事業投資とは?⑧ 2022年はスタートアップ元年!?事業投資スキルが成功率を上げる!
- 2022/9/29
- 事業投資
目次
東大が起業を進める時代に
2022年度の「東京大学」総長の入学式祝辞が話題になりました。
東大関連ベンチャーの支援を積極的に進め、2030年までにその数を700社にする
と明言し、祝辞の7割ほどがベンチャー支援・起業に関する内容でした。
官僚や大企業幹部を輩出する東京大学がベンチャーやスタートアップ支援のスタンスを打出したことは大きな転換期と感じます。
また、墨田区にある情報経営イノベーション専門職大学(iU) は、「在学中に全学生が起業にチャレンジ」を目標に掲げ、講師陣の約8割は、経営者を中心として実社会で活躍している方々です。
「起業プログラム」を掲げる高校も増えてきました。
品川区にある女子高では、実際にクラス単位で会社を設立し、事業計画を作成、生徒が実際に出資金を出し、文化祭で商品・サービスを販売、決算を締めて、会社の清算まで行うという本格的な取組をしています。
起業は自らするのか、支援するのか
数々の困難を乗り越え、成功にたどり着く起業家は、そう多くはありません。
カリスマ起業家も決して万全ではなく、多くの方の助けがあってこその成功です。
ある熟練投資家の言葉が忘れられません。
自分には起業家としての資質がないことに気づき、自分より優秀な人物に投資をすることにした。これがうまくいった。
人には残念ながら適正や資質というものがあります。
苦手なことをして成功するほど甘い世界ではありません。
とはいえ、たとえ起業に向いていなくとも、投資して支援することは可能です。
投資は「資金」に限らず「スキル」「人脈」「経験」「信用」なども含まれます。
支援者となり、一緒に成功を共有し、自ら投資したものに対して適正な配分を頂くのも立派な事業投資活動です。
起業成功のためにも、事業投資ノウハウは必須
野球やゴルフであれば、素振りを1回みれば実力がおおよそ分かります。
ところが、ビジネスの世界ではそう簡単ではありません。
ビジネス経験が少ない方、成功体験がない方でも、それとなくアドバイスできてしまいます。
不動産や金融商品のように体系化もされていません。
やはり、生の情報に触れ、実際に体験している方、第一線で支援している方に聞くのが一番です。
成功者は、よく運がよかったと言うことが多いですが、それは基本的なことをやっていたからに違いありません。
簡単ではありませんが、事業投資のノウハウは生涯使うことができる「資産」であり、投資リターンが高い「自己投資」でもあります。
南場智子氏は約10年前に「不格好経営」という本を出されました。
あのDeNAもスタートアップ時には零細企業であり、様々な苦労をチームや外部の助けで乗り越えてきたことが書かれており、とても勇気づけられる名著です。
機会があれば、また読んでみようと思います。
南場さんが政府提言するスタートアップ支援に期待しています。
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