かが「こんな商品があるよ」と発信(=注意喚起、Attention)すると、「この商品はどのような効能があるんだろう」「興味があるけど、どこで買えるんだろう」と関心(Interest)を持って検索(Search)し、気に入れば購買(Action)します。
そして、「こんないい商品があったよ」と仲間うちに情報共有(Share)するという流れです。

このサイクルがうまく回れば回るほど、他のトライブや他の属性の人たちの購買にも繋がり、長く売れ続け、愛され続ける商品になっていくという仕組みです。
ただ、Z世代はセグメントが非常に細分化されているので、狭いセグメントにどう差し込めば顧客獲得に繋がるのかがわかりづらいということが大きな課題だと思っています。
そのため我々は、各フローにおいてそれぞれに適した価値やシステムを提供し、各フェーズの顧客課題をワンストップで解決するプラットフォームを実現しようと考えているところです。

中編「Z世代の属性・行動を理解し、インフルエンサーで訴求する」では、各企業がリーチしたいZ世代に対して、赤谷さんがどのようなマーケティングを展開されているのか?その手法を具体的に教えていただいています。お楽しみに!

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赤谷翔太郎
株式会社ゼロスタ 代表取締役

投稿者プロフィール
神奈川県横浜市出⾝ 29歳
小学生のころ、ドラマ視聴からパイロットに憧れ、中学卒業後単⾝でカナダのバンクーバーの公立高校へ留学し3年間を過ごす。卒業後は1年間パイロット免許取得の為の専⾨学校に通い、無事にセスナの免許取得。
帰国後、2013年4⽉早稲⽥⼤学政治経済学部に⼊学。
リクルートホールディングスの新規事業開発室での3年間のインターンを経て新規事業の⾯⽩さに気づく。
卒業後、アクセンチュア戦略コンサルティング本部に新卒⼊社。
最⼤⼿通信事業者に対するコンサルティング業務に従事し、中期経営戦略の⽴案や通信×スマートシティ・建設・介護・飲⾷・etcのクロスボーダーでの新規事業創出を⼿掛ける。
業務のなかで課題に感じていた「BtoC領域における顧客理解から顧客の意⾒を反映したサービス開発・販売の難しさ」を解決し、企業のマーケティングの精度を⾼めるサポートをしたいと決⼼し、2020年9月に株式会社ゼロスタ創業。

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