事業投資とは?④「事業投資」と「不動産投資」の領域が近づいてきている理由
- 2022/5/31
- 事業投資
目次
不動産と事業のリノベーション
地方では、旅館やホテルの廃業が増加しています。
この分野においては、不動産物件以上に事業投資の発想やリノベーションが求められます。
コロナ禍においては、ワ―ケーション(Work+Vacation)という分野が注目され、全国的に広がりつつあります。
利用者を個人から、法人に広げていくことにより単価を上げることができます。
ただし、法人単位での利用を促すには、単に場所を提供するだけでなく、地域全体の環境資源をうまく組み合わせることや、プログラム提供まで踏み込むなどの工夫も求められつつあります。
さらに、趣味嗜好が近い「マニア」を対象とする戦略も有効です。
例えば、「鉄ちゃん」と言われる鉄道マニア向けの施策には多くの成功事例があります。
ホテル施設内に鉄道模型を走らせたり、駅構内の乗り入れビューポイントをアピールしたりするなど、様々な取り組みがマニアに人気を博しています。
「トキ消費」という志向の変化
「モノ消費」から「コト消費」への転換は多くの方が共感するところだと思います。
車や家電などの「モノ」を持つことで得られる満足から、高級スパや食事、旅行などの体験から得られる価値を重視した「コト消費」に移っているのが現代の消費者ニーズです。
そして、人間の欲望や満足度は時代背景とともに変化し、現在は「トキ消費」の時代に入ったと言われています。
博報堂生活総合研究所は、「トキ消費」を以下のように定義しています。
- 時間や場所が限定されていて同じ体験が二度とできないという「非再現性」
- 不特定多数の人と体験や感動を分かちあうという「参加性」
- 盛り上がりに貢献していることが実感できるという「貢献性」
不動産というアセットを持ったとしても、それを活用し対価を払うのは「人」です。
人口や人の流れが減る中では、不動産を持つだけで稼げる方々は確実に減ってきています。
そこに、人の趣味・志向の変化や、事業投資における成功事例・ソフト面を積極的に取り入れる方々が次世代型の成功する不動産オーナーになるのだと感じます。
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