充実した人生を送るために~まずは「10年後の目標」設定を!
- 2022/6/21
- コラム
目次
正しい考え方と行動を備え、人は定着する
会社に人が定着するポイントは、必要とされている、活躍できる環境だ、と認識できることに尽きます。
入社した社員は、誰しもが、不安を持ちながらも、自分がこの会社で活躍し、成長することを望んでいます。
そんな新入社員がやる気を失うのは、自分は頑張っているのに認められないときや、成果が出ないときです。
では、彼らがやる気をなくさないために、会社はどうしたらよいか?
それは、「正しい頑張り方」を最初に教えてあげることなのです。
「正しい頑張り方」とは、「正しい考え方」と「正しい行動」のこと。
正しい行動を起こすには、その行動につながる正しい考え方が必要です。
したがって、双方が両輪となるような教育をするわけです。
- 自社の価値観・考え方を教育する → 「正しい考え方」
- 正しい仕事の仕方を教育する → 「正しい行動」
準備の人生が本番の人生を決定する
入社される方に、正しい考え方、つまり、自社の価値観や考え方を理解してもらうために最初に教えるのが、「本番の人生と準備の人生」という考え方です。
仕事で社会の役に立ち、対価としての収入を得るのが「本番の人生」であり、学生だった今まではその社会人になるための「準備の人生」であったという理解に繋がります。
ここでは、本番の人生は、準備の人生の過ごし方でその成果が大きく変わること、準備の人生は自分自身の努力に左右されるものであることを学んでいただきます。
そして、入社して「本番」になった今は、「次の本番」に向けた「準備の人生」でもあると知る機会になります。
入社後の継続的な自己成長のための努力を怠らず、努力をし続けた人にしか、レベルの高い仕事が任されることはない、ということの重要性を伝えるメソッドです。
企業理念に沿った行動を全社でバックアップ
「自社の価値観・考え方」とは、「経営理念・行動指針」です。
当社では、自社の経営理念・行動指針ができた背景や込められた想いを何よりも大切にし、社長から直接新入社員に語ります。
社員には毎日の研修終了後には、経営理念・行動指針から1テーマを選び、自身の気づきやこれからの行動をレポートしてもらいます。
そして、教育担当の幹部陣はそのレポートを読み、「必ず」メッセージを返信します。
新入社員が毎日レポートするのは大変なことです。
その想いに先輩・上司が応えることも、当社の「正しい考え方」の1つだからです。
これから頑張って成長していく新入社員に「正しい考え方」を教え、正しい「頑張る方向」を教えてあげることが大切です。
ロールモデルの重要性
私自身、前述の「正しい考え方」を新入社員研修で学びましたが、講義で教えられる内容を「上司・先輩が実践している」ことが、学んだことを理解するうえで重要なポイントだったと感じています。
当社の経営理念にある「誠実」な仕事の受け方や、「目標に対して全力を尽くす」こと、新入社員のレポートにメッセージを返信することをはじめとした「仲間の成長に力を貸す」ことなど、上司が実践している姿を目の当たりにすることで、より深くそれらの意義や重要性を理解することができました。
ブレのない評価基準と企業価値観への共感が必須
そして、教わった考え方を基に仕事に取り組むことが評価される仕組みがあるため、日々の指導育成も、共通認識になっている「目指すべき姿」を基準に行われます。
上司によって言うことが異なったり、理不尽な要求をされたりすることもないため、指導内容や評価に納得感があるとともに、心理的にも安心して行動することができます。
当然ながら、誰にでも合う環境かと言われればそうではないでしょう。
経営理念をもとにした自社なりの考え方なので、経営理念に共感できない人にとっては居心地の悪い環境かもしれません。
だからこそ、経営理念や自社の価値観に共感する人材かどうかを採用時点で見極めることが、入社後の不幸なミスマッチを防止するためにも重要なのです。
以上のことから、経営理念などの自社の価値観から採用、定着、育成が一貫していることの重要さがおわかりになるのではないでしょうか。
自社なりの正しい考え方に沿って、人材がどのように成長していけるのか、10年後を共に描きサポートしていければ、自ずと人材が集まり離れない組織ができあがっていくのではないかと思います。
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